43話 まさにファンタジー。

翌朝


まどろみ中徐々に意識が浮上して来た。

身体が変わるとこんなにも違う物なのか、

今までなら、

ベッドで30分はダラダラしてたのが

嘘の様だ

このクリアな思考なら

今なら成功させられる!

さぁ!言うぞ!



リズ「おはようございますマスター

   今日は冒険者ギルドカード

   作成したいと思います」


リズの言葉に勢い良く上半身を持ち上げた


ガバッ!


直人「なにぃ!?冒険者ギルド!?

   あっ!、、またやっちまった、、」



リズ「どうかなさいましたか?不調は無いと

   思われますが、、、」



直人「いや、なんでもないよ、

   おはよ、う、、リ、ズ?

     誰だいキミは?」


目を覚まし、

前日までなら頭に聞こえてたリズの声

が、横から聴こえて来たので

そちらを振り向くと

なんか妖精さんが浮いていた。


リズ「前日のマスターの活躍により

   マスターは

   RANK2となりました!

   それに伴いましてステータスも

   大幅に高くなり、同様に

   私のRANKも上がりました

   出会った当初一度、顕現した時より

   能力が上がってるので、

   索敵、マッピング

   罠や敵の察知力が向上しております

   強さ自体は無いに等しいので、

   戦闘での

   お手伝いは出来ませんか、、、」


そう言うと悲しそうに俯いた


直人「いやいや!十分だ!

   脳内に直接聞こえるのも慣れれば

   楽なんだけどさ

   こうやって対面しながら

   コミュニケーション

   取れた方が落ち着くしな

   やっぱ1人事言ってるみたいで、

   妙な状態だったし、

   妖精になったリズと、、、ってか

   妖精なの?」


リズ「いえ、妖精の様な姿をしてますが、、

   違う存在です、が、、近いモノですと

   精霊に近いと思います

   この姿でこのまま

   固定されるわけでは無さそう

   なので、未だ不安定な状態です

   RANKが高くなれば

   安定すると思います」



直人「え?大丈夫なのか?」



リズ「苦手な攻撃や

   防御などの力を使わなければ

   大丈夫ですし、

   存在が保てなくなる場合は

   専用の空間の中で休めば回復します」



直人「専用の空間ってのは?」



リズ「はい、実体化での顕現が

   出来る様になりましたので、

   マスターのアイテムボックス

   同様に私専用の部屋の様なものが

   出来ました。

   そこでは、

   マスターと常にリンクしている

   のでマスターの身体の状態を

   確認したり、メンテナンスなど

   出来ますし

   今まで通り脳に

   直接伝える事が出来ます。

   更に、私が消耗した際はそこで休めば

   回復するので、その際は

   よろしくお願いします」

   


直人「そんな状態にならない様にしないと

   いけないけど、いざとなったら遠慮なく

   回復に専念してくれ

   身を守る事は

   最優先事項だ!(キリッ」



リズ「はい!ありがとうございます!」



そんな嬉しそうに感謝してるリズを眺める

20㎝位の大きさなので、年齢は推測しにくいが16歳〜19歳程で

青っぽく輝くボブカットに

大きくクリッとした鮮やかな青緑色の目、

4枚の虹色の半透明な羽にメリハリある肢体

薄手の青ベースの

ドレスを着て浮かんでる姿はまさに超美少女

と呼ぶにふさわしいが、サイズもそうだが

現実離れした美しさは

精巧なリアルフィギュアの様で

ファンタジーを1番実感した直人であった。

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