6日目 ラブコメ
彼曰く、ラブコメっていいね。
***
空前の少女漫画ブーム、来たり。
世間ではない、私の中で。
女子が男子に出会って、胸キュンな学校生活を送り、ライバルや邪魔者、新しいお友達なんかもできて、人生が180度変わってしまうような物語――。
少女漫画というよりもラブコメ漫画、なのかもしれない。
世間的にラブコメ漫画が一大ムーブメントを起こしたのはいつだろう。
『ハチミツとクローバー』『君に届け』『アオハライド』『花より男子』――。
漫画に限らずとも、アニメや実写映画を入れれば相当な数の原作が映像化されてきている。
『ちはやふる』『かぐや様は告らせたい』『とらドラ』『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』『僕らはみんな河合荘』『めぞん一刻』『タッチ』『俺物語‼』『orange』『四月は君の嘘』『ニセコイ』『一週間フレンズ』『五等分の花嫁』『彼女、お借りします』
幅を広げようと思えばかなりの量。
実際、「ラブコメって何があったかなー」と想像しても固定化されたものしか出なくてググってしまった。
ラブコメをしっかりとラブコメと意識して読んだこと、観たことがあまりないらしい。
でも調べてみると、トップに出てくる作品は大体耳にしたり、目にしたことがある。
無意識にも結構な数のラブコメを吸収していたんだなー。
なぜラブコメを今になって「ラブコメ」と意識して読んでいるのか。
それはきっとひとえに私の中で恋愛に対する意識が開花し始めているから、なのかもしれない。
異性に対して、意識を向けることが最近になって一層増えた気がする。
これまでの人生でその機会はあったはずなのに、思い返すとその意識を継続したことってあまりない。
ずっと共学だったし、大学のサークルやアルバイトでも異性との付き合いはあったからその気になってもよかったはず。
でも「交際」となると話は別で、その気がなかったといえばウソになるが、行動に移そうとまで考えることはなかった。
恋愛体質じゃないんだなと思うようになったのは高校生くらいからだ。
中学まではまず誰かと付き合う、ということの意味が分かっていなかったし、高校から急に男女の関係になる友人が増えたのも、正直理解できていなかった。
理解しようと思って高校のころに一度その関係を持とうとしてみたが、長続きせずに打ち切り。
それ以来この手の話題を避けて生きるようになって、この生き方が普通になっていた。
社会人になってからも当然この流れは続き、しばらく仕事一辺倒だった。
けれど仕事に慣れて、落ち着いてきた最近では心にも考え方にも余裕ができてきたのだろう。
年齢もあるかもしれないが、恋愛や結婚の話題が出ると気になってしまうようになってきた。
果たして私自身にラブコメの気配は訪れるのか・・・。
漫画的展開を求めているわけではないが、そうだといいなと思ってしまうこの頃。
そろそろマイルドな考え方をした方がいいかもしれないね。
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