28日目 リンゴ
彼曰く、リンゴと言えばこれ!
***
実家からリンゴが送られてきました。
いつも通り、”ママゾン”の箱に入って。
私は実家からお米を送ってもらって食べています。
こっちで買うものよりも、実家の米の方が馴染みがあるからです。
第一、買って運んでくる体力を使わなくて済みます。
LINEで連絡すれば数日後には家に届く。
どの通販サイトよりも早く、安く、信頼できます。
もちろん実家の営業状況に寄りますが、
母は誰よりも私からの連絡を心待ちにしているようなので、
1時間と間を空けずに返信が来ます。
気遣いの言葉と一緒に来るので、「大丈夫だよー」と返すまでがお決まり。
コロナでお互いに不安を感じていますが、
私は心配していません。
母は強し、ですから。
ママゾンには母の気持ち次第でお米以外も入ってきます。
冬は白菜や餅など鍋物、夏は缶ジュースやココアパウダーなどの飲み物系。
ときどき見てほしいのか、雑誌や手紙なんかが入っていたりします。
労わるべきはこちらだと思いますが、もらえるものはもらっておく精神なので、
毎度毎度ありがたく頂戴しています。
そして今回はリンゴ。
真っ赤でまんまる、指の背で叩くと「コンコンっ」といい音が鳴ります。
虫食いもなく、新聞紙で優しく包まれた姿はとてもかわいらしいです。
それにしてもなぜリンゴなのか。
青森出身ならまだわかりますが、なんとなくでしょうか。
気になって聞いてみると「ふるさと納税でもらったの」。
新しいことには不慣れな人だと思っていたのに、
意外に最先端なことをしています。
ふるさと納税を最先端と思うのも古いのかもしれませんが、
私がやっていないことをしていると思うと頭が上がりません。
やはり母は強かった。
せっかくなので美味しくいただくことにします。
リンゴはちゃんと保管すればそれなりに長持ちしますが、
普段仕事ばかりで家ではほとんど何もしない私。
大学生時代、放置したまま忘れてしまったもやしから水があふれてしまったり、
ジャガイモに芽を生やしてしまったこともしばしばでした。
もったいないので社会人になってからは買いだめを控えるようになりましたが、
気を抜いてはいけません。
気づけば時間が経っているなんて言うのは大人の常識です。
子供の体感時間よりも短く設定されているので、
早く食べるに越したことはありません。
それが無理なら調理してしまうのが吉。
今回は後者、コンポートを作ることにしました。
祖母に教えてもらったコンポート。
上京前に食べさせてもらって気に入ってしまい、
帰省するたびに作ってくれました。
たびたびこちらでも作っていたのでお気に入りの1つです。
リンゴをくし形に切って鍋に敷き詰め、
ワインと砂糖とレモン汁をかぶるくらいまで入れてとろ火で炊き続ける。
IHコンロだととろ火ができないので、
焦げ付かないように鍋底を動かすのが難点ですが、
アルコールの香りが飛んでリンゴの甘い香りが広がるのは楽しみです。
出来上がったら冷ましてタッパーで保存。
好みによりますが、3週間くらいは美味しく食べられます。
私のおやつ消費は尋常じゃないです。
4個使って鍋2回分作りましたが、つまみ食いで1回分の4分の1がありません。
3週間持たせる方が大変な気がしてきました。
長いこと食べられるように少しづつ食べることにします。
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