第4話

僕の名前はケン

半年前から会社の先輩とお付き合いしています


僕が告白して付き合い始めました


のに、この半年

カップルらしいことが全くなく、

ただの

先輩、後輩

から変わってないんです


明日はクリスマス

明日こそ、

プレゼントも買ってあるし

手を繋ぐんだ

絶対


[クリスマス当日]

8:00

この後は家に行く予定だから、

その時に…


もう来てるじゃん


「なつき先輩! 待ちました?」


「あぁ、いや、ぜんぜん 今来たばっか」


「? まぁ、行きますか」


[僕の家]


「私が何か作ろうか?」


「いや、先輩にはいつも世話になってますし、

 たまには僕が作ります」


「ありがと

 それとさ、呼び方…」


「あ、ごめんなさい

 僕が作りますよ、なつきさん」


「会社とプライベートと、

 呼び方分けてね?

 先輩って呼ばれると会社みたいで落ち着かなくて」


「分かってますって なつきさん」


夜ご飯食べたら渡そうっと




「なつきさん、ホントに送んなくて大丈夫ですか?」


「ええ、大丈夫よ」


心配だし、プレゼント渡せなかった


運悪いな


「あっ、キャッ!」


「大丈夫ですか?」


足、変な方向に曲がってたような


「痛っ!」


足首挫いてるかも


「大丈夫ですか?先輩」


てゆーか、先輩気付いてないのかな

さっきから僕にもたれかかってるの


「あ、ご、ごめん! もたれかかって」


今気付いたのかな

謝るとこ可愛いな


「いや、それより足大丈夫ですか?」


「平気、平気… 痛っ!」


「やっぱり…

 その足だと帰るの難しくないですか?

 今日泊まっていきません?」


「いや、そこまでお世話になるわけには…」




「はい、これで大丈夫ですよ」


「ありがとう…」


今日ホントに泊まるのかな

プレゼントいつ渡そう

今?

いや、今じゃないような


「ねぇ!」


「はい? あ、さっき先輩って言ったことは忘れて下さい」


「いや、それじゃなくて…」


え?じゃあなんだろう


「今日、クリスマスでしょ?

 だから、、、プレゼント買ってきたよ

…いる?」



「せ…なつきさん

 僕もプレゼントあるんですけど…」


「え、嘘?!何?!」


「なつきさんからどうぞ」


「え…」 「…ダメですかね?」


「いや、ぜんぜん!

 これ…」


「あれ!?え、マフラー?!」


「え? 嫌だったかな?」


「いや、実は僕も…マフラーなんですけど」


まさか、プレゼント被るとは


でもこれはこれでいい思い出だね


その後、

僕達は二人で笑って、

初めて手を繋いで、

二人でひとつのベットに入って寝ました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る