2日目 急場
彼曰く、これは楽しくなってきたねぇ。
***
プライベートの目標は立てたけど、
実現するのには障害もある。
その代表の1つが仕事。
好きなことをしたいときには決まって、大きな義務が邪魔をする。
息苦しさを感じるところです。
別に仕事は嫌いじゃない。
自分が何かを作り出しているという実感を得ることは少ないけれど、
モノづくりをしている人たちがどれだけ快適に、
のびのびと作業ができるかは私にかかっている。
責任の重たい仕事です。
1つ間違えるとドミノ倒しのように隊列が乱れる。
最後まで倒れてしまったら元通りにすることは難しい。
そうなる可能性をなるべく減らすのが私の仕事。
簡単な道は1つもないけど、
少しでも楽な道、進んで楽しい、やりがいのある道を進めるかは、
私の準備と段取りがモノをいうのです。
大変だけど、自分次第で結果が変わる、
人とのやり取りも多い楽しい仕事です。
ちょっと変わった人が多いけど。
そんな仕事もそろそろ佳境に入ってきた。
納期が近いのです。
完成に近づいてくるにしたがって終わりも見えてくるけれど、
ここに来てミスが見つかったりする。
見えなくていいのに、そんなの。
終わり以外は、不要なもの、どうでもいいから早く終わろう。
なんてことも言えないのが仕事。
ビジネスなんだから、見つけてしまった欠陥は直さないと。
私も気が済まないし、なんだかんだこの仕事が向いているのかもしれない。
細かいことが気になる性格は、急場だからこそ真価を発揮する。
何が必要なのか、どんな失敗があったのか、
他にも同じような素材を使っていないか、
ここから巻き返すことはできないか。
出来ることならこれから対処、出来ないなら後で再作業、
気持ちの切り替えと追加の準備。
上手く対応できるかの対応力、ここからが力の見せどころ。
仕事は大変だし、つらいこともある。
プライベートを犠牲にしてしまったりもする。
けれどそれも自分次第。
気持ちの切り替え、頭の切り替え、
考えることを止めちゃダメ、ふさぎ込むのもよくないこと。
楽しむ心を忘れないで。
明るい気分が、心を、体を軽くしてくれるから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます