18:23 体育館(二階)
この学校の体育館は二階建てで、一階にはバスケットコートとバレーコート。二階は、演劇や全校集会なんかで使うステージがついたホール。さらに地下に柔道部と剣道部用の稽古場と、更衣室やシャワー室がついている。
新しくて大きくて、私の学校とは全然違う。すごくいい建物だ。
ただ……。
その一階のスポーツコートには、静海が殺してしまったっていう白石さんのものらしい血だまりが出来ていて、匂いもすごくて……。とても入る気になれなかったので、私たちは二階ホールのほうに集まっていた。
ホールと言っても、必要のないときは椅子とかも置いてないので、構造的には一階とそれほど変わらない。
そのホールのちょうど中央付近に、私たち五人……
私、
『臆病者』のディミ子ちゃん、
『嘘つき』の大神先輩、
『独裁者』の静海、
『卑怯者』の千衣がいた。
私としては、もしも土岐先生がみんなの中のミッシングリンク――あるいは、それに関連するような何かこの世界の重大な事実――に気づいたのだとしたら。ディミ子ちゃんだけが知っているっていう『最後の一人』もこの場に来てもらったほうがいいんじゃないかって思ったんだけど……。
ディミ子ちゃんいわく、「あの人は相当警戒心が強いので、多分呼んでも来ないでしょう」ってことらしくって、集まったのは私を入れたその五人だけだった。
「ちょっとぉー。まだなのー? 『犯人』が分かったとか言って……あのクソセンセー、嘘ついたんじゃないよねー? これで何もなかったら、マジでぶっ殺すんだけどー?」
「え、これって、そういう集まりなんだっけ? 『土岐先生が犯人が分かった』なんて、誰も言ってなくなかった?」
「そうですね。飯倉さんは私たちに、『土岐先生が何か話したいことがあるらしいので、体育館に集まってほしい』とだけ言ったように記憶しています」
「はぁ⁉ なにそれ! 『犯人』分かったわけじゃないのっ⁉
じゃあ、こんなとこにいる意味ないじゃん! もう無理っ! シズ帰るぅ!」
「えぇ……」
「っつーか、千衣! アンタも分かってたんだったら黙ってないで、さっさと言いなよっ! 無駄にこんなとこに呼び出されて、バカみたいじゃんっ!」
「いや……もともとシズちゃんが行くって言ったから、私はただそれについて来ただけだし……」
「は⁉ 何それ、全部シズが悪いって言うのっ⁉ マジムカつくっ! あんまふざけたこと言ってるとぶっ殺すよっ⁉」
「はいはい……やれるもんなら、やってみろよ」
「おい千衣っ! 聞こえてんだよっ!」
「え? な、何? 私、何か言った?」
「ああもぉうっ! マジで、全部ムカつくっ!」
「……」
なかなか現れない土岐先生に、すでに静海が限界みたいだった。
今にも彼女は、最初のときみたいに『独裁者』の能力で何かネジの外れた『命令』をしてきそうだ。私は、早く土岐先生が現れてくれることを心から願っていた。
そして、そのとき……。
バチンッ。
突然、奥のステージ中央が、スポットライトで照らされた。
この灰色の世界では、カーテンを閉め切っても真っ暗にはならないし、その反対にライトを照らしてもあんまり明るくならない。基本的には、灰色の濃さが少しだけ変わるくらいだ。
だからそのスポットライトの光も、普通の世界のようにはっきりとはしていなくて、せいぜい境界があいまいな光がぼんやりとした円形を作るだけ。それでも、なんの前触れもなく唐突に行われたその「演出」は、みんなの注意を引くには十分だったらしい。
悪態をついていた静海も含めた全員が、言葉を失ってステージのほうを注視した。
やがて、体育館内のスピーカーを通して、西洋貴族のダンスパーティでも始まるかのようなロマンチックなクラシック音楽が流れはじめた。
「はぁ⁉ な、何これ⁉ 意味わかんなすぎなんだけどっ!」
「うわ、趣味わる……」
「……土岐先生、ですか?」
そんな彼女たちの言葉に応えるように、ステージ脇のカーテンの後ろから土岐先生が現れた。
「みんな……来てくれてありがとう」
「⁉」
「は、はぁ⁉ な、なにそれ⁉」
そのときの先生は、さっき教室で別れたときのような私服姿じゃなかった。なぜか、胸元がざっくりあいた、シンプルな白いドレスに着替えていた。
「待たせてしまって、ごめんなさいね?
倉庫に、文化祭で演劇部が使ったこのドレスがしまってあることは知っていたのだけど……もともとのサイズだと、あたしにはちょっと胸元が小さすぎたの。だから、直していて少し時間がかかっちゃったわ。許してね?」
そのドレスは生徒の誰かが自作したものなんだろう。素材はあまりにも安っぽくて、デザインもかなり簡素……というより質素だ。
だけどそんなシンプルなドレスを並の高校生とは比べ物にならないくらいスタイルのいい土岐先生が着ると、胸元や脚が必要以上にはみ出してしまって、異常なまでにセクシーだった。
さっきのニットにスカートの私服姿でさえ、女の私がたまにドキッとしてしまうくらいに綺麗に見えるときがあったのに。そんな恰好をした今の土岐先生の姿は、もはや反則と言っていいレベルにまで妖艶で、色っぽくて、いやらしかった。無意識のうちに私は、彼女の一挙手一投足から、目が離せなくなっていた。
「土岐先生、それで……私たちに話したいこととは?」
比較的冷静なディミ子ちゃんが、そう尋ねる。
でも、先生はその質問には答えず、ステージの上をまるでモデルのようにゆっくりとウォーキングする。そして、スポットライトが当たっているセンター部分までやってくると、軽く髪をかいて、
「エリリちゃん、あなたのおかげよ……」
と言って、私に向かってウインクした。
その瞬間、私は胸を拳銃で撃ちぬかれたみたいな衝撃に襲われて、膝がガクガクと震えだした。
「あなたのおかげで、あたしは大事なことに気付くことが出来たの……。本当に本当に、大事なことに……」
それから先生は懐からスマホを取り出して、その画面を私たちのほうに向けた。
その画面を見るために、私たちは彼女がいるステージへと近づく。
「うふふ…………ふ……ふふ」
「そ、そうか……。そういうことですか……」
その画面に映っているものを見て、
でも私には、まだ何が起きているのかよく分からない。だって私には、その画面の意味が全然理解できなかったから。
このタイミングで、土岐先生がみんなを集めて見せてくれるもの。それは、このメンバーの中にある見えない共通点……。あるいは、この世界に関する、新しい情報……。
と、思っていたのに。
先生が見せてくれたスマホの画面に映っていたのは、明らかにそれとは何の関係もない、ただのLINEのやりとりだった。
――――――――――――――――――――
励子「2Bの皆さん。
秋の修学旅行の希望調査は今週までです。まだの方は、〆切までに必ず提出してください。
※提出用書類をなくしてしまったという方がいるようなので、PDFをノートに添付します。
三浦先生は、未提出の場合は希望なしとして扱う、なんて言ってましたけど、それじゃちょっとかわいそうですものね」
✕✕「おお、サンキュー」
✕✕「助かるっす! 励子ちゃんマジ女神!」
…………
――――――――――――――――――――
あまりにも砕けた感じだけど、文面からして多分それは、先生が副担をしている2年B組のグループトークだ。最初のメッセージが土岐先生が書いたもので、それに生徒の何人かが返事やスタンプを返している。
パッと見た限りでは、その内容に特におかしなところはなく、ただの事務連絡だ。
これが、一体……?
「うう……う……」
そこでまた、さっき涙を我慢していたみたいに、肩を揺らしてうめき始める土岐先生。心配になった私が、ステージに駆け寄ろうとする。
でも……。
「う……うふ……うふふふふ……あは……あはははーっ!」
そのうめき声はすぐに、下品な笑い声に変わってしまった。
「あはは、あはは、あははははー! どう、驚いた? 予想外だった? してやられちゃった? 頭のいいディミ子ちゃんでも、この展開は予想できなかったんじゃないかしらー? 残念だったわねー!」
「え? あ、あの……土岐先生?」
先生の突然の豹変ぶりに、ついていけない。
「あたしの能力は、『感謝の言葉をもらう』と『特典』を得ることが出来る……つまり! どこにも『感謝の言葉を言われる』なんて書いてないのーっ!
だったらそれって、声に出す言葉以外も有効ってことでしょおーう? 文字や、アプリのスタンプだって、『感謝の言葉』には違いないでしょーう⁉
どうせこの能力がバレたあとじゃあ、みんな警戒してあたしに『ありがとう』なんて言ってくれないものね? だからあたし、最初からずーっと『感謝の言葉が書かれた文字をもらう』のを狙ってたのよーっ!」
「え……」
そう言われて私は、もう一度先生のスマホの画面を見直す。そしてやっと、その言葉の意味を理解した。
そこにあったのは、土岐先生がクラスのグループに向けて書いた事務連絡と、それに対する生徒たちからの『感謝』の文字やスタンプ……。生徒から先生への、『感謝の言葉』だ。
そしてその『感謝』のスタンプを送っている生徒たちの中には、「白石」という名前のアカウントも含まれていた。
「カードの文面と、『特典』がもらえる最大の人数が『六人』ってところを考えれば、『感謝』がもらえれば誰でもいいってわけじゃない。『感謝』の人数としてカウントされるのはこの世界にいる人間だけ……この、『アリスちゃんの復讐ゲーム』の参加者だけなんだってことは、分かってたのよ? だってそうじゃきゃ、あたしは早々にLINEの過去メッセージをあさって、六人分の『感謝』なんて余裕で集めることが出来てたはずだもの! だからあたし、これからどうやってみんなに『感謝の言葉』を書かせようかって、そればかり考えてたわ。
……でもさっき、エリリちゃんから聞いちゃったのよね。
この世界には、ここにいるあたしたち以外に琴乃ちゃんもいたってこと。私が担任する2Bの生徒で、LINEでもよく話してくれる『陽キャ』の琴乃ちゃんが、このゲームの参加者だったってことをね!」
完全に調子に乗っているらしい土岐先生は、まるで舞台女優にでもなったかのように、大げさな身振り手振りを交えて語っている。
その様子は、今まで大人びた印象だった彼女とはだいぶギャップがあって、妙にかわいらしく思えてしまっていた。
「で、でも、土岐先生は、アリスのことを信じてくれるって……。この世界は、アリスが復讐するための世界なんかじゃないって……思ってくれてたんですよね? だ、だから、私と一緒に行動して、この世界の真実を探そうとしていて……。
なのに、どうしてそんなこと、言うんですか? 『アリスの復讐ゲーム』だなんて、ほ、本心じゃないんですよね……?」
まだ状況をイマイチ理解しきれていなくて、何かの冗談かと思って恐る恐る尋ねた私。先生は「ブフォッ」とふきだして、嘲笑の顔で言った。
「もーうっ! エリリちゃんってば、どんだけピュアなのっ?
さっすが、『あの』アリスちゃんの友達って感じねっ⁉ 先生、あなたが将来悪い男に騙されたりしないか、心配になっちゃうわよっ! ……いーい、あのね? あたしの目的は最初から、ディミ子ちゃんやシズちゃんが言ってたみたいに、六人の『感謝』を集めて元の世界に帰ること! それ以外ないのっ!
当ったり前でしょ? なんでいい大人のあたしが、こんなバカみたいな世界にいつまでもいなきゃいけないのよ?
最初にエリリちゃんのこと倒して手を差し出したのも、そのあとエリリちゃんと二人きりで行動したのも、全部それが目的! この世界の『復讐ゲーム』に参加しているエリリちゃんが口を滑らせて、『感謝の言葉』を言うのを待ってただけなの!
アリスちゃんとかこの世界のことなんて……どぅぉぉーっだってよかったのよーん!」
「そ、そんな……」
「『偽善者』? 罪人? はぁ、上等よっ! こちとら、酸いも甘いも知り尽くしたアラサーなのよ? デスゲームだか異能バトルだか知らないけど、生理くさいガキのお遊びは、あんたたちで勝手にやってろってこと!」
せっかく……アリスのことを分かってくれる人に出会えたと、思ったのに……。
アリスのことを、真剣に悲しんでくれる人だと思ったのに……。
私はあまりのショックで、もう言葉が声に出せないくらいに、打ちのめされてしまった。そんな私の代わりに、ようやく今の事態を飲み込めたらしい静海が叫んだ。
「バ、バカじゃないのっ! そ、そんなこと言ったって……い、意味わかんないっていうかっ! ホント……だってアンタ、まだアレだもんっ! だ、だから、バカだもんっ!」
でも、顔が真っ赤になるくらいに怒りの勢いに任せて喋っているからか、まともに言葉が出てこなくて、何を言いたいのかがさっぱりわからない。隣の鶴井千衣が、分かるように補足してくれた。
「ってか……土岐先生の『偽善者』の能力って確か、六人の『感謝』を集めると元の世界に帰れるんすよね? だったら、たとえ白石の『感謝』のスタンプを見つけて、それを一人分としてカウントできたとしても……それってまだ、全然足りなくないっすか? 今先生が集めてる『感謝の言葉』は、最初にシズちゃんとディミ子を騙し討ちしたときの二つに、白石の分を加えても……まだ『三人分』のはずですよね?」
「そ、そういうことっ! だ、だから、アンタはまだ、全然なんだからねっ⁉ 元の世界になんて、帰れるわけないじゃんっ! なのに調子に乗っちゃって……ホント、バカみたいっ!」
そ、そうだ……。
静海と千衣のその言葉で、私は少しだけ正気を取り戻した。
土岐先生はまだ、自分の目的を果たせていない。
『偽善者』の能力で元の世界に戻るためには、六人分の『感謝』を集めなくちゃいけない。今が三人だから、あともう三人……まだ『感謝の言葉』を先生に言っていない、私と千衣と大神先輩の分も、集めなければいけないんだ。
なのに……。
どうして彼女は今、あんなに余裕ぶっていられるの……?
どうしてもう、私たちに手の内を明かしてしまったの……?
「うふふ……」
千衣の言葉に、まるで動じた様子のない土岐先生。相変わらず私たちをあざ笑うような表情のまま、右手の人差し指を一本垂直に立てて、言った。
「じゃあここで先生から、出来の悪いみんなに放課後の補習授業をしてあげる。国語の問題ね。準備はいいかしらー?」
「は、はあっ⁉」
「楊貴妃とかクレオパトラに対して使われる言葉……『
「は⁉ も、問題⁉ ア、アンタ、なに言って……」
もはや呂律がうまく回っていない静海。体も、顔から両手両脚にいたるまで真っ赤に染まるくらいに興奮している。
その理由は「彼女が土岐先生に対して怒っているから」……だけじゃないってことは、すでに私にも分かっていた。
「さん……にい……いち……ぶーっ! はーい、時間切れ―」
そう言ってあざとく口をすぼめる仕草も、色っぽい先生がやるとたまらなく可愛い。
「まったくー……シズちゃんは声優活動とかイジメとかばっかやってないで、ちゃーんと勉強もしなきゃだめよー? こんな簡単な問題も答えられないと、将来声のお仕事がなくなったときに、潰しが効かないわよー?
いーい? 傾国っていうのはね、『国が傾くくらい』……つまり、『その人のためなら自分たちの国なんてどうなってもいいって思えるくらいの、美人』っていう意味なの。それが傾国……つまりそれが、『完璧な美貌』ってことなのよ。
覚えてといてね? ……テストに出るかどうかは知らないけど」
「そ、そ、そ、そんなの……し、し、知ってる……しぃ!」
「ああ……」
そうだ……。
それが、土岐先生の狙いだったんだ……。
図書室で見せてもらった『偽善者』のカードには、『感謝』を三つ集めたときの特典として……『完璧な美貌』と書いてあった。
美しさなんて、見る人によって違うのが普通だ。誰かが綺麗だって思う見た目も、他の誰かが見ればそうでもないなんてことは、普通にありえる。誰にとっても美しいって思えるような『完璧な美貌』なんて、本来ならありえない。
でも。
『偽善者』の土岐先生は、三人から『感謝の言葉』をもらうと、その『完璧な美貌』を手に入れることができるんだ。誰が見ても美しいと思える見た目。年齢も性別も関係なく、その人のためなら自分はどうなっても構わないと思えるほどの傾国の美貌を、手に入れることができるんだ。
「ま、まずい……!」
隣で、誰かがそんなことをつぶやいた気がする。
でも、既にもう遅い。
「うふふ……だからあたしには最初から、六人の『感謝』なんていらなかったの。三つだけ集めて、『完璧な美貌』さえ手に入れれば、それで『あがり』だった。それだけで、『元の世界に戻れ』たのよ。……だって、ねえ?」
ステージの上から、純白のドレスの胸元を強調するようにかがんで見せる土岐先生。その体が向いている方向には、静海がいる。
さっきから、静海が全身を真っ赤にして呂律が回らないくらいに興奮していた理由は……ステージの上の土岐先生が、ずっと静海のほうを向いていたから。ずっと静海に向かって話して、静海に向かってセクシーなポーズをとったりしていたから。
誰が見ても完璧だと思う傾国の美貌を、ずっと静海一人に向けて……彼女のことを誘惑していたからだった。
だ、だめだこれ……。もう、詰んでる。全部、出来上がってる。
土岐先生の作戦は、既に完成してるんだ……。
ステージの上の土岐先生にくぎ付けにされて、見ているだけで胸の動悸が止まらない。頭はぼうっとして、全く考え事がまとまらない。
横から見ているだけの私でさえこんな状態なんだから、まして、その美貌に完全に狙い撃ちされている静海は更に重体だ。土岐先生に魅了されていた彼女は、目をトロンと緩ませて、口からはよだれを垂らしていた。
「ねえ、シズちゃん……あたし、元の世界に帰りたいの? いいでしょ?」
「そ、そんな……こと……さ、さ、さ……させない……から」
それでもなんとか、必死の抵抗をしようとする静海。最後の理性を振り絞って、土岐先生の要求を拒否しようとする。
でも『完璧な美貌』の前では、そんなものは無意味だった。
「お・ね・が・い……ね?」
静海に向かってウインクして、その上、投げキッスまでする土岐先生。それが、終了の合図だった。
「『シャッフル』……『全員』、『土岐センセーにありがとうって言って』……」
次の瞬間。静海の『独裁者』の能力は発動して、灰色の体育館の中に、無数の『感謝の言葉』が響き渡っていた。
「うふふ。よくできました」
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