2日目 腹痛

彼曰く、急にお腹痛くなるとき、無性に食べたいものがある。


お腹が痛い。

生理現象は急に訪れるものです。

これが身体的な状況でくるものなのか、

それとも精神的な何かに襲われていると感じているからなのか。

いろんな可能性は考えられます。


単なる食べすぎ?

今日のご飯はそれほど多くない。

夜ご飯と言えば普段はちょっと贅沢したくて、

帰り道のスーパーで値引きされた総菜を買ったりするけれど、

今日はそういう気にもならなかったので、

ご飯と味噌汁、おかずはナシ。

ふりかけをかけるだけにして我慢。


変なもの食べた?

お米は自宅から送られてきてまだ日は浅い。

実家のおばあちゃん謹製の商品。

子供のころから食べなれた味。

使っている水は確かに違うけれど、

上京してからこっちの水にも慣れたはず。

水は違えど同じ米。

美味しさに違いはないはずです。

だって今までお腹痛めたことないもの。

急にそれが原因と言われてしまっては、

折角送ってもらったお米が無駄になってしまいます。

それだけはやめて、米騒動が起きるから。


緊張している?

してるとしたら何に対してしているのか。

最近大きなイベントはないですし。


月のもの?

別にそういうわけじゃなし。


トイレ?

行っても変わりませんでした。


じゃあいったい何なのか。

むむむと唸って考えます。

唸っているのが必死に頭を回して考えているからなのか、

それともただお腹が痛いからなのか。

にっちもさっちもいかなくなってイライラが最高潮に達しそうになったところで、

上司の先輩と話が始まりました。

注意をお腹から別のところに回すことができたので、

気が紛れてありがたい。

雑談を挟んだところで自分の状況も言ってみます。


「なんだかお腹が痛くって・・・」

こういうことをポロリと吐露しても、突っぱねてくるタイプの上司ではなく、

職場の空気でもないところが弊社のいいところだと思います。

非常に素敵、楽しくてよし。

「変なもの食べたんじゃない?お昼に」

「お昼食べずにいたんですよねぇ」

「じゃあ多分お腹がびっくりしたんだよ」


( ゚Д゚)


なんとびっくり、その意見。

これが人生の先輩ということでしょうか。

お腹の底から叫びたくなりました。

「その考えは思いつかなかったー!」

会社の会話ではいつもそうですが、

ちょっとオーバー気味にリアクションしてしまいました。

梅ちゃん納得、すっきりしました。

お腹の痛みは消えないませんけど。

心のつっかえは取れました。


こんなときは、いやこんなときだからこそ、

ちょっと軽いものを食べておきたくなります。

びっくりした胃にやさしいものを。

軽いものと言えばなんでしょうか?

人それぞれの価値観がありますから、

違うでしょうけれど。

梅ちゃん的には、やはり納豆。

こういうときこそねっとりしたものを。

家に帰ったら食べようかな。

でもご飯が怖いのでやめておきます。


ちなみに妙案を言ってくれた先輩。

帰る前にマックの新作に気づいてしまって、

無性に食べたくなったそうな。

夜のジャンキーは危険ですが、

その気持ち、わからなくもない。

お腹の痛みも明日には晴れてくれるでしょう。

天気が晴れていたのなら、明日私も買いに行こうかな。

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