第3話 ヒバナ
パチ、パチ、パチ……。
「うあ、おあよ。」
「なほちゃん、おはよう。」
「あさ……。たっちゃん、何食べたい?」
「朝だねって寝ぼけてるの?」
「……そう。」
かと思ったらスっと消えて。
「たっちゃん、美味しいでしょ、この目玉焼き。」
「目玉焼きなんて誰でも美味しいと思うけど?」
「最低。」
同じセリフ言うなんて、最低。
パチパチ……。
1ヶ月経って新しい彼氏が出来た。たっちゃんっていう優しい人なんだけど、時々毒舌な人。
そっくり、ほんとに。
「ん……。どうする、今日。ちょっと出かける?」
「んー……アニメ見ようよ。」
バチバチバチバチ……。
「……いいよ。」
通り越していった矢先に時間がフラッシュして戻って。トランプみたい。
1がどこだったとか、ジョーカーを持ってたかどうか忘れちゃって。
「なほちゃん?」
「ん?」
「どうして泣いてるの?」
「泣いてないよ?」
「こっちおいでよ。」
全然違う匂い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます