108話 異世界なら叶う【夢】がある!!


直人「ぁぁぁぁおおおお!?

        出たーー!?!?」


出した本人が1番ビックリしていた。


直人の合わせて開いた両手から直径20㎝位まで圧縮された魔力の塊が放出された。

その威力は数メートル先の岩を貫通し親衛隊の誰かに当たった。


リズ「マ、マスター、、、

  今の攻撃で大隊長の反応が消えました」

   (え?アレは魔法なの?)


直人の後方で宙に浮きながら直人のやってる事を黙って見ていたリズが戸惑いながら報告する。


直人は魔法に関しては小説やアニメ、マンガ等の知識程度しか無い上、どちらかというと近接格闘主体で戦闘していた為、魔法を使うと言う発想があまり無かった

なので今回は魔法を使うと言うより【気】的な何かを想像してたまたま発動したに過ぎない。


魔法に憧れはあるが特殊な技法があるんだろうと思い込んでる


当たってはいるが


リズもまた、魔法の種類などは知っているが、技術は全く知らない


何故か?


それは、

リズの創造主であるシュナイダー神の思惑があるのだが、

想定外の成長速度に戸惑いつつ、コレもやらるならコレもお願いね!と言うノリで強敵と戦わせていたので、細かい技術は意図的に無視していた結果、直人は独自に効率を度返視した力技による魔法?を編み出してしまったのだ。


   



しばらく煙りが出てる両手を突き出したままの姿勢で射線をボ〜と眺めながら放心状態になっていたが


直人「す、すげぇ、、スゲェェェ!!

   凄いぞ!!リズ!!何か出たぞ!!」


リズ「あ、はい!

  純粋な魔力の放出を確認しました!

  おめでとうございます!!

  魔法?かとうかは分かりませんが

  独自に魔力放出を編み出したのは

  凄いと思います!!」


やや興奮しながら褒めるリズ



直人「ああ!アレが魔力か!

       そうか!俺が、、」



最初指から出した時は、コツを掴む事に集中していた為、驚きも感動も無かったが、


幼少の頃憧れて、何度も何度も試行錯誤しながらいずれ出るのでは無いか?と

挑戦してが、、

当然出るはずもなく、、

やがて諦め

マンガだから、現実とは違うと大人ぶって

無かった事にしてた思いが蘇る


30年前の俺!将来出せる時が来るぞ!!


当時、

絶望してた少年の自分に

言ってやりたかった。


泣くなよ、、

お前は将来凄い奴になるんだぜ?


そんな事を考えながら両手を見て余韻に浸る直人


リズ「マスター!

   前方から親衛隊が向かって来ます!

   どうやらマスターの攻撃で大隊長

   が討伐された事で、一時的に混乱

   していた様ですが

   迎え撃つ事をやめ

   特攻する事を選んだ様です」


直人「え?あれ当たったの?」


興奮してた為、リズの討伐報告を聞いてなかった直人


リズ「はい!

   間も無くコチラに着くので

   迎撃態勢を整えて下さい

   私は再度ルームに退避します!

   御武運を!!」


シュワン、、、。

そう言って虚空に消えるリズ


直人「ああ!ありがとうリズ

          ん?、、、来たな」



既に残り数百メートルまで近づいており、

5体1組となり、

隊列を乱す事なく疾走してくるモンスター達


直人「RANK4が10体か、、、

  さっきのでだいぶコツは掴んだからな

  悪いがいろいろ試させて貰うぞ!!」

  


ドゴォン!!


そう言って笑いながら

再度地面を破壊して飛び出した!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る