31日目 1月末

彼曰く、成長を感じた月だった。


 ***


1月末です、松竹梅です。

気づいたら1月を終えようとしています。

つい先日叔母の家でおせちの重箱をつついたばかりなのに。

日が過ぎるのは本当に早いものです。

マッハ20で飛んでいく殺せんせーもびっくりです。

去年と違い、今年は職場に新人がいて、

コロナの影響で家に引きこもることが増えた感じがします。

実際には前からひきこもり体質なので、寒いときは全然外に出ないんですが、

今年は特にそんなイメージがあります。

どこにも旅行できていないから、なのかもしれません。

大学生のこの時期は冬の旅行でどこに行こうか悩んでいたり、

北海道や新潟に行ってスノボや地の物をたしなんだりしていた頃でしょうか。

今だからこそわかります、もう少しあのころ遊んでおけばよかったかな・・・。

ちょっと前に会った大学生に言っておきましたが、

今の大学生にはもしかしたら不要かもしれません。


ニュースを見る限り、学校が休校になってはいないものの、

オンライン授業を採用している大学はまだ数多く、

高校や中学でもそうした学校があったりするようです。

彼らは彼らなりに世間と折り合いをつけ、

オンラインでしかできない交流を高度に行っているようです。

TikTokやInstagramを今まで以上に見るようになったから分かります。

「この子たちヤバい、馴染み過ぎてる」

授業が終われば動画や写真を撮り、帰宅したころにUP。

多くの学生が見るであろう18時~23時の間の投稿件数が非常に多く、

いいねやリツイート、共有やオススメで回ってくる映像は、

さまざまな趣向や工夫が詰まっていてついつい見てしまいます。

最近の若い世代は新しいことに敏感で、私の世代もそのはずですが、

自分よりも若い子たちがやっていると思うと驚きです。

自分の人生をどう生きるか、彼らは分かっているように見えます。

もしくは、自分が分からないからこそ、彩っているのかもしれません。

他人と関わることが難しい昨今、人と比べられるということが、

対面の印象ではなく、いいねやリツイートなどの数字で如実に表れるのですから。


理不尽な社会に片足を突っ込んだまま、どうすればいいかを悩んでいる。

そんな彼らを見ていると、自分も何かしなければ埋もれてしまうと感じます。

抜け出す者はどんどん先に行ってしまうし、

上手い戦い方をする者は彼らを見習って水たまりにハマることさえ避けるのです。

何もしなければ先に進むこともできず、

濡れた足を呆然と眺めて通り過ぎていく武者を見送ることしかできません。

それでは路傍の石と同じ。

意志を持って生きる人間の生き方ではない、考える葦にも及びません。

蹴られるだけの邪魔者、社会の出がらしとなるのはつまらないです。

ならば自分らしく生きるにはどうすればいいか。

去年以前は自分の足元のことにしか目がいきませんでしたが、

新人を見て、自分を見つめ直して、前を向くことを知りました。

前を向いて、自分の行きたい道を見つければおのずと足は抜けてくれる。

その道が正しい道かは分からないけれど、

その道が正しいかどうかは、行った先の自分しか分からない。

何を信じるかは自分次第ですが、人を信じる生き方よりもまず、

自分を信じてあげないと何も信じることはできません。

とても難しいことですが、そうすることで見えてくる自分もいる。

いつかの自分が「私の生き方は正しかった」と胸を張れるような、

誇らしい気分になれるような生き方を、

泥臭くても、失敗しても進んでいきたい。

そんなふうに思った1月でした。

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