4話 兎の昇り坂
「もう逃げるのは飽きた。相手してやるぜ。」
喪介は言う。
「やっと勝負する気になったかぁ…!俺とこの『ライデンシャフト』がいればァ…テメーの消えるパンチはもう当たらないぜぇ!!」
本田はミタマを指さしながら自信満々に叫ぶ。
「消える…?何の話だ。」
喪介は首を傾げ、言う。
「覚えてねぇのかァ!!2週間前!テメーがぁ!俺をォ…殴ったときの話だよ!!!!!!!」
「許せねぇ…
本田が地面を殴ると喪介の足元が爆発した。
喪介は…跳んでいた。2mは優に超えるだろうか。
「ふぅー、あぶねぇ。」
「跳んだ…。」
「何ィ!?」
驚く橘と本田。
「ならこれならどうだぁ!
本田が地面を掻き、溶けた地面をつかみ、喪介の方へまき散らした。
空中で石の弾へと変わり、喪介目掛け飛んでいく。
「喪介ェ!避けろォ!」
橘は必死に叫ぶ。
「ふんッ!!」
その時、喪介の2倍以上はあろう、金色に輝く躯体のウサギに似たミタマが石弾を殴り飛ばしていた。
「はあああああ!!!!!
「なッ!チクショウ!!!これなら殴れねぇだろぉがぁ!!
本田の体が赤黒くなり蒸気と熱気を発している。
「おりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
目にも止まらぬスピードで繰り出される伸びる黄金のパンチは本田の体に確実にダメージを与えていく。
「何だとおおおォ!?!??」
「
「グハァッ!!」
すべて叩き込み終えると、本田の体は遥か遠くへ吹っ飛んでいった。
「すげぇ…やるじゃねぇか喪介。」
「はあ…はぁ…橘さん、ありがとう…あんたがいないと倒せなかった…。」
喪介はそのまま倒れた。
「うおっと、…寝てやがる。よっぽど疲れたんだな。」
橘は喪介を抱え、家路についた。
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