第10話【サバゲー?】
「さて、【ハンバーグ】と【卵スープ】と【ポテトサラダ】と【米】だ、しっかり食べろよ」
ニイナが勧めた料理をニイナと共にストレージにあった材料を使って作る。
材料はごく普通のものでこれといった特徴は無い。地味ではあるけど特殊な素材を使わなかった。理由は簡単だ、ろくに物を食べて来なかったみんなの舌を一般の食材に慣らす、もし高級で高額な食材をふんだんに使った料理を出して慣らすと将来、普通の素材で満足されない。
断じてケチでも、素材がみんなの腹を10数年満たすほどの量がない訳では無い。
「うっま、これが毎日って最高のじゃん、まじ天国やわ」
「食事中に喋るのはマナーが悪いぞ」
「お前もじゃん」
「そうだったわ、ガハハハハ」
「ハハハハ」
仲良くなってご飯の席で盛り上がるは結構、だけれど、他の人の迷惑にならないようにグリルにリームが注意しようとする。
「やめた方がいいっすよ、迷惑にもなるっす」
「はぁいー」
2人よりも素早く食べ終わり、休憩しているココがグリルとリームを注意した、それを素直に聞き入れ、先程のように騒ぎながら食べず、黙々食べ始めた。
そして、昼休憩。
「ちょっとぉグリル!あんた掃除当番サボるんじゃないの!」
「あっすまん、忘れてたわ」
食べ終わると、各々キッチンに食器を置くよう、ルールを作った。
ルールの内容は1日を清潔で健康的に過ごすために、服は洗濯機に入れたり、1週間ローテーションでする掃除当番を作ったりした。
部屋の掃除は各々だけど、風呂場と食器、教室などで1週間ローテーションして決まった人が人が毎日する。
初めてで忘れやすかっただろう。掃除当番を忘れてホワイトに叱られるグリル、手には、休憩などで使っていいと言っていた備品の【サッカーボール】を持っていた。どうやらリームとサッカーをするつもりのようだな。
そしてグリルは急いで残りの半分を洗っていった。
時間は流れて3限。
「ニイナ、最終調整は出来たか?」
「はい、高さの調整に武器の反動調整、その他諸々申し付けた項目は全て」
教室に入る前、とうとうアレができる期待を持って、みんなに話しかけようとした。
「あー、サバゲー、やるぞ」
授業開始と共に、知らない意味の言葉を言われ一同は唖然となって凍りつく。
「とりあえず実践するわ、見れるようにモニターつけたから休憩室にいるままでも見れるから見てくれ」
そう言ってから、みんなをサバゲーのフィールドの近くにある休憩室にワープした。
休憩室はレンガで15畳ぐらいの広さで作っていて、一昔のシューティングゲームの待機画面風の薄暗く所々にひびがあって草が生えた飾り付けにしていた。
「なんとも言えない雰囲気だな」
「気味悪いとは言えないわね」
「園長どこ?」
このように各々感想や質問を話す。
オレは先に、ニイナとワープで休憩室から少し離れているサバゲー会場に向かっていた。
『オレはここだ、と言ってもどこにいるか分からないだろう、それは後で言うとして、サバゲーのルールを実際にしながら説明していくぞ、2度言って欲しい事は後で言いな』
突如として空中に映し出されたモニターのような画面にみんなは驚く所が落ち着いて話を聞いていた。
『まず、自分に合った動きやすい服と使いやすい武器を選ぶことが重要だな』
オレは戦場迷彩の長ズボンと長袖を着ていて、M11A1(サブマシンガン)にサプレッサーを付けて右手に一丁、左手に一丁の二丁持ちでドットサイトはつけない。
約13年前、つまりIWOが発売が決定する頃、オレはサバゲーにハマっていた。
学生でバイトをしていたが、使えるお金は限られていてドットサイトにかけるほどに余っていなかった。そして粗悪品を使うぐらいなら使わない方がマシだと思って、ドットサイトを使わなった。それがいつの間にか癖になって、使い慣れた銃なら撃つ前から標準を合わせるようになった。
『そして、フィールド上で敵を探していく』
ニイナとは打ち合わせをしていて、説明に合わせた場所で待機してもらうことにした。
『おっと、丁度ニイナ先生を見つたぞ。ここからが肝心な所、敵となった人を撃っていくのだ、と言っても当たっても怪我をしない弾を使っているので遠慮なしで撃っていいぞ』
言い終わるとニイナにBB弾をM11A1で撃つ。
BB弾の素材は自然で微生物に分解されるものを使っていて、更には当たった後に痣とかを残さず、痛みを抑える回復術式を組み込んであるものを使っている。
『あっちゃぁ、やられた〜』
ニイナからしてみれば目を瞑っても避ける弾を避けてもらってすぐさま撃ち返すように事前に打ち合わせをしていた。
そこでオレはあえて避けずに当たることにする。
『このように当たったらおしまい。ここでもっと綿密にルールを言っていくぞ、今言ったことはこの【サバゲー】のゲームのモードの1つだ、モードによっては色々とルールが違うから、その都度言っていくぞ。さてここでた、みんなにはやってもらうぞ』
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