shape second 転校

くるりと風が回っていることを緑の葉が回転しながら教えてくれる。

リサは2‐1の教室の扉の前で手を背中で組んで担任が室内に呼ぶのを待っている。

某国でもうすぐ工作員として旅立つ女の子の間で流行っていた曲を鼻歌で歌う。

「若き血が自由ならば夜空を掴んでも許されるだろうか

若き汗が乾かぬならば夢を越えても走る続けるだろうか」

リサが赴任してからまだ数日。異国の地で、定まりし安全など存在しない大海原を泳ぐように義務を遂行する日々はいつ散ってもおかしくない。

それでも私たちはこの日々が延々と続くことを祈り、いつか私たちが平和に暮らせる日々を夢見ている。

背中の扉の向こう側で始まっている物語に挟まる異色の栞は一体どのようなティーブレイクを演出するか。安泰か不安か破壊か。産まれる前から戦う心構えは出来ている。それが某国の国民として産声を上げた子供たちの運命なのだ。

教室の扉は開かれた。担任は手招きもしない。リサは呆れながら中へ入る。

十四歳の中学生がリサを注目する。様々な感情が浮き上がっている。リサは何事も起きていないようにツンと起立する。トランペット奏者のカナタがいるかどうか見渡すが見当たらない。昨日と同じくさぼりだろうか。

「ええっと。おい。おい」

担任は小声で促す。自己紹介をしてください程度もいえないなんて情けない。本当にこの男が教師なのか疑問符が付く。

担任の無言の促しを無視し続けていては埒が明かない。リサはせき込んでから自己紹介をする。

「悠木リサです。よろしくお願いします」

簡潔な挨拶に同級生はぱちくり瞬きをする。拍手がまばらに起こる。

それからは酷かった。担任の話は途切れすぎて意味を掴めない。同級生は雑談に夢中だ。

座席を与えられたリサのもとに生徒が群がる。プロフィール調査というわけだ。

冗談をはさみながら、それなりにリサは親しくなっていく気運を覚える。仲良くなったところで何が変わるわけでもないのだが。

「ねえ、エリちゃんに挨拶にいかない」

不自然なほど親しみを振りまいていたおしゃれな女の子が笑顔で促す。一番先頭の真ん中の座席で雰囲気のある男子二名と談笑する女子の背中をリサは見た。どうして挨拶を、わあわざしなければならないのか。この子は不思議な事を云う。

乗り気でないことが伝わったのか、女の子は不満そうに笑みを硬直させる。

「ねえ。エリちゃんのところ行こうよ。悠木さん、絶対そのほうがいいよ。ねえ」

何がねえなんだろう。友達関係にいいもわるいも存在しない。ただ繋がりがそこにあるだけだ。

「興味ないわ」

リサは冷たく言い切った。

女の子は屈辱に顔を赤らめる。周りにいた子たちは唖然とする。雑談が止まっている。見渡すと同級生はリサへ視線を投げかけている。どこか歪な視線だ。

「あっ、そう。そう」

肩を震わせた女の子は言い捨てる。夢中になってリサに近づいていた人間はもうそこにリサはいないように談笑を始めた。

肩を突かれる。振り向くと丸メガネの女の子が顔を青くさせている。一体何の用だろうか。

女の子は口に手をあてて、内緒話をするように話しかけてくる。

「悠木さん。あの連中の気を立てないほうが身のためですよ」

「身のため?」

「そうです。ここはまったくもってまともではないのです」

担任からしてまともではない。生徒が増長するのもよくわかる。なんていったってまだ朝礼が終わっていないはずだ。

動じないリサをみて女の子は酷く首を横に振る。深刻そうに声を震わせる。

「悠木さん早く謝ってください。そうしないとひどい目にあいますよ」

悪いことなんて一つもしていない。もししたというなら彼らが勝手に期待して、裏切られただけ。そういうものを逆恨みと云う。

素直に受け入れてくれないリサに絶望的な表情をする。ぶるぶると身体を震わせる。初対面のリサに対して見せる醜態ではない。一体この人は何を見てきたのであろうか。

「いやだ。また殴られる。やめて。やめて」

よく聞こえない。一体何を伝えようとしているのか。リサは耳を傾けた。

「そんな渋い話聞いても気分悪くするだけやで」

また新しい勢力の登場らしい。リサは苦笑する。この教室はまるで国会のように物事が進行しているのかもしれない。

まるで酒で焼けたような声の女性は、思春期らしく大人に片足突っ込んでいるような不安定な印象を受ける。

「あんたもいい加減にしいな。人が蔑ろにされる理由なんてこの世の中にはないんやで」

思ったことをズバズバという。かなり気が強いらしい。メガネの女の子は気の毒になるほど体を震わせている。周りはリサたちが存在しないようにふるまっている。先程まで親しげに振舞っていた女の子はエリという女の子の下でリサを罵倒している。いくらなんでもちょっとした不満をあまりに誇張させすぎている。少し涙溢したくなる。

