第16話 潜入⁉︎ ペールマン帝国!-その2

-ペールマン帝国、帝都にあるお城

「侵略者を捕らえました。あそこに見える老人が侵略者であります。」

「マジやばじゃん!なるはやでジャッジメントしよっか!」

城の一室であるこの部屋には、女性と男性が一人ずついた。さっきから“やばい”を連呼している女性は、英語をおり混ぜながら部下である男性に命令を出している。

「とりま、仲間が隠れてるっぽいし、怪しみピーポーみんなキャプちゃって!」

「はぁ!必ず捕まえます!」

そう言って部下は部屋を出て行った。彼は首をかしげながら、

「結局、侵略者を捕まえれば良いんだよなぁ。」



-ニコテスの隠れ家

「ねぇねぇ、正面突破はどうなの?」

「まぁ、処刑台の周りには機動兵が配備されてるからなぁ。」

「じゃあさ、ニコテスが魔術で爺さんごと吹っ飛ばせないの?それをアタシたちがキャッチすればいけんじゃない?」

ニコテスら三人は、はや2時間も作戦会議をしている。すでにモモとアヤカの頭はショート寸前だ。

「明日になったら、爺さん死んじまうんだろ。」

「ワタシ、閃いた。」

「それは?」

「モモ、何か良い案が??」

限界寸前のモモの一言に、二人とも注目した。

「今すぐ謝ろう。それが一番だよ!」

「え?」

沈黙が広がる。そして、全員目を合わせて笑い合った。

「そうしよう!!!」


-次の日、処刑台の上

ゼルリッチは一人、流れる雲を眺めていた。

「久しぶりの帰郷がこんな形になるとは、わしもついてないのう。」

モモとアヤカを逃した後、機動兵の集中砲火を受けた。ゼルリッチは防御魔術のおかげで大事なかったが、機動兵に歯が立たなかったことで精神が砕けてしまった。

「こんな老いぼれにパンツでも見せてくれる女の子は、、、、これは、パンツでは??」

ゼルリッチは走馬灯でも見たのだろうと、一度目を閉じてから、再び開けた。“それ”はまだ目の前に会った。

「わし、死んでもいい、、、、」

ゼルリッチは目の前の“それ”-パンツを拝み始めた。パンツの主は自分が見せてしまってることに気づかず、ゼルリッチの前にしゃがみ込んだまま、罪状を読み上げ始める。

「えーと。貴様はちょベリな悪人なので、ジャッジメントします。言うなれば、死刑ってことだ。」

ゼルリッチはそのパンツで息を止められることを願った。しかし、罪状を読み上げた女性は立ち上がり、処刑台から降りていった。


「マキナちゃん、パンティー見えてたよ!セクシーだね、グッジョブ!!」

グーサインの出すこの女の子。彼女こそ、ジャッジメントの発案者であり、、、

「レッツ、ジャッジメント!!」

手を振り上げ、野次馬たちが歓声をあげる。



「マジごめん🙏」

「許してぇ〜」

「この通りだ!」

刑が下る直前、三人は処刑台の前に走り込み、土下座くり出した。


その姿をよく見るジャッジメントガール。

「ちょい待ち。そこいるの“ピーチパイちゃん”と“こんがりアヤカ”?」

『その呼び方は、“アイリ”!?』

「マジ、リアルでアイリだよー。元気してた??」



転生してたのは二人だけじゃなかった⁉︎

次回、アイリの招待が明らかに✨



つづく





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