26日目 ズキズキ

彼曰く、何もしたくない時間、それは何も生まれない時間。


 ***


朝から頭が痛すぎた。

やらないといけないことは、山のようにとは言わないけどそれなりにある。

そうね、3年目の社会人が任される仕事分くらいはあるかな。

スケジュール的に少し余裕はあるからちょっと気を抜いても大丈夫なレベルには。

抜きすぎると失敗しそうで怖いです、正直。


まあ、結果がついてくればOK。


そんなふうに思いながら今日も普通に仕事をこなしながらそろそろ自分のやりたいことをやっていこうと思っていた矢先、まさかの頭痛が私を襲う。


ズキズキズキズキ。

いや、ジーーーーーーーンかな?

擬態語?擬音語?って難しい。

海外にも似たようなものはあるらしいけど、できれば動物の鳴き声に関しては共通してほしいな。

出来れば日本基準で、日本の擬音文化は進んでいますからね。

進みすぎてマジ卍ってなるときがあるのはご勘弁。


まあとにかく頭痛に襲われたわけです、片頭痛。

ここ4,5年経験していなかったので久しぶりの痛覚の働きに生を感じました。

ペテルギウスですね、神の愛に報いなければ。


いやいやいや、神ってなんやねん、愛ってなんやねん。

愛情があれば病気が治るなら、友愛で満たされているはずの初期にコロナは収束してたっしょ。

神がいるならそもそも病気なんて、体調不良なんて起こらないようにしてくれよ。

なんでそこは欠陥品にしてるんだよ、自分たちの複製品として完璧なものを作れよ。

余分なしぼり汁を残していくんじゃないよ。

残りカスにも満たない、ただのゴミ、無駄な外せない義足でしかない。

役に立たない義足はただのチタンなのよ、環境破壊よ。


朝起きたときからすでに頭痛に悩まされた私は、それでも偉かった。

一応会社に行くつもりではあったからね。

いつものようにシャワーで目と体を起こして、準備を整えたら戸締りして出発。

そろそろ買い換えたい自転車にまたがってレッツゴー・・・まではよかった。


少し流すようにしては知っている途中。

自転車なのでシャドウの端を走っているんだけど、中途半端なところで立ち止まって反転。

「無理、光強すぎ」

脳が太陽光を受け付けなかったので即帰宅した。


目に入る太陽光が頭痛を助長して、もはや針の筵だった。

ただ外に出ただけで頭が締め上げられる。

何も悪いことしてないのに禁箍児がきつくなる悟空の気持ちが今ならわかる気がする。


世界、私に試練を与えすぎ。


きっと人並みなんだろうけど、今だけは言わせてほしい。

何もできないのはキツいからもう少し緩めのやつでお願いします。

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