8日目 麦と卵

彼曰く、生パスタのお店、結構増えてきましたね。


 ***


突然始まるグルメ日記。

私の日記に境界はありません。

だからこそざっくばらんとしているわけですが。

その話はまた別の機会に。


今日行って来たのは少し前にできた『麦と卵』。

吉祥寺から馴染みのパスタ屋さんがなくなってから、

「パスタを食べよう」と思って出かけることが少なくなりました。

でも最近Instagramで見かけたお店が気になってたので行ってきました。

吉祥寺ダイヤ街のメインストリートから少し外れた横道を行き、

向こうの道との真ん中に来たところにその店はあります。

入り口は小さくて控えめです。

インスタの広告は結構積極的なのに、ギャップでしょうか。

メニューのポップも人気商品の紹介や、

味ジャンル別のおすすめも並べてくれています。

地下に進む階段を照らすライトも温かみが溢れています。

食べるパスタが楽しみです。


下川六〇酵素卵と北海道小麦の生パスタ。

生パスタにもいろいろあるんだと思いますが、

ここまでおぜん立てされた生パスタは初めて聞きました。

北海道で育った小麦、なんかよく分からないけど酵素の入った卵。

きっと驚きのある美味しさなんだろうな。

不思議な頭のまま食券機で気になったメニューを選択。

『自家製北海道キーマ風スパイシーミートソース「下川六〇酵素卵」添え』

初めてのお店ならここは定番、王道のペペロンチーノにすべきでしょうけど。

食べたいものを我慢するというのは、私には無理。

食べることへのパッションについては負けていられません、

たとえ初めてのお店であっても。

「オススメです!!」と言わんばかりに、

ホームページのメニューのトップ画像にされてしまえばそれを選ばざるを得ない。

押しに弱い、とも言いますが。

弱いついでに『えっぐぷりん』も購入。

さあ、闘いの始まりです。

どんな生パスタがやってくるのでしょうか。


ミートパスタ、濃いめの味付けで美味しかったです。

”キーマ風””スパイシー”というように、少しスパイスが効いていて、

食べるほどに食欲を誘う辛さ。

それをマイルドにするように添えられた卵黄。

「食べる前によく混ぜて」と言われてその通りに混ぜてみましたが、

ぐちゃぐちゃ具合がいい感じでした。

こってりで、ピリッとしてて、口の中に長いこと肉の香りが残っている。

食べている間はもちろん、食べ終わった後も口の中の満足感が減りませんでした。

別のパスタも食べてみたいですね。


いいタイミングでお姉さんが通りかかったので、ぷりんをお願いします。

食後にしてくれる心遣い、きっとお店にとっては普通なんでしょうけど。

その心配りが嬉しいんですよね。

優しさを感じます。

その優しさで作られたかのように優しい味のぷりんでした。

カラメルソースを自分で入れるタイプ。

適度な苦みがぷりんの甘さを大きくしてくれます。

気づかぬうちにすっかり下川六〇酵素卵の虜です。

これはまた食べに行くお店ですね。


次は何を注文しようかしらね。

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