109話 伝説の怪物ミノタウロス!


直人「コツは分かった、、いくぞ!」


ドゴォン!!


再度地面を破壊して飛び出した!


ミノタウロス親衛隊員達は既に100m近くまで近づいている。


直人(薄く強靭な刃を作るイメージで、

    圧縮、伸ばす、止める、循環させる)


わすがに反応見せた隊長格の指示で隊員達が武器を構えるより先に


右手に1.5メートルの可視出来るほど圧縮された濃密な魔力の刃を構築させた直人が

挟み込む様に展開した左の部隊とすれ違いながら刃を走らせる


勝敗は一瞬できまった。


今までのRANK4級ボス達は10mを越す巨大な姿をしていたが、親衛隊ミノタウロス隊員は4mと他のボスと比べたら小さいがそれでも直人の倍以上ある身長差に武器を持っているので、そのリーチさは歴然である

しかし、圧倒的なステータス差が体格やリーチの差などものともしない

隊員だけで無く

6mはある親衛隊隊長でさえ直人の動きを捉える事が出来ないまま

迎撃態勢からピタリと動きを止めると、やがて5体の首から亀裂が入り、頭部が落ちると同時に体も地面に沈んだ。


それを見た右の部隊は動揺する事なく、立ち止まっていた直人に向かって全力で武器を振り下ろしながら空中に隊員4体が躍り出た!


グルワアアアアアア!!

4体の咆哮が周りの空間を振動させる

ヒュン!

ズドガガガァァァン!!

モンスターの武器が直人に当たる寸前で直人がわずかにブレると4体の後方に立っていた


武器を何も無い場所に打ち込んだ4体は、いつの間にか眉間に穴があいており、地面に武器を打ち込んだ状態からやがてそのまま重なり合う様に倒れていった


最後の隊長は巨大なオノを構え、間合いを詰めると一足一刀でフッと息を吐きながら目にも止まらぬ速さで直人を両断しようと振り下ろした。


ズガァァァァァァァァン!!!


地面に大きな亀裂を作りオノを地中深くまでメリ込ませた姿勢のまま動きを止めた隊長は

身体に十字の線が入ると4つに分かれて崩れ落ちた。


討伐した親衛隊達を見渡す直人。


直人(うーん、、良い、、

         良いんだけどなぁ) 


ある程度想像通りに出す事が出来たが、

RANK4級モンスターを確実に仕留める為に出力の方に重点を置いた為、まだまだ理想の形には程遠いと感じる直人


リズ《討伐を完了しました!

  間も無くボスが現れますので

  速やかに討伐モンスターを回収し、

  ダンジョン入り口まで戻りましょう!

  それと、放出魔力で討伐した

 大隊長の回収もお忘れなくお願いします》


リズの言葉にハッとし、素早くモンスターを回収するが、その際、自分の攻撃の切り口を確認しながら、感心しつつも、やはりまだまだ満足出来ない結果に改善方法を模索していた。



大隊長の骸は頭部が消滅して見当たらなかったが、大隊長が持っていた巨大な大剣と身体をアイテムボックスに回収しその場から素早く撤収する。


入り口まで戻ってくると

大隊長が居た数キロ後方から

光の柱が出現したのが見えた。



それを横目でチラリと確認すると

     入り口を潜りギルドに転移した。

   

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