第12話【戦前会議】

 エリアAとBにわけ、5対5のチーム戦を行わせる。

 チームアルファとチームベータを作りランダムで分ける、そこで1人足りなくなるから【複製】を使う。


【複製】

 使用するために対象を必要とし、対象のスペックをそのまま複製する。ただし上限がある。

 レベルアップでコピーできるスペックの上限が伸びる。

 操作不可。


 アルファはグリル、リーム、サキ、ココ、タルト。

 ベータは、ゼン、リーム、ガイア、ホワイト、ラス。

 リームが2人いる理由はリームに対して【複製】を使ったから、リームは中でコミュケーション力がトップに高く、統率力もある、そのため片側だけにつくのも避けたかった。


「なんか自分が2人いるっては不思議だな」


「本当に不思議だな」


 当人らそう驚くが、周りから見ても不思議である。

 リーム2人はあわせ鏡のように手を合わさったり、反対の自分の顔を触ったりした。


「どっちが本物なの?」


「人形?」


「すげぇー」


「これどうなってんのよ?」


「とりあえず、始めるぞ、チームで相談してな」


 リームの変化にみんなは珍しく驚き、興味気にリームに質問したりする。

 そこに、ティールは中断して、チーム線のスタート位置に飛ばそうとする。


「準備いいか」


「おう!」


「はいっす!」


「ドンと来い!」


「よっしゃぁ!」


 準備の具合を聞いたがみんな準備バッチリでいつでもワープさせることができた。

 そして、スタート位置でチームで集合して各々作戦会議を少し開いていていた


「この『デザートイーグル』ってみんな使ったことあるか?」


「いや、ない」


 アルファのチームでまずはリームが発言した。

 やはりコミュ力が高いな。

 リームの発言に対してグリルがないと言い、他のみんな首を横にふる、それもそうだな、銃が一般人に見れたり、使ったりできることがそうそうない、それにあのようだそもそも銃って物が無いかもしれない。


「試し打ちはいいと言われたし、ちょっとやってみるよ」


 銃の使い方を教えているため、安全ロックを解除して、トリガーを引く、パンっ、と音が鳴る。


「なるほどな」


「なんかわかったんすか?」


「まぁ感覚ってやつだな、試したら分かるぞ」


 ココの質問に曖昧な答えを返すものの、感覚的なことなのでそうなるのも仕方ない。


「んじゃぁ私も試してくみるわ」


「自分も試してみるっす」


「私も」


「俺も俺も!」


 みんな試してみたがる、好奇心旺盛であるが、グリルが1番興奮していた。

 各々銃を打って感覚的にデザートイーグルに慣れる。

 木に当たっても貫通はしないし、跳ね返りもしない、弾丸がどう飛ぶのかを感覚的に理解する。

 それと同時にベータチームも同様にあった。

 同じ人がいるとやはり結果は近くなるな。


「作戦なんだけど、旗はグリルに任せたい」


 遊ぶモードはフラッグ戦、相手のエリアにある旗を取れば勝ち。リスポーンは1回のみ、当たったら強制的にリスポーン地点へと戻る、範囲は四角形に近い形で半径で約500m。


「えー、オレ攻めたいんだけど」


「オレが相手にいるのなら同じことを考える、つまりだ少なからず3人はくる、守ってもらいたいんだ」


 リームは道中の戦闘をさげ、直接旗を撮る考えたをしていた。

 だがフラッグを守る人をゼロには出来ない、そこで1番戦力的に信用できるグリルに防衛を頼んだ。


「ならしゃぁね、ポテチ奢れよ」


 リームの弁護をきき、心地よくうける、しかし条件付き。

 ポテチはさっき、昼ご飯の時に園長がちょっとしたおやつとして2袋を開けて、食べた時知り、「ポイントで買えるぞ」といわれ、食べたくて仕方なかったけど、ポイントがない、グリルは頼むことが出来なかった。

 だけどリームは【複製】されるということもあってお手伝いとされ、ポイントを貰っていた。


「ありがたい」


 勝てばポイントが貰えられるし、負けてもポイントを貰えられる、そこで勝てばグリルに使う分を取り戻せれて、逆に増えることにあった。


「そしてだ。打たれたなら、索敵。当たったら、1人目はフラッグに来て欲しい、2人目以降はグリルの援護に行って欲しい」


 作戦をわかりやすい、簡単にみんなに説明していく、みんなはリームの作戦に有無を言わず、聞いていた。


「了解っす」


「わかった」


「守りは任せとけよ」


「頑張ってする」


 ココ、サキ、グリル、タルトが承諾の合図をする。


「じゃぁ、せーの」


「おー!」


 固まって地べたに座っているところから立ち上がり、肩を組んで1歩前に足を出して、声を出して、揃えて団結を固める。


『作戦会議は終わったみたいだな、あと1分頃に始めるぞ』





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