6日目 『かげきしょうじょ』

彼曰く、表現者を目指す少女たちの物語。


 ***


『かげきしょうじょ』斉木久美子


2021年夏クールアニメ、漫画原作。

宝塚歌劇団を元にしたであろう「紅華歌劇団」を目指す少女たち。

それぞれに野望や過去を胸に秘めて、切磋琢磨しながら成長していく100期生の面々。

いわゆる学園ものにはいろいろなパターンがあるけど、このテーマはあまりなじみがない。

頑張る女の子が悩みや葛藤にぶつかっていく姿は見ていて甘酸っぱさがある。

やっぱりアニメで見る女の子はかわいいですね。


女子高生の年代ながら規格外の身長を持つ渡辺さらさ。

元アイドルで無表情の奈良田愛。

両親が芸能人だったり、逆に一般人家庭の生まれの子だったり。

様々な境遇の子たちが一堂に会して寝食を共にし、演劇のイロハを学ぶみんな。

原作を読んだことはないですが面白いストーリーだと思います。

線の細い作画、時々入るコミカルな芝居とシリアスな演出。

現実感のある演出として、「表現者」を目指す人にありがちな苦労や裏の努力を組み込んでいるので、惹き込まれる場面もちらほら。


いい具合に場面を省略、そこに入る愛のモノローグ。

人付き合いが苦手な愛がちょっと少しずつ自分を出して周りと打ち解けていく姿。

トップを目指すさらさが、自分らしくひたむきに上を向くために試行錯誤する姿。

正反対な二人がぶつかったり協力したり、近づいたり離れたり、青春な姿を見せてくれるので、なんだか心も若々しくなった気になりました。


中盤、さらさの持つ秘密にだんだんとスポットライトが当たり始める。

新しい体験ばかりの愛にこの壁を乗り越えることができるのか・・・。


最近のアニメは多くなりすぎなので一気見したい派です。

あと半分、一気に見切ってしまいたいですね。

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