第17話 なるはやでパーリィー!!-その1

時が遡ること数ヶ月前、モモとアヤカが現代にいた頃。

転生の原因となるプリクラ機には、確かに“4人”いた。その中で無事セレティアについた者がいれば、どこかへ飛んでいった者も、、、



「つまり、あの時プリクラしたでしょ!アフター、アイリはここに降りたったわけネ。」

「マリンは?わかんないの??」

「ドント、ノー。とりまジャッジメントはストップ!!」



このインチキ英語を乱射する彼女こそが、モモたちと時を同じくして転生者だったのだ。

ゼルリッチは無事解放され、ニコテスから治療を受けている。

「ところで、何でウチに来たの?パーリィーしたいとか?」

「いやいや、今セレティアがマジやばなの。」

「そうだよ。アイリちゃんたちに助けて欲しいの。」

「モモちゃん、やっぱりビッグピーチパイだね!おっきいわぁ。」

そう言ってモモの胸をむにむにするアイリ。アヤカはため息をついた。

「でさ、協力は出来そうなの?」

「うーん、そっちのクイーンとパーリィーしてから決めるー。ノリが悪い奴はノーだよ!」

アヤカたち一同は母国の女王を思い出し、青ざめた。

(彼女が来るわけがない、、、というか、来たら同盟が戦争に変わりかねない。)



-アイリ所有の城

「すごいお城だね。ゴツゴツしてる。」

「そーね。超寒いからね。みんなを寒さからブロックしてるのよ。」

「アイリは城主なの?」

「アイリはゴッド・オブ・ゴッド。またのネームをクイーン・オブ・ペールマン。」

その一言に一瞬時間が止まる。

「待って、それって、、」

「アイリちゃんって女王さま???」

「イエス!!!」

こんなのが女王なのかとゼルリッチは驚きで腰を抜かしそうになった。



ニコテスは急いでセレティアに戻りつつあった。目的は女王を連れてくるため。頭の中には誰を女王とするか悩んでいた。誰が来ても、あまりノリが良い人がいない。

「いっそ、この私がナンパして、、、」



アイリ、アヤカ、モモの3人はすでにパーリィーの準備をしていた。3人の前の机には色も種類の様々な水着が広げてある。

「どこに海があるの?」

「そこです!!」

アイリの指差す先には凍りついた湖。絶対に寒いと窓越しにも伝わるほどだ。

「いやいや、凍え死んじゃうよぉ。」

「アイリにお任せよ!好きな水着だけ選んどいてね!ついでに、クイーンのもとっておいてね。」

アヤカとモモを置いてアイリは行ってしまった。

「あの毒舌女王ってペチャパイだよね?」

「うん。アヤカちゃんより、二回りくらい小さい。」

「うるさい!」

モモの頭にアヤカのゲンコツが飛ぶ。


-セレティア

「ニコテス、本当に私で良いんですか?」

「はい、女王さま。」



次回、氷上の水着パーリィースタート!!

本当に女王は来るのか??



つづく

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