「荒」は始原的
(長いと書く気力がそがれるので、ここから少し小切れにいたします)
まず、荒という感じが付く熟語を考えてみてください。
荒磯、荒波、荒原、肌荒、荒涼……。
この語群、実は「荒」の意味を元にして、二つにわけられるのにお気付きでしょうか?
・荒磯、荒波
・荒原、肌荒、荒涼
となります。前者は「荒々しく、危険」、後者は「殺風景で、荒れ果てた」印象。そしてこの二つの意味を橋で渡すような「荒」の原義があります。それはずばり「始原的で、強い霊力に作用される」というものです。つまり荒(アラ)とは物事本来の姿を示す意味であり、始原的――神などの霊力が強いことため、人間が干渉できずに全く自然の状態であることを意味する言葉にもなりました。
そういうことですから、荒磯、荒原をそれぞれ古代人の発想のままとらえてみますと……
荒磯:霊力が強く作用しているが為に、そこへ行くと身に危険が降りかかるような磯。
荒原:霊力が強く作用しているが為に、人間が近づくことが容易ではなく、結果として人の手が付けられておらず極めて自然な状態にある原。
となるはずです。今とは違った感覚で物事に触れるという行為はかなり新鮮ですので、オススメのリフレッシュ方法ですよ!
【役に立つかわからない図式】
勢力が激しい=======霊力が大きい
| ↑
↓ |
恐れ多くて―———―――→始原的な状態
近づけない
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