異世界から【ありがとう】が届くまで【１】〜修行編〜

７９話 初の固定ボス戦『決着』

ボスモンスターから比較すれば、

人形の様に小さい者から出したとは思えない衝撃と破壊力

グオオオオオ！？

ボスモンスターは苦悶の唸り声を出しながら、後ろに倒れ込む

直人の一撃で左前足2本が衝突に耐えがらずに折れ曲がり、ボスモンスターの牙も数本砕け散った。

地面に仰向けにドォォンという音と共に倒れ込んだボスモンスターの丁度心臓付近に着地した直人は、

直人「ありがとな、、これで最後だ！！」

そう言った後、その場で数メートルジャンプすると、体を前転させると高速に回転しながらボスモンスター心臓部目掛けてかかと落としをした。

ドゴォォォォン！！！！

ボスモンスターは直人の攻撃に抵抗も耐える事も出来ないまま胸付近を大きく凹ませ、口から黒い煙を出しながら生き絶えた。

攻撃に手応えを感じ、モンスターが動かない事を確認すると、そのままアイテムボックスに収納しようとした時、右手のガンレットからピシリッと音がしたと思ったら

バカンッッと破裂音と共に割れてしまった。

直人「あっ、、、あぁ、、

　　　カッコ良かったのに、、

　　　やっぱ耐えられなかったか、、

　　　　　　　　　　　　　　はぁ、、」

肩を落としながら、ボスモンスターと

ガンレットをアイテムボックスにしまう。

すると

モンスターの居た場所数メートル後方に転移魔法陣が出現した。

出現した転移陣を確認した後

直人「まずは一体目クリアだな、

　　　時間も余裕あるし

　　　このまま二体目ボスに向かおう」

周りにモンスターの気配を感じない事を確認した後、

そう言いながら、ラグジュアリースモークを取り出した。

もちろんリラックス効果の方である。

シュキン、、ジュボッ、、

リズ「了解しました！

　　　次はマスターから見て、

　　　丁度左方向に

　　　真っ直ぐ５キロ程進むと次の

　　　モンスターが居ます」

直人「普通なら5キロは大変な

　　　距離だけど、今なら

　　　大した距離に感じないのが不思議だわ

　　　実際疲れないしな

　　　凄い身体たわ、、ほんと、、」

最後のセリフは呟く様に言うと、ラグジュアリースモークを消してアイテムボックスに仕舞うと

リズの案内に従いながら駆け出した。