22日目 『HOUSE OF GUCCI』
彼曰く、これがブランドの元祖、グッチ家の歴史。
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『HOUSE OF GUCCI』リドリー・スコット監督
イタリア高級ブランド『GUCCI』でのお家騒動と殺人事件までの歴史を語る映画。
史実に基づきながら、サスペンスらしくまとめた映画でした。
面白いか、面白くないか、で言うと・・・。
個人的にはそれほど面白くなかったです。
徹夜の後の映画だったから、というのもあるけれど、全体的に冗長なストーリーになっていて、「ここ!」という盛り上がりポイントに欠ける映画でした。
起きたことをそのまま作品にしていて、余計な脚色がしづらかったからかもしれないが、どうしてもテンションに欠ける。
子供ができたあたりのシーンは完全に寝てたしね。
ただレディー・ガガの演技はよかった。
財産にがめつい、欲深な女性らしさが出ていたし、化粧や立ち居振る舞いがまさに「悪女」という印象だった。
グッチがイタリアブランドということは知っていたから、シチリア島にルーツのあるレディー・ガガが選ばれたのそういう理由もあるのかと思っている。
演技について笑ってしまったポイントが実はあって、アルド・グッチが日本語で弟のロドルフォ・グッチに挨拶するシーン。
世界展開に野心のあるアルドが久々に弟に会いに来た際に「コンニチワ~、ろどるふぉサーン」と声をかけ、その後の会話で「ゴテンバ」、つまり御殿場が出たりと、と急に身近に感じて、クスッとなってしまった。
「お~、なんかそれっぽいな~」と。
セリフというと、英語なのにイタリアっぽさのあるところもよかった。
特にアルドのバカ息子と言われている、パオロ・グッチを演じたジャレッド・レトの言い回しはよかった。
イタリア人特有の巻き舌っぽい話し方は、英語を話しているのにどこかイタリアらしさを感じた。
シナリオ展開は言ってしまえばどこにでもある平坦な印象だったけれど、演技の良さはなかなか良かったと思いました。
見方を変えるとやりすぎな感じもあったけれど、個人的には嫌いじゃない。
ただ薄い演技をしている部分もあったから、なんとなくまとまりのなさは感じたかも。
いい部分もありつつ、あんまりよくない部分もあったから、見る人は選びそう。
呆気ない終わりと言えば呆気ない。
本人たちがどう思っているかなーと、wikiを覗いてみました。
「演技はいいけれど、事実よりも狂った形で描写されていた」
「ユーモアやキャンプを見出すことは出来なかった」
「監督と連絡が取れないことに不満がある」
など、全体的にスタッフの座組や事実との差異に対する怒りが多かったらしい。
史実に基づくとなるとそういう難しさもあるんだな~と、小難しい大人の事情みたいなものを感じました。
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