第2話異世界転生いいいいいいいい!?


「あなた、異世界に興味はありませんか?」


 それを聞いて、一瞬何を言われたかのかわからなかった。


「え......。異世界って言いましたか......?」

「はい。異世界です」


 それを聞いても意味が分からなかった。


「え......。異世界って、あるんですか?」

「ええ。異世界というのは無数にありますよ。例えばあなたが元いた世界も無数にあるうちのひとつですから」

「へえ~」


 異世界も悪くはないな。ん?無数にあるって言ったよな!?


「じゃあ、美人ばっかで俺がモテモテハーレムが作れる世界もあるんですか!!」

「まあ....はい。一応ありますよ」


 なんてことだ......いかない理由がないじゃないか。


「あなたには、異世界でその地に行きその世界の住人とともに魔王を打ち取って頂きたいのです。お願いできませんか?」


 そんな、胸を寄せながら言われたら......おっふ........。


「今すぐ行きます」


 もちろん即答した。


「もちろん、現地の言葉のサポートなどもさせていただきます」


 それは心強いな。これなら何の心配もないな。


「では、異世界への門を開きます」


 そういうと、自分足元に魔法陣が浮かんできた。よっしゃあああああああ‼これで俺のモテモテハーレム生活が待っているぜえええええええ。


「それと現地でのサポートのための、パートナーといっしょに行ってもらいます」

「ちなみに、女ですか?」

「はい。女性ですよ」


 はい、キタコレ。勝ち確じゃん。美人な女性とかだったりして......。


 そう言って、目の前に現れたのは、ハッキリ言ってロリっ子だった。正確にはロりっ子天使だった。


 白いワンピースのような服装に、頭に天使のわっか、背中に小さな白い羽が生えていて、顔立ちは幼く大きな真珠が入りそうなくらい大きな目に、小さく薄い唇がついている。将来が楽しみな見た目の女の子だ。


「「あの、えっと、この子(人)は....?」」


 二人の声がハモった。


「はい。あなたたちはこれからパートナーですよ」


 いや、ちょっとまって。確かに可愛いけど、まず俺の好みは美人で巨乳のお姉さんだし、こんな子連れてたら間違いなく俺、ロリコン扱いされるんですけど、


「はいそうですよ。あなたが、ぜっっっっっっっっったい手を出さない子にしたんですから。」


 あれ....これって、俺の声筒抜けなんじゃ.....


「では、大樹さん。あなたが魔王を倒すのを陰ながら祈っていますよ」

「センパイ‼もしかして、私の初仕事ってこれのことだったんですか!?」

「では、いってらっしゃい~」


 そう言って俺たちは、天に昇っていき、


「「こんなの、聞いていた話とちがあああああああああああああああう」」


 そう、俺はこのクソ女神にこのロりっこ天使といっしょに、異世界へ飛ばされたのだった。



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