46話 ホロリと来そうでした。
冒険者ギルドに着くとそのまま視線を動かし周りを見渡す。
直人(ここが冒険者ギルド、、、
当たり前なんだけど
俺しか居ないからなぁ、
リズもいるけど、
全然ギルドって感じ
しないんだよなぁ、、
この部屋綺麗だし
酒場ってより、ハイテクな役場だわな
冒険者ギルドのイメージが死んだわ
死因はショック死)
なんて下らない事を考えながら周りを観察しながらリズに問いかけた。
直人「んで?ここでは何するんだ?
クエスト受注?」
リズ「クエスト受注は、
後程行いますが、此処では
マスターの身分証明書となる
ギルドカードを
発行致します。
この世界の住人はダンジョンを中心に
生活している為、
冒険者ギルドが何処にでも
必ずあります。
そこで発行される
ギルドカードは神が作ったシステムで
発行されるので、
唯一無二の個人証明物なのです。
ギルドカードを所持してないと、
擬態した魔物か
ギルドカードを剥奪された
凶悪犯と勘違いされてしまいます」
説明出来るのが楽しいのか、ニコニコしながら話すリズ
直人「思ってたより、ギルドカードの重みが
凄かったわ、、
無くしたりしたらどうなるんだ?
再発行とか難しいんだろ?」
リズ「紛失の心配はありません、
どんな種族であれ
マスターの右手にある
神紋を全ての人々は生まれながらに
授かっており
それぞれの庇護下にある神の神紋
の模様となって現れます
その神紋には
ギルドカードと一体化する
術式が施されてますので、一度作って
一体化すれば、神に剥奪されない限り
自由に出し入れ可能ですし、
破損や汚れる
心配もありません」
リズの説明に自分の右手をマジマジと見つめる
直人「マジか!
カッコいい刺青かと思ってたわ!
ってか、
俺はどの神の庇護下にあるんだ!?
あ!加護持ってるし
リズ神の庇護下に
あるんですか!?
今までとんだ
ご無礼を致しました!!!」
冒険者ギルドの中でリズに向かって突然土下座をし始める直人
リズ「私はマスターのサポートする為、
神に作られた存在なので、
神ではありません
マスターが持つ神紋は
何処の神にも属さない
マスターオリジナルの
神紋となります」
直人「へ?え?なに?俺のオリジナル?
俺、神様なの?俺様なの?」
得意の土下座から顔だけ上げて間抜けな顔で問いかけるイケメンになったオッサン
リズ「ヒューマンです。マスターは
この世界の住人では無いので、
この世界の
神々の庇護下に入る事が出来ません
なので、世界で唯一自分だけの
神紋を持った
ヒューマンとなります」
その説明を聞いて、土下座から胡座に座り直して首をひねながら要約する
直人「んと、つまり、
誰の家にも入れないから
テントで
寝泊りするボッチ野郎って事?」
リズ「概ねその認識で大丈夫ですが、
マスターは
私が居るので
ボッチではありません!」
なんかズレたフォローをするリズ
直人「あ、なんかグッと
来るものがありました!
ありがとうリズ!」
ズレてはいたが、美少女に
【私が居る】って言われるのは、長い独身時代を過ごしてきたオッサンにとって、
想像以上に嬉しい言葉だった。
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