誰かに向けてるひとりごと

5日目 冒険

彼曰く、ここからが僕の冒険だ。

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『ダンまち』

正式タイトル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』

アニメ観ました。

この前テレビで新シリーズをたまたま観まして、観たくなりました。

前から観たいなとは思っていましたが、

タイミングがちょっとズレてしまい観れていませんでした。

ベルくん、良いヤツですね。

純粋で、一生懸命で、熱心な、世間知らずで無垢な少年。

向こう見ずで、おっちょこちょいなところもありますが、

自分の大切な人を守るため、自分の憧れる存在になるため、

何より帰りを待ってくれている神ヘスティアのため。

失ったものがあるからこそ、失いたくない想いを持った勇敢な心。

あんな心を私も持ちたいなぁと、真に思いました。

最近疲れてたからなのか、それとも人間臭さにまみれすぎたからか、

純粋無垢な想いの少年の話を見て、心くすぐられる思いでした。

自分に足りないものを示されているような感覚。

生きる強さを、目の前でぶつけられたような衝撃。

前に進もうとする想いに魅了されるような。

世界がたとえつらいものだとしても、

心の持ちようでどうとでもできるし、変えることもできる。

強大な敵にも、抗えない恐怖にも、圧倒的な存在にも、

負けないくらいに大きな存在を誇れる強さを持てる。

仲間も自分も傷つき、手持ちの薬も道具も底をついた状態で、

自分の力以上の敵に遭遇します。

力を振り絞れないほどに打ちのめされて、ボロボロになる。

しかも自分が憧れ、情けをかけられ、逃げる背中さえ見せた相手に、

二度目の手助けを被りかけたとき。

彼は決意します。

いつまでも誰かに助けられてばかりではいけない。

自分の力で、初めてできた大切な仲間を助けられるように、

失うべきではない存在を守ることができるように。

逃げてばかりじゃだめだ。

臆病な自分を捨てるんだ。

成りたい自分になるため、高みにその手をかけるため。

二度も助けられることがないように。

無力な自分から抜け出すため。

なるんだ、英雄に。

自分の憧れる存在に。

今の自分のすべてをこめて。

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全力で、まっすぐに立ち向かっていく勇姿。

憧れます。

私にはないものだから。

切迫した状況でも諦めず、理想を叶えるためにひたむきに。

あんな冒険を、この世界でもできるでしょうか。

何よりもなりたいものが、この世界にあるでしょうか。

私が人生をかけて、命を捨ててでもそうありたいと願う存在（かたち）が。

それを見つけたとき、きっと私の冒険が、

物語の最初の1枚がやっと始まるんだろうな。

いつまでも甘えてばかりでは、いけないのでしょう。

世界はまだ、知らないことできっと満ちているのですから。

未知に弱い人間は、私はまだ楽しめる。

この世界を諦めるには、人生を諦めるには早すぎる。

始まりのチャイムが鳴った気がします。

気のせいでしょうか？

気のせいにしたくないな。

そう願っています。