恐竜VSヒトデ

 アラク少年との話で分った事。

 この世界はルフと呼ばれる世界でパラディソ・ホルゾ・ケイオスと別れており今いるのはホルゾ.

 72柱の悪魔ゴェティア地獄ケイオスで力の強い悪魔ランキングみたいな物。

 ちなみにヒトデの悪魔もいるらしい。

 取り敢えず俺、ニルヴァーナを他の72柱の悪魔ゴェティアやその他の力ある者に存在が知られては不味いらしいので対抗できる様になるまで身を隠そうって事話になった。

 なぜアラク少年が俺に優しいかはアラク少年曰く『面白そうだから』だって。

 アラク少年の年齢は7000歳位らしい。

 触手の生やし方は分かたなかったが人化の方法はいずれ見つかるって話らしい。

 ある程度力のある悪魔は魔力による存在の変異が可能になるとの事なのでLVが上がれば色々エロい事もきっと出来るはず。

 あんな事やこんな事、挟んだり引張ったりぱふってみたり…………むふふふふ。

 夢は膨らむぜ。

 そして腹が減らないのは純悪魔だからだって言っていた。

 純悪魔はその存在が魔力で出来ているので魔力さえ摂取出来ていれば生きて行くことが出来るらしい。

 只魔力の質が著しく悪い場所では悪影響を受けやすいとの事なので注意が必要だ。


「ま、要約するとニルは兎に角LVを上げないといけないね」


「ほう、どうやって?」


「とても簡単だよ」


 アラク少年の言葉は不穏な響きがする程優しい言葉だった。









 高速浮遊スキルを使いこなし時速119キロで空を滑空する。

 実際時速119キロは出てないだろうけどそれなりに早い筈だ。

 最高速で滑空するヒトデ事特殊進化用合成素材(虹)な俺を打ち墜とそうと岩が飛来する。

 俺が金色に輝く無敵スターなら岩ぐらい粉砕するんだが実際の所空飛ぶ一つ目ヒトデなのでそうも言ってられない。

 直径1メートルを超える岩が飛来するのだ。

 避けるしか無い。

 それにしても俺はこれだけは言いたい。

 


「何処が簡単だぁぁあああああっ!!!!」


 ドスンドスンドスンドスンッ!

 俺の20メートルム程後方を付かず離れず追いかけてくる恐怖の対象。

 逃げるだけではどうにもならない。

 こんな事なら魔法スキルとかだけでも取っておくべきだった。

 攻撃手段が限られすぎている。

 邪眼スキルとっておきはそう簡単に打てない。

 残る手段は北東神拳―――――と


「これでも喰らえ!ベルリンの赤い霧(毒霧)」


 ふわっさぁ~。

 俺の全身から紫色の霧が吹き出す。

 そう毒精製スキル。


「GYAAAAAAAAAA」


 毒霧を追っ手にばらまくと全力で逃げる俺。

 そして前方にある全てをなぎ払いながら追いかけてくる

 木々も動物も岩すらもなぎ払いながら追いかけてくる。

 むろん俺が優しく吹き出した毒霧程度一鳴きするだけで掻き消される。


「毒液噴射!!」


 ぺちょっ。

 俺が放った毒液が恐竜の鼻付近に付着する。


「目を狙ったつもりだったけど―――――どうだ!?」


 毒液を吹き飛ばすためか、激しく頭を振る恐竜。

 その表情は一層凶悪で先程より怒り心頭と言った風だ。


「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」


 恐竜の咆吼に、びりびりと空気が振動する。

 

「くっそ!騙された!絶対アラクに騙された!!」

 

 これ以上の飛行速度は高速浮遊スキルでは望めない。

 空に舞い上がったら上がったでプテラノドン見たいな飛龍がいるのだ。

 奴らはあまり下には降りてこない。

 だが此方が領空を侵そう物なら群れを成して襲ってくることだろう。

 所謂じり貧だ。

 前方を確認し遮蔽物が無い事を確認し、上空にも飛龍がいないことを確認する。

 そしてくるりと恐竜の方に振り返る。

 

「こうなったら使うしか無い、邪眼発動!!!」


『邪眼スキルを発動しました。どの邪眼を使用しますか?』


1、すけすけ邪眼

2、霊子力花ノ邪眼デンドロビウム

3、測量の邪眼


「エエエエエエエエエエエーーーーーーーーッ」


 何だすけすけの邪眼って?

 間違いなく使い所は戦闘中じゃなくて銭湯だろ!!!

 と言うかジャ・ガーンは何処行った?

 そもそもランダムの3択だったのか?

 霊子力花ノ邪眼デンドロビウムしかないか?

 測量してもどうにもならんし、ああクソ!


「2だ!」


「了解致しました。霊子力花ノ邪眼デンドロビウム発動します」

 




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