第9話 アレが噂のモンスター!?


リズ《マスター!!》


リズの緊迫した声に驚きながらもただ事では無い状況が容易に想像出来た。



直人「わ、分かった!どうすりゃ良い!?」



リズ《ステータスの権限は現在マスター

   となってます!なので、

   一時的に私に譲歩した下さい!

   やり方は、

   ステータスに右手をかざして

   リズにDM権限譲歩と唱えて下さい!》


直人「こ、こうか?よし!

   リズにDM権限譲歩!」



リズ《承認しました!これより緊急転移を開始します!転移まで残り60秒59...58....57》


グアアァァァ!!ガアアアア!!


直人「な、、なっ、

  なんだありゃぁぁぁ!!」


ステータス画面に手をかざしながら背後に振り向くとそこには、直人達を囲む様に集まった見たことのない様な巨体な化け物達

見えない壁に阻まれ、こちらには来れない様ではあるが、徐々に空間が歪み、

その鋭い爪や牙で

襲いかかって来るのも時間の問題であった。


メキッ、、パキッ、、グッ、、メキッメキッ!


リズ《残り36秒、、、

  間に合いませんか、、、

  申し訳ありませんマスター》


直人「なっ!?

   な、何か対策は?どうしたらい!?」


リズ《マスターはそのままで!

   私が時間を稼ぎます!

   DM権限を

   マスターに返上します!》


ググゥゥ、、、メキッ!!


ガアアアア!!!!


パキィィーーン!!


歪んでた空間が限界を超え化け物達を阻む物は無くなり、今までの鬱憤を晴らすが如く我先にと

     


    直人達に殺到した。



リズ《マスターは私が守ります!!!!》



リズの言葉と同時に直人の胸元から強い光球が飛び出し、直人と光球を中心に光のカーテンが広がり目と鼻の先に迫った化け物達を遮る様に展開された。



直人「なっ!くぁ、力が、、

    リズ!?リズなのか?」



リズと思われる光球が飛び出した時、突然体の力が抜け、立ってるのもままならない状態になってしまったが、そんな事を気にすら余裕もなく、目の前の光景に驚愕しながらも光球に問いかけた


リズ《マ、、ス、ター、、

     申し訳、、ありま、、》


リズの言葉が徐々に聞き取れなくなり、光のカーテンもまた薄くなり始めたがステータス画面のカウントは終わりを迎えようとしていた


3




2



1






シュン、、、。

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