第8話【黒は黒歴史(作者公認)の黒】
1限目が終わるとみんなをステージの体育館に連れた。
最初というのもあってすぐさま激しい運動をさせようとは思わなかった。
「みんな、準備体操するぞ」
「たいそう?」
「そう体操、体を解して激しい運動をしやすくするためにする運動のことだ」
孤児をやっていただけあって、こういったことは知らないようだ。
タルトの問に答えるが、みんなにはいまいちピンと来ないみたいだ。
「とりあえずやってみるか」
パッチンと指を鳴らして、院生達の服を制服から体操服にきせかえる。
鳴らす音で様々な機能をショートカットできるようにプログラミング済みで、キャラの設定でもリアルでも絶対音感を持っていて音の設定の時に役にたった。
制服はよく着るから着方を知ってもらうために院生達にそのまま着せ替えさせていた。
体操服なら簡単で覚えることとかないと思う、だから手っ取り早く着せ替える事にした
今までの行動のお陰なのか、せいなのか、みんなはオレが超人的な行動をしても驚くことがなかった。
「寂しいような、嬉しいような」
こうも反応して貰えなく、素早い適応に複雑な心情になる。
「とりあえず、みんなも同じ動きをして」
そういったあとストレージから、最新型のオーディオをつかって、【
【
某動画配信サービスでバズった動画で出した本人は自分の出した作品を著作権フリーにしているため、踊ってみたや歌ってみたがよく出される、これはそのうちの1つ作品。
今回流すのは5番の部分、1番と2番の部分はまだマシでノリやすい、けど3番から完全におふざけでやっていると制作した本人もそう言っている。
『まずは泥沼の運動から、腕をしっかり伸ばして、「こんなに愛しているのよ!」』
あの伝説の体操に似ているが全く違う別物であった。
途中女々しい声がしたが、これでいい、これがいい。
『次は筋肉の運動、拳と拳を合わせて、「はい!そこでポージング!」……「ぐぬぬぬ、お前やるな、いい男っ!」』
筋肉を鍛えながら体を解せる、かもしれない運動、医学的根拠はない。
『次は浮気の運動、空を仰いで手を伸ばす「あなたはゲイだけど顔だけはいいから好きだったの!やっぱりあなたは男にしか興味がないのね!」』
気持ちが昂る、そんな心理効果があるとかないとか。
『次はDVの運動、しなるようなビンタを空気に当てます、「やっぱりあなたとは別れるわ!」』
血流がよくなり、柔軟性が上がるとかあったりなかったりする。
『最後にゲイの運動、軽くステップして手を振る「ああ、別れて良かった。うほっ!今夜は寝かさないぞ」』
男の逞しくも嬉しそうな声と共に、ヌメヌメな音が鳴る。
なんともおもしいや、けしかいや、教育的体操にみんなも違和感を抱くことなく動いていた。セリフはやばいけど、動きはまともだった。
筋肉以外はみんな意味が分からなかったのかな?それはそれで良かったけど。
「どうみんな?筋肉解れた?」
「おっ!めっちゃ柔らけー」
「うん!動きやすい」
各々自分の体を確認して柔らかさに驚く。
正直な話、全然医学的根拠ないのにやわらげたの不思議でしかない。
そして実はこれは、LGBTを取り扱っていて、それを訴えているのが基本だった。しかし、曲が進んでいけば行くほど、そういったことの実態を晒すことになっていた。
ただし、みんな薄々気づいていて、全く分からない振りをしていた。
気まずい!!そう、全員の脳内で反復して、余韻がずっと残っていた。
「じゃあまずはバトミントンでもするか」
まるでさっきのことを忘れるかのように、すぐさま切り替えて、簡単なルール説明をして、子供サイズのコートのライン引きをする。
「さてと説明だけでは何かもの足りないと思う、オレとニイナ先生で実演するぞ」
「よろしいのですが?たくっ!」
「しー、ティールで頼む」
ニイナが小声で話しかけたことに途中で口塞ぐ、できるだけ私的な場以外は隠すようにする。
たくっ!ディーナだ、いいなディーナだ。
ディーナは1人の時だけ、卓三と言うようにしつけた。
「服はどうする?」
「出来ればスポーツウェアでお願いします」
手首を解しながらニイナに聞く、その答えは本気のようだ。
パッチンと指を鳴らし、オレとニイナの服を変える、そしてオレはニイナに髪留めを渡し、お互いに長い髪を運動しやすく結ぶ。
「さて、手加減、はした方がいいよな」
「いえ、構いません。応じれますか不安ですが全力でさせていただきます」
周りに魔力の壁を貼って火花をちらして熱き本当の健全で普通のスポーツを始める。
「はっ!」
「とう!」
「やぁ!」
1球1球が建物を壊しかけない威力をもち、当人たちはほぼほぼ空中で予備動作をせずに打ち返していた
「ふぅ、どうかな」
軽く1分程演習をやってみてみんなに見た感想を聞く
「見えない(っす)」
院生達は口を揃えてそういう
足周りをよく見てみると空気の炸裂の跡があったり、魔力で作った膜が所々、波動で敗れていた
「あっ、うん……ごめんね」
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