127話 イケメン再登場!!


意識が沈んで行く、、、

真っ白な空間がどんどん暗くなっていき

やがて漆黒の闇だけとなった。













瞼を開ける


頭か霞がかったかのようにボンヤリする


ここは何処だろう?


あれ?何してたんだっけ?


霞が徐々に晴れてくる


意識が覚醒していき、切った正体がボスの残像だったのを思い出した。


ガバッと上体を起こす


直人「あの野郎何しやがっ、、、た?、、」


いつの間にかベッドに寝ていた直人

足元には見覚えのあるイケメンが


足元のベッドに両肘をのせ、

両手に顔を乗せて

何が楽しいのか

ニコニコしながら左右に揺れていた

その横には小柄でありながら

威厳を感じさせる

背筋の伸びた老人が後ろに手を組み立っていた。


直人「あ、あれ?ここは?なんでシュナが?

   それと、あなたは?

   どなた様でしょう?」


??「ふむ、名を尋ねる時は己から名乗る

   のが礼儀というものだが、、

   今回は不問に致す。

   わしはゼニス

   今では魂だけとなったが、かつては

   一国の王だった事もある者だ」


お爺ちゃんは魂で王様だったらしい


直人「王様!?

   こ、コレは失礼致しました!

   私は、直人 海風

   申します!

   ご無礼をお許しください」


ベッドから飛び降りると床に土下座した直人


なんなのかよく分からないが

国のトップなのは間違いない

小庶民の心を持った直人は素早く対応する



シュナ「あれぇ?

    なんでゼニスに土下座するの?」


ニコニコしてたシュナが不満そうな顔で直人の行動を非難する


直人「いやだって!王様に失礼したんだから

   土下座ぐらいするだろ!?」


頭を下げつつ目線をシュナであろう人物に向けて答える直人


シュナ「僕の時より

     オーバーな気がするんだけど?」


理解出来なんだけど、、と頬を膨らますシュナ


直人「王様なんだからしょうがないだろ?」


なんだそのぶりっ子?可愛くねぇよ!と思いながら何故そんな当たり前な事を聞いてくるのか分からない直人



シュナ「王より神の僕の方が偉いよ?」


直人「え?」


シュナ「え?」


互いに見キョトンとした表情で見つめ合う



ゼニス「まぁまぁ、シュナイダー様も

        その辺に致しましょう」


先程の威厳は何処に行ったのか別人の様な

ニコニコしてる好々爺な人物になったゼニスが仲裁に入った。


シュナ「良いけどさ、別に、、」


まだ少し不満気ではあるが、話が進まないのでとりあえずゼニスの言う通り引き下がる


直人「え?あれ?」


王様であるゼニスがシュナに気を遣ってのに疑問を抱く直人、

日本で言うと、ガチガチにSPに囲まれてる外国の大統領が最近仲良くなった友達に頭を下げて気を使ってのを目の前で見せられてる感じだろうか?


ゼニス「ほれ、直人もいつまでもそんな格好

    しとらんで、話が進まんだろう?」


直人「え?あ、はい」


立ち上がった直人は前回意識体となり連れて来られた時と同様に40歳のオッさんに戻ってる事に気付き、また精神だけ連れてこられたのかと現状を少し理解した。



直人「それで今回はどうしてここへ?

   連れてこられたのでしょうか?」


見た目がおっさんに戻った直人は気持ち腰を低くしながらゼニスに問いかける。


ゼニス「うむ、それなのだが、、

  シュナイダー様?如何なさいますか?」



先程ゼニスに諫められたシュナイダーは、指遊びしながらいじけていた。


シュナ「ゼニスが説明したら良いじゃん」


横目でチラッとゼニスと直人を見ると直ぐに視線を自分の指に戻してそんな事言う。


ゼニス「神であられる

  シュナイダー様の言葉に

  勝るものはありませんので、のう?」


ゼニスは直人にアイコンタクトし、合わせる様促した。


直人「うん!確かに!シュナから

   聞きたいななぁ、色々助けて貰ったし

   お願いします」


シュナ「ふぅん、そうかな?」


嬉しそうに頬をピクピクさせながら横目で

再度ゼニスと直人をチラ見するシュナ


ゼニス「無論です!」 直人「もちろん!」


示し合わせたかの様に返事する2人


シュナ「しょうがないなぁ!!」


嬉しそうにニコニコしながら説明し出した。

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