45話 完璧なんて求めるもんじゃない


リズ「食堂、宿屋の利用、

   及び一晩の休息が条件で

   解放されたようです、

   私が知る情報とは

   異なった解放条件なので、

   今後もボス部屋

   のような予想外な事態に

   なる可能性があり、、

   その際はあまりお役に立たない

   かと、、、」


徐々に語尾が小さくなり、顔を俯かせるリズ



直人「そんな事ないんじゃないか?

   短い時間だけど

   リズにはかなり

   頼ってる事沢山あるし、

   これから先、

   このダンジョン以外も旅する

   事もあるだろうし、

   それともリズはこの

   ダンジョンだけの相棒なのか?」


リズ「い、いえ、

   マスターとは一蓮托生ですので、

   これから先、マスターが生存する限り

   御供する事になります!

   しかし、この世界に来たばかりの

   マスターには

   万全のサポートが必要であると、」


直人の言葉に顔を上げ、己の存在意義を主張するリズ


直人「良いんだよ!

   万全でなくでなくても、さ!

   リアルの世界に決まった

   シナリオなんて無いし、

   常に流動的なんだから、

   その時、その時で、

   最良の判断出来るよう

   努力して行けば良い、

   それはリズと俺と

   2人でやらなければならない、

   そうだろ?」


ニヒルに笑う直人、残念な事に元の姿なら鼻で笑われそうだが、今はイケメンなので凄く様になる。


リズ「マスター、、、そう、、ですね、、

   了解しました!

   最良の判断をマスターにして頂く為、

   私は最良の選択肢を提示出来るよう

   日々精進したいと思います!」


パァと笑顔を咲かせたリズが元気よく返事する。


直人「ああ!頼りにしてるよ!

   んじゃ、今の最優先事項は?」


リズ「マスターの朝食です!」


ビシッと笑顔で敬礼するリズ(可愛い


直人「あははは、正解だ!」


陽気にしゅっぱ〜つ!の掛け声と共に、

食堂で朝食を取り、

その後、そのまま食堂でリズとたわいも無い話をしながら休息した後、



冒険者ギルドに転移した。


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