27日目 休み前日

彼曰く、私がいなくて大丈夫かしら。


コロナによる自粛期間を経て始まった現在進行中の仕事。

去年担当していたものとはまた違う内容ながら、

当時の企画よりもスケジュールが割と潤沢にあるのですが、

私にとっては初めてのことが多いということで、

6月の時短勤務時期からずっと休みなく働いてきました。

今年度に入ってからは有名大企業が去年から実践している、

新しい労働制度、残業時間に関するガイドラインが、

我々のような中小企業にも適用されております。

馬車馬のように働き、言葉通り死んだような目をしながらも、

仕事を死ぬ気でこなしていた、

もといそうしないと死んでしまうくらいの勢いで働いた去年と違い、

仕事に時間的制約が設けられているのは、

いつかの日記で呟いたような気がします。

夜遅くまで残っていても、

「まあ大変だから仕方ないよね」

「私も若いころは三日三晩寝ずに資料作ってた」

で軽く済まされて笑い(遠い目)が起こったりしたもので、

たった1年だけですがすっかりその空気感に慣れてしまったものですから、

決められた時間内に仕事を終えられるように仕事をするというのは、

それはそれは難しい話です。

慣れてしまった残り癖、ダラダラ仕事はなかなか抜けないもの。

流石に後輩付いたのでそこまで顕著に表れることはありませんが、

宗旨替えはそんなにうまくいかないものです。

私がいなくても回るのが一番ですし、私の第一希望なんですが、

残念ながら私なんぞがまだ頑張らないといけない時代は続くみたい。


しかし私も人間です。

疲れました。

ここのところずっと「眠い」とか、「お腹すいた」とか、

私が疲れているときによく出る口癖トップ5の出現率が高まっています。

トイレに行くにも、ベッドから起き上がるにも、

休憩中にも眠くてしょうがない瞬間がありますし、

ご飯食べたのに空腹になる。

ブラックホールでも飼っているのではないかと自分を疑いますが、

もちろん人間なのでそんなことはありません。

むしろ節約を無理に意識して食費を削るため、

食べる量が減っているというのが正確なのではないか。

特にここ最近の自分の身を振り返ってそう思います。


なので明日は休むことにしました。

急遽のことではあるものの、

その自由度が我が社のいいところ。

申請してすぐ通るのは昔も今も変わらないので楽チンでいいですね。

ただ心配なのが明日の仕事。

本来私が回すべきことを後輩君にお願いすることになります。

いくら下に付けて学ばせてきたとはいえ、

私の監視無しにやるのは初めて。

問題はきっと起こるでしょうけど、

ちゃんと対処できるでしょうか。

ご飯食べた?と聞いて、まだですけど大丈夫ですと答えたのち、

頭をガシガシやるような子です。

めっちゃストレス抱えてるじゃんと先輩は常に心配しているのですが、

アドバイスはある程度してきたつもりなので、

ここは大丈夫と信じて任せましょう。


突然の有給消化でも何をするかはまだ決めていません。

ひとまず突然の雨に帰り道やられてしまったので、

洗濯物を回してから考えることにしようかな。

今日のようににわか雨がないことを祈って。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る