4日目 秋
彼曰く、今年の秋は思ったよりも早いのかもしれない。
***
9月、日本の季節の巡りで言えば秋になった。
秋といえば食、秋といえば食欲。
食べる食べる食べる。
毎日食べることしか頭にない私にとって、毎日が秋と言っても過言ではない気がする。
肌に残る太陽の暑さが、吹き抜ける風に撫でられてどこかに飛んでいくような、軽やかな空気にまとわれる季節。
昨日までの暑さが嘘のように、肌に残る冷えた感触が時間の流れを感じさせる。
人の肌が見えづらくなり、少し濃い色の布が多くなるのを見ると、今年の秋はどうやらいつもより早い到来らしい。
秋といえば月見バーガー。
マックの販売開始は来週水曜。
季節をマックで感じるよりも先に、肌が季節の移ろいを感じるのはいつぶりだろう。
ここのところ、夜の寒さを強く感じる。
窓を開けて寝る季節はすでに過ぎ、部屋にこもって毛布をかぶる季節が近い。
私の部屋はまだ夏仕様、そろそろ装いを変えないと。
変わるものはあっても、変えないでそのままにしたいことはある。
自分の時間を作ること、先月まではそれがうまくできていた。
自分から余計な仕事は増やさないようにして、自分だけの時間を積極的に作る。
他人にコントロールされない時間があれば、やり残していたことが進む。
多いか少ないかの差はあれど、作ることは簡単にできる。
ようは仕事を増やさなければいいのです。
でも仕事が増えてしまった。
手一杯になってしまった後輩のしりぬぐい。
自分が教えていた子だけど、今年に入って別の子を教え始めてしまったからちゃんと見る時間が無くなってしまった。
巡り巡って自分の責任なのです。
おかげで帰る時間がまた遅くなってしまった。
せっかく朝早起きして動けるようになったと思っていたのに残念ね。
でも仕事で無理はしない。
無理したところで結局お金にはならないらしいから。
社員としてもらえる給料分の働きはちゃんとこなすのは当たり前。
それだけの頑張りが求められるようになっただけのこと。
それ以外のところで別の稼ぎをもらえたら。
そのための頑張りは続けつつ、心地いい時間の使い方は変えずにいきたいです。
しかしお腹すいた、また何か食べに行きたいわね。
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