ここまでの設定(第三章開始まで)
各種設定(第三章開始まで)
◇主要な登場人物
カロルス・アントニウス(フランス名:シャルル・アントワーヌ)
第二王女ソフィアの騎士。カルディツァ郡伯ならびにキエリオン郡司。
ブルゴーニュ公アルテュールの庶子にして異世界転移者。王立博物館収蔵の機動甲冑『エールセルジー』を起動させ、
第二章終盤での竜討伐の勲功により、女王ディアナ十四世よりテッサリア北部二郡の領主に
ソフィア・ディアナ・アルトリア
ルナティア王国第二王女。女王ディアナ十四世の次女。
絶滅から八百年後に見つかった「男性」であるシャルル・アントワーヌの身柄を保護して自らの騎士に登用する。郡伯カロルスのカルディツァ赴任にあたり、便宜を図るように女王ディアナ十四世より指示を受けている。
ヘレナ・トラキア
第二王女ソフィアの侍女。侍従長トラキア伯の次女。
主人であるソフィアの命により、郡伯カロルスの家令としてカルディツァ郡へ下る。カロルスとは秘密の恋仲にあり、彼を公私ともに支える。彼を「シャルル様」と呼び、彼からは「エレーヌ」と呼ばれる間柄。
クロエ・トラキア
カルディツァ郡伯カロルスの侍女。侍従長トラキア伯の養女。
義姉のヘレナより使用人の立場から郡伯カロルスの侍女に抜擢され、屋敷での給仕に始まり、領内を視察する郡伯に付き従う。
ラエティティア・クラウディア
ルナティア王国正規軍士官。第二軍務卿ユスティティアの末妹。「アグネア」と名乗る。
弓術を除く武芸全般に秀でた武人。面倒見の良さから軍事教練を通じてソフィアや士官候補生の指導教官の役割を果たす。
オクタウィア・クラウディア
ルナティア王国正規軍士官候補生。第二軍務卿ユスティティアの長女。
機動甲冑への適合者の一人と目される。アルス・マグナ収蔵の第三の機動甲冑『サイフィリオン』の搭乗者に抜擢される。
カリス・ラグランシア
王立魔術研究機関『アルス・マグナ』所属の召喚術師。
アルス・マグナ総裁ベアトリクスから見出された類まれな天才魔術師。弱冠十五歳で機動甲冑専属の研究者となる。数学、物理、化学といった分野に造詣が深く、この世界の
◇そのほかの登場人物
《王侯貴族》
ディアナ十四世
月の女神セレーネの恩寵による
ルナティア王国の君主として、カロルスをテッサリア北部二郡の領主に
ベアトリクス・ディアナ・アルトリア
王太子たるルナティア王国第一王女。女王ディアナ十四世の長女。
高名な魔術師として知られる。王国の最高学府であるアルス・マグナの総裁と、貴族たちの上奏を女王に取り次ぐ王太子の役割を兼務する。
ユスティティア・クラウディア
第二軍務卿。名門クラウディウス伯爵家の当主。
官僚として王国正規軍を管掌する。郡伯カロルスの赴任までの間、テッサリア北部二郡に駐留して政治的空白を埋めている。イメルダ・マルキウスの動向を警戒しており、彼に慎重な対応を助言する。
《官僚》
ユーティミア・デュカキス
大蔵府主計局主査。
徴税監察官の一人としてテッサリア北部二郡に派遣された縁で、若くしてカルディツァ郡の復興予算策定に関与した能吏。財政と財務に明るい専門家として、領主に就任して間もないカロルスを補佐する。
《豪族》
イメルダ・マルキウス
女王の直轄領に接する穀倉地帯テッサリアの大領主。
テッサリア地方北部、西部、南部の諸豪族と貢納関係を結び、それらを合わせると三万という軍勢を誇る。王国非公認で「辺境伯」を自称しているが、その戦力は王国正規軍の六倍に及び、決して張子の虎ではない。
◇位階と爵位の解説
日本語で一般的な爵位(公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵)はヨーロッパの爵位に中国の爵位の名称を割り当てたものとなっています。
本作には「男性が存在しない」という根幹設定があり、「男爵」という爵位の名称が不適切であるため、伯爵以下を下記のように定めています。
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伯爵=本来の伯爵位
由来は古代ローマ帝国から。帝国属州の政務官の補佐役「comes」が淵源
城伯=伯爵の一つ下で子爵に相当、城塞の伯爵、郡伯よりは箔がつく
由来は神聖ローマ帝国から。城塞 (Burg) の司令官を意味する
郡伯=伯爵の二つ下で男爵に相当、のどかな田舎の伯爵、みたいなニュアンスで
由来は中国の金朝、元朝から。上位に郡侯、さらに上位に郡公がある
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ルナティア王国の位階と爵位は下記の通りです。
ルナティアの位階を和訳した表現として日本の位階の表現を用いています。
ただし、日本の位階にある「従○位」はルナティアにはありません。
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正一位=君主
→女王ディアナ十四世
正二位=王太子、大公
→第一王女ベアトリクス
正三位=公爵(、選帝侯)、直系王族
→第二王女ソフィア
正四位=侯爵(、辺境伯)、傍系王族
→第一軍務卿メガイラ(女王の従妹)、大蔵卿コンスタンティア(王太子妃の母)
正五位=伯爵
→第二軍務卿ユスティティア、侍従長トラキア伯
正六位=城伯(=子爵に相当)、爵位のない豪族で特別に勲功ある者(屋形号※を持つ大領主)
→大領主イメルダ・マルキウス
正七位=郡伯(=男爵に相当)、爵位のない豪族で勲功ある者
→カロルス・アントニウス(シャルル・アントワーヌ)
正八位=爵位のない平民で勲功ある者
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※屋形号
元は公家や武家など貴人の館のことを意味しますが、それが転じて室町幕府や江戸幕府では名門の家柄や功績ある武家の当主などに許された称号または敬称となっています。上杉謙信などが「
本作においては、爵位のない豪族で特別に勲功ある者に爵位の代わりに与えられた称号の日本語訳、という位置づけとなっております。
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