アーカイブ済み
No.127 サンドスターの摂取による人体への影響
サンドスターが人体に齎す影響はポジティブなものであるようだ。
実験① 2002年7月4日
パーク職員を含む被験者500名を、パーク西レイライン上に建てたプレハブで一週間生活させる。被験者500名は二週間前に、日本本土で同様のプレハブを用いた実験をしている。被験者全員の交感神経を測定し、かかるストレスを計測する。
結果
日本での実験に比べ、被験者の大部分がリラックスしている。自律神経の乱れもさほど起こることはなく、インタビューでも大半の被験者たちはポジティブな反応を示した。
実験② 2002年8月7日
パーク北αレイライン上に設置されたプレハブに、全治一ヶ月と断定された骨折を二日以内に負った人間42人を集めた。また、同レイライン上に設置されたプレハブに、志願した被験者10名が集められた。志願した被験者は、実験開始直前に手の甲をナイフで3センチ切り、消毒のみを行った。フレンズに齎されている、サンドスターによる治癒作用がヒトにも効果を示すのか調べる。
結果
骨折した人間は平均して9日目で完治した。手の甲を切りつけた被験者の傷は、全員実験開始から16時間以内に完全に治癒された。
レイラインから湧き上がるサンドスターには、以上の実験より、人間に有益な効果を示すことが分かった。今のところ、ネガティブな作用は発見されていない。
レイラインやサンドスターを利用した病院や医療器具の開発はそう遠くない未来実現するだろう。人工でサンドスターを生成することができるようになった暁には、即死以外の全ての怪我人の完全治癒も夢ではない。
No.161 2003年12月15日
職員が、繧ェ繧、繝翫Μ繧オ繝と遭遇したとされる少女を、座標(1336,22)で保護した。体内からフレンズと同程度の高密度サンドスターを検出。しかし生物学的分類上、ヒトであることが証明された。
保護者、本人の同意の元、身体検査並びにインタビューが行われた。
身体検査結果
手首に紐状の痣が出ていた。保護者によると、先天的にあったものではなく、発見後に初めて認識したという。
身体に異常はなく、生物学的分類上ヒトである。
サンドスター密度操槽で空気中のサンドスター濃度を少しずつ下げたが、本人には影響は現れなかった。
検出されたサンドスター螺旋状識別シグナルが、
繧ェ繧、繝翫Μ繧オ繝のものと完全に一致した。
インタビュー
問) どこで繧ェ繧、繝翫Μ繧オ繝と遭遇したか。
答) ジャングル
追) 少女の回答より、発見当時の座標とほぼ同じ場所で遭遇したと思われる。
問) 繧ェ繧、繝翫Μ繧オ繝と何を行ったのか。
答) 白い部屋で、あやとりなどして遊んだ。
問) 腕につけられた紐の跡について、何か覚えているか。
答) わからない。
問) 白い部屋とは、どのような場所だったのか。
答) 全てが見える場所だった。綺麗だった。
注記
上記の少女は存在していない。
いかなる国籍のデータにも、DNAのカタログにも少女の存在は認められなかった。また、保護者とされる人物らは実在し、パークに来園し、研究所にも訪れたことは真実であったが、この2名は子供を持っていなかった。
また、レポート名の記入もれや文字化けした部分があり、データの安全性を疑われる。
データが捏造である可能性が高いとして、このレポートの記入者である鹿目研究主任と、同実験を行っていた研究員2名を要監察処分とする。
このレポートはアーカイブとして保存される。公開は許可があるまでは行われない。
No.162 サンドスター副次効果 2003年 月 日
繧ェ繧、繝翫Μ繧オ繝との接触に成功した。
インタビュー
問) 数日前に少女の存在が消えたと推測した。その件に関して明らかに関わりがあると思われるが、何をしたのか。
答) 縺イ縺ィ縺ー縺励i縺ォ縺ェ縺」縺ヲ繧ゅi縺」縺
問) それは何故か。
答) 縺帙°縺?↓縺ッ縲√@繧峨↑縺上※縺?>縺薙→繧ゅ≠繧九o
問) あの少女のサンドスター螺旋状識別シグナル が、あなたのものと完全に一致していた。話された白い空間、全てが見える場所、あなたは彼女を何にしたのか?
答) 貎懷惠縺励※縺溘☆縺ケ縺ヲ繧貞シ輔″蜃コ縺励◆縺ョ繧
2004年1月23日付けで、
鹿目研究主任、兎角研究助手、亀山研究助手を解雇処分とする。
非常に複雑な労働の中で、精神疾患を患ったとして労災手当が支給される。ただし、回復後も三名のパークへの就職は凍結される。
以上三名は、研究室の物品を整理すること。
研究主任の後任は、鳩羽博士が務める。
2008年9月9日
ビャッコの許可より、ビャッコの祠跡地、パーク西レイライン上に医療施設の建設が成された。
2016年4月6日
鳩羽研究主任退職。
後任は、カコ博士が務める。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます