第5話 何だかなぁ
しばらくして
徐々に脳が覚醒し、
目を覚ます
おっさん
「んっ、、んあ?、、、なんだ?ここは?
ああ、、、ん?、、」
意識がはっきりし始めると上半身を勢いよく持ち上げる、混乱中ではあるが普段そんな芸当出来はしない主にお腹の贅肉のせいで
「って!ええ!いつの間に寝てたんだ?ってか、起きても変わらずの風景、、、
夢じゃなかったか、、、」
落胆しつつ、何気に自分の足を眺めてると
「ん?んん?あれ?なんかこう、、え?」
見慣れてたはずの日に焼けてない白い足、そこそこ毛深いはずの白い足はそこにはなく
健康的に少し褐色気味の産毛も無いつるりとした筋肉質な足がボクサーパンツから伸びていた。
慌てて飛び起き身体を見渡した。
「なっ!右腕も左腕もムキムキになってる!ってか手の甲に刺青入ってるし!何だこれ!でもチョットカッコイイィ、、、はっ!
って事は!」
そのまま立ち上がり、ヨレヨレTシャツを脱ぎ捨てると長年の悩みであった腹部のブヨブヨお腹ではなく、
何年も過酷なトレーニングをしたかの様な
屈強な腹筋がそこにはあった。
「スゲェェ、、、腹筋も凄いけど、
胸筋ってこんな感じなんだ、、、」
様々な角度から己の肉体を眺め、うる覚えなボディビルダーの真似事しながら、驚きつつも満更でもないように劇的に変化した肉体に酔いしれていた。
「コレは凄くモテそうな体だな」
ふむ、と頷きながら癖である顎に手を添えて、いつものジョリジョリを確かめていると
「あれ?めっちゃつるつるしてる?」
今度は顎だけではなく、頬や鼻、眉、髪の毛頭などをペタペタ確かめていく
「お?おお?なんか違う!!髪の毛多い!」
遺伝のせいか最近は細く量も減ってきた様に感じてた髪は生命力を爆発させた様な剛毛に生まれ変わっていた。
「フサフサだぁ、、え?、、黒くない、、金?いや赤っぽい?茶髪?か、鏡!鏡は、、無いわなぁ、、
あ、この石の反射を、、、
って薄っすら映るけど
ボヤけ過ぎてよく分からねぇ、、」
《おめでとうございます》
突然頭の中から声が聞こえてきた。
「いっ、、いきなり話かけんなよって!
えぇ!?頭から響いて来るんだけど
何処にいるんだ!?ってそんな事より!
おい!お前コレなんだ!
どうなってるだ!ここどこだ!
お前はなんだ!これは夢なのか?
ドッキリなのか?」
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