9日目 早寝
彼曰く、早寝は健康の素。
***
早く寝ることは大事なこと。
世間でいう早起きが健康にいいことなのは知識としてある。
朝日を浴び、朝ご飯を食べ、朝の空気を吸う。
そのために夜食は控え、温まった体を冷やさないように暖房は適度に、
早めに消灯して何も考えないようにして入眠。
仕事や食事のマナーにルーティンがあるように、
人には人のルーティンがある。
ラグビー選手・五郎丸歩はプレースキックの前に両手を目の前に掲げて集中する。
野球選手・イチローはホームに立つとき毎回バットを立てて軽く腕まくりをする。
羽生善治は手が震えると勝ちが向こうからやってくる。
それぞれ独特な癖があるものの、ここぞというときにパワーをくれる。
ルーティンとはその人の集中力を研ぎ澄ました先にある普段の行動なのだ。
早起きと同じように、早寝は健康に大切とされている。
逆もまた然り、であれば、早寝こそ早起きのためのルーティンである。
早起きをするため、そして早起きをしたときのコンディションを高めるため、
早寝をすることは大切なことであろう。
早寝をし、かつよりよい睡眠をとることが今の私には必要だ。
早起きを目指す前に、早寝を目指すことを考えよう。
そのためには自分の日々の生活を見直すことが肝要。
変えていくなら足元から。
何事も地盤作りから始めるのだ。
さて私の生活は・・・。
現在朝の始まりは11時。
身支度して出社するのは12時過ぎ。
日によっては13時になることもザラ。
そのまま働いて会社にいると気づけば21時。
金曜ロードショーも見れない時間。
そろそろいいかと引き際をうかがっているとずんずんと時間が経つ。
気がなければすぐ帰るけれどそれでも22時過ぎ。
日によっては日付が変わってしまうことも。
ご飯食べて、シャワーにスキンケア、家事もろもろやり切って。
寝ようかなと時間を見ると深夜1時半。
東京の六畳半、まるで夢でも見ているかのような感覚。
早寝早起きなんて夢のまた夢。
この状況を如何にせん―――。
項羽のように嘆いてもしかたなし。
生活リズムを整えるためには食生活から改善すべし。
実家にいるとき母が言っていた言葉、
今こそ実行に移すときではなかろうか。
私と言えば食事、そういえば朝ご飯をここ最近食べていない。
朝ご飯は一日の活力というけれど、
朝ご飯を作る時間を作れていないのは確か。
朝から凝ったものを作りたいわけではない、
少しでも一日の糧になるものをお腹に入れて自分の力にしたい。
私の力になるのはどんなご飯だろう。
ご飯?パン?それともシリアル?
いっそ空腹が私の活力?
・・・何を求めていたのか分からなくなってきた。
今日は早いところ寝るとしよう。
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