153話 なんてこったい!!


直人「うおっ!?ビックリした!」


突然真後ろに現れたシュナに驚き反射的に飛び退く直人


シュナ「あははは!ドッキリ大成功!」


ダブルピースしながら喜ぶシュナ


何コイツ殴りたい、、、


直人「やりたい放題だな、、

   別に良いけど、、、それより

   もうこのダンジョンでやる事

     無いのか?」


最近シュナの自由奔放な性格に慣れて来た直人


シュナ「うん、そうなんだけどね

    立ち話もなんだからさ!

    直人はご飯まだでしょ?

    少し長くなるかも知れないから

    食事しながら聞いて貰った

    方が良いからさ

    高級食堂に移動しよう!」


シュン、、右手を勢いよく突き上げた姿勢のまま消えるシュナ。



直人「ほんと自由なヤツだな」


リズ「ここの神ですからね」

   

呆れながら言う直人と困った顔をしながら肯定するリズ


じゃぁ、行くか、とリズを伴い転移陣で移動する直人



高級食堂に移動すると、そこには既にソファーで寛いでるシュナの姿があった。


シュナ「おお!来たね!

    ささっ!座って座って!

    料理は注文しといたから、、お?

    丁度来たよ!

    さ!スペシャルメニューだから

    思いっきり食べてよ!」


そこにはテーブルに所狭しと並べられた豪華な食事、見たことないばかりの物だが、芸術品のように飾られてるものは確かに高級感があり、

スペシャルメニューと言われるのも頷ける


直人「あぁ、ありがとう

   んじゃ、早速、、、

  いただきます!、、、あむ、、うむ、

  旨いな、、ほう、、なんだろう

 いつも美味いけど今日は一段と旨いな!」



シュナ「でしょ!張り切ったからね!

    それじゃぁ、

    コレからの事なんだけど、

    その前に改めて、この度は

    本当にありがとう!」


いつものふざけた雰囲気を抑えて真面目にお礼を言うシュナ


直人「んぐ、んぐ、、ゴクン、、

   ふぅ、、どう致しまして

   リズにも言ったけど、

   シュナにも導いて貰った結果だから

   気にしないでいいぞ」


食べてるものを飲み込んだ後、直人も姿勢を正して答える

実際、シュナやリズが献身的にサポートしてくれたからこそ、ここまで苦労や大変な思いを感じる事無く順調に強くなり、結果的に大した苦戦も無くシュナを苦しめていた

刺客イカモンスターも楽に倒す事が出来た。 


シュナ「そう言ってくれるのは有り難い

    けどね

    直人が居てこその成果だからさ

   とはいえ、あっさり倒しちゃったから

    実感無いと思うんだよね」

    


直人「そうだな、リズには詳細はシュナが

   教えてくれるって言ってたけど

   あのイカ倒したら

   何かかわったのか?」


シュナやリズの反応から凄い偉業を成し遂げた風に感謝されてはいるが、あのイカモンスターにそれほどの力があったとは感じられない


シュナ「そうだね、、改めて僕と言う

   存在を説明するとね。

   こう見えて僕はこの世界の神の中でも

    結構強い力を持つ方なんだよ

    だから、他の神の様に国や街

   土地や様々な種族を管理するかわりに

    世界の基盤を守護しているのさ

    だからこそ

    直人個人を招いた事もそうだし、

    この世界に転生させる程の

    エネルギーも使えたし、

   その後の大幅なステータスアップにも

    対応出来たんだよね

  そしてその僕の力を使って封印していた

    クラアッシュを倒してくれた

  それだけでもサタンナイツ王国にしてる

    封印を強化出来たから

    破壊されるまで数年だったのが

    数十年は大丈夫になったんだよ!

    更に奴の魔石を使う事で少し世界の

    モンスターを弱体化させる事に

    成功しました!!」


シュナがこの世界で凄い力がある神様?

ふむ、、確かに言ってる事は分からないでも無いんだけど、、色々ハイテクで快適な暮らしさせて貰ったから、、でもさ、所詮俺1人を快適に過ごさせただけだからなぁ

あのイカヤロウに苦労してた神様が強い神様とか言われてもなぁ、、


直人「やっぱりイマイチわからないわ!」


笑顔答える直人


シュナ•リズ 『ガクッと一緒にコケる2人』



シュナ「そ、そうだよね、直人は

    このダンジョンしか知らないからね

    う〜ん、、そうだなぁ

    直人が居た世界の日本だったかな?

    そこでの全ての税金が半分になった

    感じだと分かるかな?」


ブハァーーー!!


リズ「きゃぁ!?」シュナ「ぎゃぁぁ!?」


口の中にものを詰め込んでた直人がシュナの言葉を聞いた瞬時に

口の中をものをシュナに向けて吹き出した。


盛大に吹き出した勢いにビックリしたリズは直人の横に居たので無事であるが、直撃をまともに食らったシュナは悲惨な姿となった。



直人「税金が半分!?

   消費税!所得税!住民税!

   固定資産税!憎いタバコ税!

   酒税!とか意味のわからない贈与税

   とか他にもあるけどそれが全部

   半分に、なるって言うのか!?

   あの喋るイカ倒しただけで!?

   もしそうなら

   俺は日本国民全員に英雄として

   祭りあげられるじゃねぇーか!!」


シュワワァンとシュナは光のリングを上下に行き来されると汚れが全て取り除かられた。


シュナ「はぁ、、、酷い目にあったよ、、

    落ち着いて直人、

    ここは日本じゃ無いから

    日本人の英雄にはなれないよ

    ただ、この世界ではそれくらいの

    事なんだよね

    僕以外の神には直人の存在も

    成果も伝えてはいるんだけどね

    彼等は彼等で色々大変だから

    結局、直人の功績はあまり

    広まって無いのが残念だけどね」



ゆっくり座り直しながら


直人「あぁ、、そうか、、

   残念、、、か?

   他を知らないから何とも言えないが」



シュナ「今はね

    さて、その他についてだけど

    知っての通りこのダンジョンで

   直人がやるべき事はなくなったからね

    いよいよ

    世界を旅する時が来たよ」



直人は背筋を伸ばしてシュナの言葉に少し緊張しながら問いかける。



直人「いよいよか、、、

   それで何処に行けば良いんだ?」



シュナ  「森を守護する女神

      【デーメステーエル】

        が治めてる国

    

      【ファーシンア国】

       に行って貰うよ」

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