10日目 ランキング?
彼曰く、この日記に順位がつく?それなんてゲーム?
***
松竹梅です。
混乱しています。
この日記を見ている人は知っていると思いますが、ここに書き散らかされているのは基本的に私の妄想です。
他愛ない日常に即した妄想なので、たいていつまらんことが書いてあります。
本当だったり、嘘だったり、適当だったり、願望だったり。
友人だったり、自然だったり、感情だったり、現実だったり。
よしなしごとが基本形、応用系は時と場合。
つまりはまとまりがないわけです。
定型文は冒頭の「彼曰く、」だけ。
それが誰をさしているかも正直なところ適当ですし。
語尾も口語体だったり文語体だったり、敬体だったり常体だったり。
何でも来いだし、何でも書いちゃれー!って気持ちで書いてます。
絵が描けない代わりに文字書いてるだけ。
高名な作家が耳にしたら怒りそうな理由ですね、自分で言うのもなんですが。
***
そんな私の小さな世界を形作っているスマホに通知。
普段は無視、登録しているDMやホットメールが来ても生きるのに関係なければ気にしないのが吉なので。
変に気を取られてお金だまし取られた友人の話を聞いて以来の処世術。
今回もその手のメールだろうと思ってちらと画面を見やると、
「あなたの作品のランキングの順位が121位に上昇しています」
「ふぁっ?」
変な声が出ました、心の中で。(ここ大事)
ちょっとさぼりがちな小説よりも、この変なエッセイ的何かの方が読まれている?
そんなことあっていいのか、許されていいのか?
そもそもこれが目的でやっているわけではないのに、こちらが読まれるようでは目的が達成できているとは言えないじゃないか。
あくまでこの日記は書き癖をつけるための前準備、プレリュードみたいなものだ。
前奏が終われば本格的な演奏、ソロだけでなくコンチェルトやオーケストラ、時にはノクターンなんかも書いてしっとりとした時間を過ごすのもいい。
それらのための始まりになればいいと、それくらいに思っていた。
・・・いや、これは言い訳だ。
ただ単に「やりたいと思っていること」と「やれると思っていること」、「やれるわけがないと思っていること」の平衡を自分から壊すのが怖くて、結局踏み出せないでいるだけ。
何かしたいなーと、漫然と思っているだけで何も変わっていないじゃないの。
その結果がこれ、思っていたのと違う形でランキングなんてものを付けられて。
ちゃっかり評価されているんじゃないかと勘違いして、少しだけうれしくなっている。
結局私も、ちょっとしたことでうれしくなれればいいと思っている、どこにでもいる普通の人なんだなと思い至る。
まだ私には覚悟が、自分自身を塗り変える意志が足りないらしい。
自分のやりたいことをすべてできるわけじゃないし、自分がそんなにすぐ変われる人間とも思っていない。
ちょっと前の日記でも書いたけれど、自分のペースを乱されないように。
たかがランキングに入ったくらいで一喜一憂するのはしない方がいい。
・・・ときどきするだけで。
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