大変面白かったです。
子供を産むという事、そこには喜び、また不安、悩みがあるでしょう。
相手の男性とのすれ違い、友だちの軽い言葉、どれも信じられなくなり、それでも意地が勝った。しかし、求めた言葉は「母親になるということは?」だった。この流れがとても素敵に思えます。
自分の産まれてきた所以、そして不安を自分の子供に与えたくない。それは立派な母性だと思います。
葉太のキャラは好きですね。
指摘と言うほどのものではありませんが、数点。
最初の「ゴムなしでしたい」のセリフですが、桜子は最初からゴムなしの行為を容認しています。安吾のこのセリフだと、以前は避妊していたようなセリフに思えます。ここは「ゴムなんていらないでしょ」みたいな感じにしてみてはどうでしょうか?
あと『桜子は、自分の子供を安吾に見せてやりたい一心で、』とありますが、子供は桜子の子供であり安吾の子供でもあります。『自分たち子供を』としてみてはどうでしょう?
最後に違和感があったのは、安吾は結果的にいい男でした。こういった形で子供ができた時、ちゃんと一生懸命になれる男性はとても素敵だと思います。なので、打ち明けた時の安吾のセリフがあまりにも酷いセリフだったので、繋がりに違和感を感じました。
「参ったなぁー。ほんとかよ。本当にオレなの? そんなわけないだろう。」に「そんなわけないだろう」は必要ありません。
安吾がつぶやくように言ったこの言葉にショックを覚える桜子。そして、真っ青になって心ここにあらずで「また連絡するわ」と去ってしまう安吾。の方がしっくりきます。
連絡すると言ったのに避けられてる。親友は軽い。桜子は誰にも頼ることができずに悩み、秋田葉太に会う。この流れだと自然だと思いませんか?
なので「まあ、おまえも大人なんだし、どうすればいいかはわかるだろ?」のセリフもいりません。これは意図が掴みづらいセリフではありますが、ミスリードと言うより完全に安吾の人間性を下げます。
と、こんな感じでどうでしょうか?
素敵な物語をありがとうございました。本当に面白かったです。
近況ノートの読んでもらいたい人って誰なんでしょうね(笑
作者からの返信
えーきち様、コメントをありがとうございます!
「ゴム」「なし」で「したい」んですよ、安吾は。
「ゴム」「なんて」「いらない」っていう判断じゃない。
頭のネジが飛んでるんです。
結果、子供ができたのです。
「したい」ことを「した」結果を受け入れきれない。
だから「そんなわけないだろう」なんです。
実際に彼氏も父親もそうだったから、これは譲れません。
父曰く「男は女に子供ができて喜ばない」だそうです。
桜子が泣いて訴えれば、慌てたかもしれませんが、彼女はそういう娘ではなかったから、安吾もドライに返したんです。
よし、心が決まったから、改稿します!
「まあ、おまえも大人なんだし、どうすればいいかはわかるだろ?」
は、現実に桜子が殺されようとしているときに、わたくし自身がつきつけられた問題だったので、かなりシビアに響きましたね。
安吾の人間性を下げる。
気づかなかった。
デリートします。
あと、「自分たちの子」ではなかった理由は、桜子が完全に安吾を切り捨てて考えざるを得なかったからです。
安吾は認めない、だけど、確実にいえるのは自分の子だ、これにつきます。
獣の本能のような感覚なので、ご理解いただけなくともそれはそれで、結構なことです。
あなたが安吾のようでない、という証左ですから。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
*追記:改稿しましたが、「人間性を下げる」セリフを結局残しました。
付け加えた文章とのつながりで、やっぱりいるんじゃないかなと思いましたので。ご報告はDMで。
妊娠の悩みがリアルでした。
人間は……桜じゃありませんよ←いい台詞です。
作者からの返信
坂井令和(れいな)さま、コメントをありがとうございます!
うれしいです!
