3日目 『君は冥土様』
彼女曰く、普通って何ですか?
***
『君は冥土様』しょたん
サンデーうぇぶりで連載中のオリジナル漫画。
最近はいろんなマンガアプリを試しては投げ、
ちぎっては投げを繰り返している毎日。
自分の話に身が入らないとき、他人の話に身が入るのはとても不思議。
勉強しなきゃいけないのに、部屋の掃除に精を出すときの背徳感に似ている。
なのに終わったら謎の達成感が勝る。
きっと自分にとっていいことをしたという自覚があるからだと思う。
件の漫画、最初に見かけたのはTwitter。
作者が1話目を画像投稿していたと思う。
最初に見たときから主人公のメイド、
好きと言うのもあるけど、憧れに近しい感情も混じってる。
雪の主人となるごく普通の高校1年生、
雪はメイドの格好をしているが家事はてんでダメ。
掃除洗濯料理も不得手で、味に対しても無頓着。
唯一得意なことは切ること、もといナイフの扱い。
人好に「何かできることはあるか」と聞かれ、ナイフ投げを披露するほど。
実は彼女はもともと暗殺稼業をしていた。
何の縁か、親のいない夏休みを過ごしていた人好の家にやってくる。
眉目秀麗、凛とした佇まいの彼女を思わず招き入れる人好だが、
聞けば出る物騒ワードの数々に「うちではちょっと・・・」と追い出してしまう。
とぼとぼと出ていく姿に若干の罪悪感を抱えていると、
ナイフ投げの際に落としたであろう雪の鈴を見つける。
一方、行く宛を無くした雪は街をとぼとぼと歩いていた。
踏切で足止めされているところ、鈴を返しに追ってきた人好に声をかけられる。
人好が交差点に差し掛かった瞬間、トラックが猛スピードで突っ込んできて、
轢かれそうになる直前、雪が滑り込んで人好を助ける。
それは雪にとって初めての”人を助ける”という行為だった。
人を殺すことで生きてきた女の子が、人を殺すことなく普通に暮らすことを望む。
”普通”を知るために生きていくお話。
彼女の”普通”の体験は一般人にとっての日常。
でもすべてが輝いて見える、初めての連続。
あたたかいベッド、洗い立てのタオル、起き抜けに窓から差し込む太陽、
誰かと食べる食事、一緒に通う学校。
裏世界では白い肌に、冷たい心の雪のような存在として恐れられた暗殺者が、
新しい自分の生き方を知るために日々奮闘する。
雪のほほえましい反応は、とても暗殺者とは思えないほどにかわいらしく、
人好の前ではころころと変わる表情が過去とのギャップで面白く見える。
人好や李恋に危険が迫ったときは持ち前の運動能力で即座に助け、
”普通”の自分になろうと変わっていく。
休日のよくないところであり、いいところは、
気になった作品をずっと見ていられること。
かわいらしい彼女の姿を何度も見るために、何度も読み返してしまった。
早く次の話を読みたいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます