第295話「北の国から」

 後宮のテラスで、すっかりうちにも馴染んだミーヤさんメーヤさんネーヤさんの三人が俺を囲んでいる。

 三人が俺の口に盛んに運んでいるのは、白玉クリームあんみつである。


 最近、コレットに和スイーツブームが来ているらしく、段々とおやつを作る手が込んできている。

 白玉もクリームも、冷たくて美味しいのだが。


「普通に食べさせてくれないかな……はぐ」


 甘くて冷たいクリームはいいのだが、すっかりうちのメイド服姿も板についた三人官女にずっと囲まれてるのは、少々暑苦しい。

 うちの奴隷少女でも、ここまでベタベタはしてこないぞ。


「ときに、勇者様は恋人欲しいなとか思ったりしませんか?」

「結婚したいなーとか思いませんか?」


 そう言って、俺の左右を囲んで言うのはミーヤさんとメーヤさん。

 いや、いきなりすぎるだろう。


 うーん、かなり露骨な結婚してくれアピール。

 彼女達はぶっちゃけてしまえばシレジエ王国に婿取りに来ているので、このアプローチはわからなくもないんだが、あんまりにも下手だ。


 こんな下手くそな口説き方しかできないから、バーランドの奥さんになったプティングに一人だけ先をこされてしまったんじゃないかなあ。

 そんなことを思ってたら、目の前からネーヤさんが抱きついてきた。


 強引に来たんで、当たったテーブルがガチャンと音を立ててる。

 何事だよ!


「もう結婚とか恋愛とか全部あとでいいんで、私と赤ちゃん作りませんか!」

「いやいやいや!」


 そのまま艶やかな黒髪を振り乱すようにして俺の上で腰を振ってくるので、慌てて椅子から転げ落ちる。

 お前はリアかと、ツッコミたくなった。


 リアならふざけてこれぐらいやるけども、ネーヤさんはそういうキャラじゃなかったでしょ!

 いくらなんでも、うちに馴染みすぎだろ。


「ネーヤさんは、何をそんなに焦ってるんですか……」

「そりゃ焦りもしますよ。ミーヤとメーヤは、まだ若いからいいけど……私は、もう二十五歳なんですよ。ここを逃したらもう後がないんです!」


 いや、まだ若いじゃん。

 まだまだ後があるよ!


 二十五歳で、そこまで結婚を焦らなきゃならない酷幻想リアルファンタジーの感覚がわからない。

 医療技術の発達が遅れてるので、乳幼児の死亡率が若干高かったりするが。


 富裕層は回復ポーションなどで治療できるので、平均寿命はそんなに短くないはずだ。

 結婚適齢期となると、それとはまた別の話になるのかもしれないが。


「ふぁかる、ゲホッゲホッ!」


 テラスの隣のテーブルで、白玉クリームあんみつ四杯目おかわりのジルさんが、なんかやたら乗り出してきて。

 なんか言おうとして咳き込んでいる。


 おやつの時間になると、突然出てくるのはもう慣れたが、食べるのか話しかけるのかハッキリして欲しい。

 コレットがさっと紅茶を差し出すと、それをズズッと飲んで言う。


「……私にもわかるぞ。ネーヤ殿の焦る気持ち」

「わかってもらえますか!」


「私も二十七歳だからな……」

「それは、焦りますよねえ!」


「うむ。うちも武家だから、まだ結婚しないのか、早く跡取りを作れと、親からの有形無形の圧力が大変で」

「それですよ! うちの親もそうなんですよ。かといって、良い相手を紹介してくれるわけでもないのに……」


「それ!」

「ですよね、酷いですよね!」


 なんか、涙ながらに二人で手を取り合っている。

 ジルさんが甘いもの食べるのを中断するぐらい、大事な話なのか。


「というわけだ、タケル。そんないじわるしてないで、ネーヤ殿とも結婚してやればいいだろう。減るもんじゃなし」

「いじわるしてるつもりなかったんだけど……」


 あと割りと俺も磨り減るんですけどね。

 もはや、俺は結婚しないといじわるしてるとまで言われるのか。


「ほら、私達は結婚許可書をもらってるんですよ!」


 ネーヤさんがメイド服の胸元から取り出したのは、例の結婚許可書だった。

 この流れだと、ミーヤさんとメーヤさんにも発行されているのだろう。


「また後宮会議が、勝手にそんなものを配っているのか……」

「あの、タケル様。私もそれ、もらってます」


 テーブルの向こう側で、頬を赤らめたセシリィがおずおずと結婚許可書を取り出す。

 また、外堀から埋められてるパターンかよ。


 いい加減この流れ止めないと、俺がすり減ってしまう。

 そんなことを言い合いながら、後宮のテラスでごちゃごちゃと話していると。


 城の方から若い女騎士の伝令が走ってきて、ジルさんに耳打ちする。

 会話の途中から、また白玉クリームあんみつをおかわりする作業に戻っていたジルさんの顔色がさっと変わる。


 ジルさんが食べる手を止めるとは、余程のことだ。


「どうした?」

「どうやら、あの狐女きつねめのジョセフィーヌが、北の魔王国からの使者を連れてやってきたそうだ」


     ※※※


 俺は謁見の間で、北の魔王国からの使者という美しい銀髪の魔族の若者と一緒にやってきたジョセフィーヌと会見した。

 この長い銀髪の若い魔族の若者が、今回のジョセフィーヌの被害者なのかな。


 王族貴族の男を落としては破滅させる、傾国の毒婦と言われた狐女のジョセフィーヌが、北の魔王国の使者を連れてシレジエ王国に帰ってきた。

 俺達の敵として、散々面倒をかけられてきた毒婦ではあるが、俺はこの女の実力だけは買っている。


 しかし、人類世界からあの厳しい環境の北極圏に単身で追放されて、こんなにも早く北の魔族の使者を連れてくるとはすごいな。

 こいつの男をたらし込む力は、もはや魔術じみている。


「久しぶりで悪いんだけど、さっさとこの鎖を外すように言ってくれない? 北の魔族との繋がりを付けたら無罪放免って約束でしょう?」

「ああ……メアリード。鎖を外してやれ」


 ジョセフィーヌを連行してきたのは、北海のシレジエ第三艦隊を指揮する元女海賊のメアリード提督だ。

 顔に大きな頬傷のある歴戦の女海賊メアリードが直々について回らなきゃいけないほど、ジョセフィーヌは警戒されている。


 こいつの監視に男を使おうものなら、五分もかけずに脱出されてしまうからな。

 ジョセフィーヌは、今まで厳重に拘束されていたのに、スッと豊かな胸元から扇を取り出して広げると何事もなかったかのように艶然と微笑みかける。


「ふふ、では改めて紹介するわね。こちらのお方は、北の魔王国クロウカシスの王太子アルアルビー・クロウカシス・グリンガンド殿下よ」

「王太子直々にやってきたのか!」


 これは、連れてきたジョセフィーヌを評価するしかない。

 簡素ではあるが気品のある雰囲気で高位の魔貴族あたりかと思えば、いきなりトップ会談か。


「お初にお目にかかる、シレジエ王国の勇者佐渡ワタル殿だな?」

「皇太子殿下に知られているとは光栄だな」


「アルビーと呼んでくれ。親しい者は余をそう呼ぶ。余の王太子としての証は、この緑王石グリムガンドの剣だ。そこにおられる高位魔族の方々ならばわかるのではないか?」


 そう言って、銀髪の魔族の青年はエメラルドグリーンの輝きの剣を取り出す。


「確かに、北の魔王国の王族は希少な緑王石グリンガンドの装備を証として身に付けると聞くのう。この輝きに羽のような軽さは、どうやら本物のようじゃ」

「アタシも緑王石グリンガンドは初めて見ましたが、この剣から漂う強力な魔力は伝説通りですね」


 北の魔族との会見ということで同席していたオラクルとカアラが鑑定してくれて、アルビーと名乗る青年が正式な王族であることを確認する。

 ちなみに、この緑王石グリンガンドがどれほどの希少鉱物なのかと聞けば、ミスリルを超える軽さとオリハルコンを超える硬さを持つ宝石だそうだ。


 俺が大魔神との対決の時に使った、ミスリルとオリハルコンを融合させて作った王皇金すら超える有用な鉱物であるようだ。

 それだけの宝物を持ってきているアルビー王太子が、よもや偽物の使者ではあるまい。


「余は、別にこの人間の女に誑し込まれたから来たわけではない。前々から、なんとか勇者佐渡タケル殿に繋がる伝手はないかと探しておったのだ」

「あーら殿下。昨晩のベッドではあんなに可愛らしかったのに、生意気ねえ」


「う、うるさい!」


 ジョセフィーヌにからかわれて、顔を真っ赤にしている魔族の若者。

 やっぱり、誑し込まれてはいるんだな。


 手練手管に長けた王族貴族のおっさんでもジョセフィーヌにはやられちゃってるから、まだ十八歳だというアルビー殿下の若さでは、コロッといかされてもしょうがないだろう。

 ジョセフィーヌにとっては、赤子の手をひねるようなものだ。


「それで、話の続きを聞きたいんだが、アルビー殿下」


 北の魔王国からも外交を持ちたいというのであれば、こっちとしても歓迎だ。


「そうだった。コホン……余は、北の魔王国クロウカシスにかつての栄光を取り戻したいのだ!」


 それがどうして俺と繋がりを持ちたいということになるのかと聞くと、昔話が始まった。

 千五百年の昔、北の魔族の領域である氷雪国クロウカシスは、緑王国グリンガンドと呼ばれた繁栄の時代があった。


緑王国グリンガンドは、タケル殿らの言う魔素溜りを魔術エネルギーとして利用して発展した魔王国だった」

「ほー、そういう技術を確立した国だったのか」


 確かに、凄まじい魔素を吹き出す魔素溜りを魔力として利用できれば、北極圏を緑の大地に変えることすら可能だろう。


「この緑王石グリムガンドも、その時代に作られた遺物の一つだ」

「なるほどな」


 俺は今の北の魔王国の状態を知っているので、この先は聞かなくてもわかる。

 何かのきっかけで、制御されていたはずの魔素溜りが暴走して大爆発したのだろう。


 地中から混沌が溢れだし、北の魔王国は巨大な混沌生物が闊歩する異界と化してしまった。

 混沌が吹き上がる魔素溜りを人間や魔族の浅知恵で利用しようとすると、たいていこの手の破綻が待っている


「年老いた父はすっかり腑抜けて、氷河城クロウカシスシュロスに引きこもるだけとなってしまったが、余は違う! 千五百年前の栄光の緑王国グリンガンドの時代を取り戻したいのだ!」


 ちなみにと、カアラがそっと耳打ちしてくれたのだが、アルビー殿下の父王ヘンリへルックも王太子時代にはまったく同じ事を言っていたそうだ。

 北の魔王国では、若き魔王が栄光を取り戻そうと巨大混沌生物に破壊されないように都を築きあげては、想定外の攻撃を受けて都が破壊されて意気消沈するという繰り返しをめげずに千五百年も続けているらしい。


 おそらく混沌生物は、破壊するつもりすらないんだろうけど。

 異界が現出していると、もうどうしようもない。


「そこで、佐渡タケル殿だ!」


 いきなり若い王太子に肩を掴まれてびっくりする。


「な、なんでしょうアルビー殿下」

「タケル殿の力は、混沌母神様に剣を授けられて大魔神を退けたほどだと聞く! なんとか混沌母神様に渡りを付けて、北極圏の異界化を止めて、我が国のことも救ってもらえないだろうか」


「そう言われても……」

「ただでとは言わない。余ができることならばなんでもしよう。異界化を止めてくれるならば、余の国にある宝物も、国の象徴たる緑王石グリンガンドも、全てタケル殿に捧げようではないか。それでも足りなければ、次代の魔王である余がタケル殿の足下に跪き、シレジエ王国の下につくことも厭わぬ。……だから頼む、このとおりだ!」


 他力本願かよとも思ってしまうが、この若き王太子は王太子なりに国のことを考えて何とかする手段を探し、俺という可能性に行き当たったのだろう。

 わざわざシレジエくんだりまできて、こうして助けてくれと頭を下げているのだ。


 幸いなことにと言うか、災いなことにと言うべきなのか。

 まさにその混沌母神様が、うちの後宮の庭におわすのは、何かの運命なのかとも思ってしまう。


「はぁ……じゃあ仕方がありません。とりあえず、試してみるだけ試してみますが、上手く行かなくても魔王国の国交を開いて、ユーラ大陸の一国として国際連盟に加入をお願いしますよ」

「もちろんだとも、タケル殿は人族と魔族の融和を考えているそうだな。素晴らしい考えだ。人族も魔族もみな助け合わねばならぬ、余の国も将来的にはそうしようと思っていたところなのだ!」


 まったく、調子のいいことを言うと笑ってしまう。

 仕方がない。


 俺としては、まったく気が進まないのだが、混沌母神様にお願いしてみることにしよう。


     ※※※


「ま、まさかこんなところに本当に混沌母神様がおわすとは!?」


 信じられないと驚きの声を上げたのが、アルビー王太子である。


「信じられないのはわかるけどね」

「いや、わかる。これは本物!」


 さすが次期魔王、一目見て本物の混沌母神様だと感じたらしい。

 連れてきてしまった俺ですら、何でうちの庭に混沌母神の化身である触手お姉さんがいるのかわかんないのに、よく納得できるな。


 ちなみに、野外のお風呂場にいる触手お姉さんはプールサイドによくあるようなリクライニングチェアに寝そべっている。


「なあカアラ、なんで硫黄の匂いがするんだ?」

「温泉地から湯の花を取ってきてお湯に混ぜてあるんです。いろいろと試してみたのですが、それが一番お好みのようでして」


 混沌母神様がお怒りになるとこの酷幻想リアルファンタジー世界の終わりなので、扱いには極力気を使うようには言ってあるのだが。

 温泉から立ち上るモクモクの湯気の中、リクライニングチェアに寝そべった触手お姉さんは上半身にピンクのビキニを付けている。


 前にブラジャーを付けさせるのにも苦労した記憶があるのだが、今では下着を付けることを覚えたらしく率先して付けている。

 テーブルから触手でニュルッとトロピカルジュースを取って、ストローでチューチュー吸っているのだが、なんで温泉なのに南国気分なんだよ。


「うむ、この想像を絶する奇怪なお姿こそは、まさに混沌母神様だ。どうか、北の魔国の異界化をお鎮めください。混沌母神様の望むことをなんでもしますから!」


 さすがは、混沌母神を奉じる次期魔王アルビー王太子。

 この混沌とした状況にすぐ順応して、触手お姉さんに跪き頭を垂れた。


「えっと……」


 なんか嫌な予感しかしないんだけど、俺も一緒にお願いしたほうがいいのかな。

 俺は、怖いからなんでもしたくはないんだけども、跪いているアルビー王太子にも懇願の眼を向けられるので、仕方ない。


「……混沌母神様、北の魔国を助けてあげてくれないかな?」


 俺は、何でもはしないけども。

 そんなことを言っていると、突然オラクルが声をあげた。


「こ、これは、永寿茸えいじゅたけじゃ!」


 なんかよくわからないが、触手お姉さんの足元に生えているツクシみたいなのを見て、オラクルが騒ぎ始めた。

 ツクシというか、小さな煙突みたいにみえる。


 これキノコなのか。

 なんか白い棒状の先からモクモクとキラキラした煙が上がってるけども。


「なあ、カアラ。これはなんなんだ?」


 カアラが産まれたての子鹿みたいに足を震わせて、その場に崩れ落ちて手を震わせながら言う。


「こ、これが本物の永寿茸だとすると、千年ぶりの発見ということになります」

「貴重な植物なのか?」


「伝説では、この細長いキノコからモクモクとでている銀色の煙を吸うと、寿命が倍ほどにも伸びると言われています!」

「おお、そりゃすごい貴重品だな」


 混沌母神だからなんでもありだとは思ったが、かなり極めつけの品らしい。


「き、貴重どころの騒ぎじゃないですよ! これ一本で小さな国ぐらいの価値があるものです!」


 なるほど、びっくりするのはわかる。

 何で突然こんなものが生えて来ているのかなんて聞いても、理由もないんだろうな、混沌だから。


「もしかすると、この永寿茸は俺達のもてなしが気に入って、お礼のつもりなのかな?」


 俺がそう言うと、アルビー王太子が喜悦の表情で眼を剥いた。


「な、ならば、我が北の魔国も救ってもらえるでしょうか!」

「それはわからないけど、割りとお姉さんも楽しそうだから助けてくれるんじゃないかなあ」


「なんと、タケル殿は混沌母神様の気持ちがわかるのですか!」

「いや、わかると言われると語弊があるけど……」


 魔族が豊穣の母神としても奉じているように、混沌母神は決して悪い神様ではないのだ。

 俺もだいぶと触手お姉さんと関わっているので、なんとなく行動パターンがわかってきたような気がする。


 あまりにも途方もなく大きな力を持つ理解しがたい存在だから、ときに破壊が起きるだけで悪気があるわけではない。

 混沌母神は、何らかの刺激に何らかの反応を返しているだけだ。


 基本善意には、善意で返そうとしているようにもみえる。

 誠心誠意願えば、北の魔国の異界化だって止めてくれるのではないか。


 ……そんな風にちょっとでも思った自分がバカだった。


「うわぁ!」


 俺は、突然触手お姉さんにのしかかられた。


「ときに、勇者様は恋人欲しいなとか思ったりしませんか?」

「ふがっ!」


 なんのつもりか、変なことを言いながら俺の口に触手を押しこんでくる。


「結婚したいなーとか思いませんか?」

「ブハッ!」


 なんだこれ!

 ようやく口から触手が引き抜かれる。


 触手お姉さんが無表情でしゃべってるこのセリフ、どっかで聞き覚えあると思ったら、さっきのミーヤさん達の会話を見て真似しているのか?


「どうやら、混沌母神様はタケルとの結婚をお望みのようじゃ」

「ええ? いや待ってくれよ!」


 いきなり結婚って、どういう意味だよ?

 どういう流れでそうなってんだよ。行動の意味がわからないのは混沌母神だからしょうがないんだけど、これはたぶん真似してるだけだぞ。


「相手が混沌母神様では仕方がありません、国父様がんばって」

「いや、カアラ。なんでガッツポーズなんだよ!」


 助け出してくれと思ってるのに、オラクルとカアラ達は連れ立って風呂場から出ていく。


「勇者殿、我が国のためにすまぬ。このお礼はなんでもする、さらば!」


 アルビー王太子も逃げ出して、俺は触手お姉さんと二人で取り残された。

 なんだこれ、わけがわからないんだが!


「もう結婚とか恋愛とか全部あとでいいんで、私と赤ちゃん作りませんか!」

「えっと、冗談だよね?」


 俺の上で長い銀色の髪を振り乱している触手お姉さんは、あんまり冗談ではなさそうだった。

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