散って終いじゃないのよのさ!
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
ダメ男と思ったけれど父親になりましたか。
なにかあったのですかね。心境の変化。
女友達が談判に行って、なんてことはなさそうかな。
主人公はなかなか奇矯な行動をする女性でした。
桜の枝につかまって。
盛り上がるシーンですけれどちょっと蝉みたいでヘンテコ、
笑っちゃいけない気もするけれど。
本人は真剣なのですものね。
おかげで超常現象に見舞われ、産む決心が固まったのだし。
作者からの返信
九乃カナさま、コメントをありがとうございます!
心境の変化は明らかにしたかったです。
うーん。
視点変換しないといけないし、ちょっときついかな。
わりと、作者が超常現象に見舞われる性質で、おかげでおちおち一人で出かけられませぬ。
発きょうする前は(幼いころから常に発きょうしていたが)大木を拝んでいました。
異国の地で自然の気にあてられたのだ。
そう思いたいけど、実家に帰ってからもおかしな現象が次々と……わーん!
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
子供を持つのは簡単ですけど、親になるのは大変ですね。
まあ、一応落ち着くところに落ち着いたようで良かったです。
作者からの返信
新巻へもん様、コメントをありがとうございます!
子供は欲しかったな。
ムリだったけれども。
親なんて産みっぱなしなんだから、気楽なもんです(反抗期)(笑)。
はい、落ちつけないと、筆をおけません(ボールペンですが)
お読みいただけてとってもうれしいです。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
編集済
>明るい陽光を弾いて、ドロップ型の宝石みたいにきらめく、噴水。
この表現がすごく綺麗で素敵でした。
今、ちょうど妊娠した女性の話を書いているので、水木様とのシンクロニシティ? にビックリしています。(゚∀゚)
心境が細やかで勉強になります。
水木様の作品を読んだら、もっと深いところも書き入れたくなりました。私の作品は夏物語用なので文字制限が厳しいですが。
しっかし、こういう男は袋叩きですね。٩(๑`^´๑)۶
あっ、でもラストはちゃんと家族になったんですよね? よし、許そう。(*^_^*)
秋田先生みたいな物腰の柔らかい人、好きなタイプです。
作者からの返信
桃もちみいか様、コメントをありがとうございます!
拝読しました。
途中まで……エピソードの2つ目までUPされてましたね。わたくしもびっくりしてたのです。
ははあ、時代は出産かぁ、と……(見ている世界が狭い)わたくしの直感、きっと当たりますから。
応援しています!
秋田先生は、桃もちみいかさんに初恋の人の面影を見ています……じっ。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
とりあえず、あの男は許してはいけないと。
股間ぐらい蹴りあげましょうよ
作者からの返信
物語る人さま、コメントをありがとうございます!
ううん。
好きに料理してやってください(笑)。
ちなみにわたくしの彼氏は暴力までふるったので、裁判沙汰になりました。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
悩みを大小で語る気はありませんが、今回は葉桜企画の中でも特に重いテーマを取り扱った話でしたね。
それだけに、振り返ってみるとまずは安吾の態度に怒りが湧いてきました。
実際にこう言うヤツはいるでしょうけど、その軽率な行いが二人の人生を狂わせる事もあるんだと自覚してほしいです。以前の職場に似たような経験をした男がいたのですが、そいつの場合認知はしたものの育てることはなく、その話をまるで武勇伝のように語っていて、怒りと気持ち悪さを感じました。
安吾も、このまま桜子と我が子を見捨てていたら、このコメント欄が怒りで埋め尽くされていた事でしょう。
ですが彼の場合、最終的には受け入れてくれてよかった。他にも、桜子のお父さんが話を聞いて喜んでくれてよかった。そして桜子が、心から産みたいと思ってくれて本当によかった。
決して予期していた形で産まれた命でなくても、たくさんの人から祝福されたんだと思うと嬉しくなりました。
生まれてくる命と、我が子と共に成長していく桜子達に、おめでとうと送りたいです(*´▽`*)
作者からの返信
無月兄さま、コメントをありがとうございます!
