7日目 この業界で働くということ
彼曰く、楽しい、つらい、でも楽しい。
***
俗に言うエンタメ業界に生存権を得ている私。
生存権というと少し違うか、労働権を得ているというのが正確かもしれん。
エンタメを供する人も享受する人も、生存権を得ているという点では同じだけど、労働しているか否かではまた少し違ってくると私は感じる。
実際に働いてみてそう思った。
アニメでも漫画でも、いち視聴者である間は楽しんで観たり読んだりできる。
純粋な視聴者であればその物語を構成する一つ一つの要素に逐一感動を覚えるだろうから。
ところがこれを仕事としだすと、私たちの目に少し違う視点が生まれる。
両目とはまた違う視座、俯瞰的視点と言ってもいいかもしれない。
視聴者が感動を覚えていた要素を分析して研究して、自分の中や仕事に取り込もうとする意識が生まれる、というか。
今までだったら気にしていないような絵の表現や構図、セリフ、効果音、コマ使い、それぞれに違和感というか。
何かを感じるのだ。
平たく言えば職業病。
その筋の言い方をすれば「私、気になります!」
エンタメとは付き合い方の難しい世界だ。
とはいえ、視聴者的視点を忘れているわけではない。
マガポケ見てるならこれおススメです。
ちゃんと履修しようと思って刃牙全巻買いました。
今期はこれがアツい。
雑談で話すことの全てが許されている感じになる。
もしかしたら他の業界もそうなのかもしれないけれど、ここでは全てが免罪符になってくれている気がするのだ。
エンタメ業界に入る人に一言言いたい。
面白いぞ、この世界。
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