第116話 君の声を聞かせて。3
さて、3人の側室最後の1人へと視線を移す。
そのさい、暁がふくれっ面になっていたが、横から雫に抱き着かれて頬をつんつんされていた。
うん、女の子でギクシャクされるより仲良くしてくれた方が嬉しい。
その点で言うと最後の1人、ニャル・シュタンは人見知りする方だ。
今も雫たちから距離を取ろうとしていた。そのニャルの後ろに回って背中を押すのがウルトゥムだった。
まるで姉妹のような2人だが、今日本当の姉妹になるのだ。
そう、竿姉妹に。
(旦那♭さすがにオヤジ臭いですよ☆)
(ウルサイ。)
ウルトゥムに背中を押される形で十全の前に出るニャル。
その幼い顔は不安感よりも何やら期待に満ちているようだった。
「うふふ、ミチル、ニャルって実は私たちの愛し合っているところをこっそり覗いていたんですよ。」
「⁉」
「そうなのか。」
十全がニャルの顔を見ると。
プイッ。
顔を赤くしたニャルは視線を逸らす。
「ニャルはそのあと自分で慰めていたんでしょ。」
ビクンッ。
ニャルの体がはねた後、プルプルと小刻みに震えている。
多分恥ずかしいのだろう。
首まで真っ赤になっている。
その首筋をウルトゥムが撫でる。
ニャルの褐色の肌を白いウルトゥムの指がなぞっていく。
「恥ずかしがることはないのよ。」
優しくささやかれる言葉がニャルの耳朶を震わす。
片手は首筋から胸の方に進んで胸の方へ、もう片手は背中をなぞりながら脇の下を通ってお腹の方へ進んだ。
ウルトゥムは後ろから覆いかぶさるようにニャルを抱きしめる。
「姉さま。」
ニャルがとろけた声でウルトゥムを呼ぶ。
あと、ついでにここでいっておこう。
恒例の声優に例えちゃおうのコーナー。
ずばりニャルの声は堀〇 由衣さんだな。
語尾にニャーを付けてほしい。
ニャルだけに。
あと、別の声優さんネタだけど、「うー、にゃー。うー、にゃー。」とか「産地、ピンチ。産地、ピンチ。」とかも言ってほしい。
ちなみに産地て何の産地かは気にすんな。
とか考えていたらウルトゥムの手がニャルの胸を撫でる。
ニャルの褐色の肌に映える白いレースの下着、その上から優しく撫でまわす。
「あんっ。」
ニャルが甘い声を上げる。
「ふふふ、ビンカンね。ニャル。」
「あぁ、姉さま。」
「こら逃げないの。」
ウルトゥムがニャルの耳たぶを甘噛みした。
「ひゃぅん。」
ああ、もう耳だけでいちゃいそうだ。
そんな十全をチラリと見たウルトゥムはニャルのお腹にやっていた方の手を下げて行った。
「あぁっ!姉さま、そこは。」
「恥ずかしがらないの。ニャルが何時も弄っていた場所、ミチルに、ご主人様にちゃんと見てもらいましょう。」
「だめ。ダメです。あぁ、ご主人様見ないでぇ。」
もうそろそろ限界だった。
最初は視姦からなんて言っていたが、もうこのままいってしまいたい状態だった。
ごくっ。
十全の理性が限界に達して、目の前の光景に混ざろうとしたところを――――
「ミチル君、ダメよ。」
「ダメ兄さん。ちゃんと私達の相手もしなさいよ。」
「ほらここ触って。ちゃんと準備できたらミチル君の好きにしていいんだよ。」
「そうよ。これはもう兄さんのものなんだから、ちゃんと責任取ってよね。」
と、ミチルを背後から抱きしめる雫と暁。
2人は十全の手を取ると、熱くて柔らかくて狭い場所に導く。
「ハハハハハハハハ。いいだろう。お前ら全員まとめて可愛がってやるわ。」
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