兄さま――;;
そそれは、義憤というものですね。
わかります。
兄さま本当にうれしいです。
兄さまの世界の一端を垣間見れた気がして……。
お言葉ありがとうございます。
恐縮です。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
授かった命と、向き合うことを選んだ桜子。
お前は望まれて生まれてきたのだと、光生にしっかり言ってあげてください。
今回は名言がたくさん出てきましたね。
親は子供が育てるもの。
受け継ぐものと、新たに育む未来がある。
いい言葉です!(^^)!
恩師から大切なものを学び、親としても成長していってる桜子。
彼女とその家族の未来が、幸せで溢れていますように(*´▽`)
作者からの返信
無月弟さま、コメントをありがとうございます!
をををっ!? 胸きゅんな……
いいえ、目の覚めるような応援コメントをありがとうございます!
なんか、照れちゃうな。
弟ぎみはいい言葉をいっぱいつかって、コメントをくださるから、いい波動を感じて心震えるはず。
はずなんだけど、やっぱ恐れ多いや……。
恐縮です。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
冒頭で、自己欲求実現のための「屁」にもならない理屈をほざいている方を見掛けたのですが……。この手のシーラカンスって絶滅しないんですね。忌み嫌われる某昆虫と同じで(笑)
「オレを疑うのか。信じてもいない男に抱かれる女なのか」
「いいえ、そんな女じゃないわ。だから、抱かれない。あんたには」
そんな言葉といっしょに、世界を制する左ストレートをお見舞いしてあげたい気分ですわ。
まぁ、ズルズル流された女の方にも非はありますね。
恋愛はデジタルじゃなくアナログだから、公式に当てはめて答えが一つに決まりません。ゼロorサムじゃないからトラブルはつきもの。
閑話休題
産むことを決めて五体満足で生まれてきたとしても、その後が大変ですね。順風満帆であれば、母一人子一人ながら幸せな時間が遅れますが、苦しい環境に置かれたときに我が子に怒りの矛先を向けてしまいます。「事実は小説より奇なり」。そんなろくでもない、子供みたいな親が結構いますからね。
ごめんなさい。小説とはあまり関係ないところで一席ぶったみたいで。
でも、個人的に、読むことでいろいろ考えさせられる小説は名作だと思っているので、あえて書かせてもらいました。
作者からの返信
RAYさま、コメントをありがとうございます!
いらっしゃいませ~~。
あなたがはじめてのお客様ね! いっぱい思うところを言ってくれてありがちゅー♬ そういうの、好き。
そうねえ、五体満足で思い出したけれども、下書きの紙には「五体満足で元気に育ってくれるか」も不安要素に入れていたのに、カクヨムに清書する時点で忘れてました。
だめよね。
今からでも修正していい? 不完全だとわかっていて放置するのはなんだかいやだわ。
今問題になっている事柄などは、実は昔からあって、でもそんなのあったりまえの時代が続いたってことなのです。
子供みたいな親は昔からいたのですよー。
十代で子供を産んだら、そこからが親としての始まりだから、まだまだ「子供が子供を産むのか」って思っちゃうんですけれど、そんなの二十代でも三十代でもなんなら六十代でも同じですからー。
ちなみにわたくしは万年反抗期なので、子供を産む資格はないと思っています。
大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!
素晴らしかったです!
断片的な描写がきちんと物語になっていて、無駄のない美しさを感じました。湿っぽくないというか、なにかこう、硬質な感じがしますね。読み返すとまた印象が変わるのかも知れませんが。
こういうスタイルで書ける人って、なかなかいないのではと思います。
もちろんテーマ性もきちんとあるとは思うのですが、それよりも、文章自体を追っていく楽しさが際立つ作品のように思いました!