気の強い彼女は仕方ないなってあきらめるようにポーズをとった。

「この子はいつもこうやねん。ごめんな」

気の強い彼女はリサの目をみる。リサはまっすぐな目の潤んだ不安定さになんだか心惹かれる。

「私は何も気にしていないし、謝れる筋合いはないよ」

リサの正直な回答に彼女はきょとんとする。そして豪快に笑う。

「あんたってなかなか達者やな。仲良くなりたいわ」

「お名前はなんていいますか」

「そうやったな。ごめんごめん。私の名前は佐々木ユカコよろしゅうな」

「よろしくユカコ」

チャイムが鳴る。朝礼終了の時間だ。前方を伺うが担任の姿はない。

「学年崩壊、いや学校崩壊しているねん。天下の藤田氏もこういう学校知ったらただでさえ酷い禿がお先真っ暗になってまうわ」

「まったくだわ」

ユカコはリサの手を掴む。いきなりのボディータッチにリサは驚く。

「ちょっと外へ出よう」

リサはユカコのなすがまま教室の外へ出た。



中庭は日差しがまるでお昼のようにぽかぽかだった。

二人は丸太の椅子に腰をかけてお話をする。

「転校早々こんなこと言われるのも奇妙やなって思うやろうけれど、この学校かなり変やねん」

リサはそうなんだってうなずく。リサ自身普通という感覚はあまりわからないので、状態がわかっても変かどうか判断ができない。

「一人の女子がもたんでもいい権力をもってしまってな。それが原因でなにもかも、めちゃくちゃや」

「エリっていう子のこと?」

「そうや。あいつ、国に認められた人間やから、それもあって、大人は知らぬが仏のように不自然に距離取ったり大事にしすぎたり。

それだけやったらいいんやけど、あいつ自身の性格がハチャメチャやからな。傍若無人とはあの女のことをいうねん。本当やで」

エリという女の子がどのような人間であるのかは今後調査を進めなければわからないが、状況的に最重要人物の候補として真っ先に挙がりそうだ。

だからといって、今何か行動に起こすかというと特に何もしない。調査というものはゆっくりと確実に行っていくものだから。

「あの、一ついいですか」

リサはエリについて調査をする前にカナタがどういう人間なのか知りたかった。彼女がつぶやいた通りリサと同級生であるならば、学年は一クラスしかないので級友である。

「うん、なんや」

「大北カナタさんって、今日お休みなんですか」

ユカコはリサの口から出るはずもない単語が出て驚いているようだ。

「なんや、知り合いか? 大西とはまた別の意味で問題児やで、あいつは」

「昨日、たまたまトランペット吹いているところに遭遇しまして」

ユカコは苦笑する。

「それはまた災難や。あいつの楽器はそら、気まぐれやからな。運のないこって」

リサはむっとする。そのように言われるとまるで先輩の音楽を否定されたようにおぼえるのだ。カナタのことなど名前ぐらいしか知らないのに、まるで直感が全てであるように誤解に溺れている。

「災難なことありません。私は可能性を…」

リサは言葉を続けることができない。リサは二度聴いたカナタの演奏に何を感じたのか。リサは何を期待しているのか。どれだけカナタの演奏が先輩を想起させたところで、先輩にはもう二度と出会えない。だから、何を期待しているんだろう。

「ちょっと。どうしたんや」

ユカコは心配そうにリサをみる。どうやら苦渋に顔をゆがめていたようだ。リサは先輩のことになると神経が過敏になるのを自覚していた。気を付けなければならない。

「悠木さんがそんなにあいつの演奏に心惹かれるとはなァ。幸せものってこと、自覚せな撥当たるで本間に」

なぜかユカコは顔を赤くしながら、ぶつぶつとつぶやく。まるで自分が褒められたように。ユカコもまたカナタの演奏が好きなのか。

「佐々木さんはカナタさんのこと、好きなんですね」

ユカコはまず目を見開いてから、見当はずれな意見が出たように、首を横に振った。

「あんたな。それはないない。あんな自堕落な人間好きになるはずはないわ。ほぼ毎日さぼっとるからな。あいつ」

なるほど。それで今日姿は見えないのか。

ユカコは場面の立て直しを図るために咳をした。

「ところで悠木さんはあいつの演奏、どういうとこにひかれたんや。別になにか特別なんてないやろ」

「大北さんの演奏を聴くと、昔よく聴いていた先輩の音楽を思い出すんです」

「へー。そうなんや。先輩の演奏ってどうやったんや」

「どうやったんやって」

「うまいとかへたとか」

音楽に精通しているわけではないから、偉そうなことはいえないけれど、少なくとも技巧的に卓越していたようには思う。しかしそれが先輩の魅力かというと断じて違う。先輩の演奏は

「私たちが望んでも得られない理想の青空が見える。何の偽りも挟まらない生の青空。そのまんまのね」

ユカコは驚きを隠せないようだ。どうしたんだろう。リサには不可解だった。踏んではいけない地雷に引っかかってしまったのだろうか。リサは身構える。

「悠木さん」

「なに」

「悠木さんの話よくわかるわ。私もそういう演奏聞いたことがあるから。

そういう演奏って救いなんだよね」

ユカコは感慨深くつぶやく。どうやら地雷を踏んだわけではなかったようだ。

リサにとって先輩の演奏は救いだったんだろうか。救いとは少し違っている気がした。彼女にとって先輩は変革の息吹を舞い込む投石の気色があった。

「悠木さんはその先輩とよく連絡するの」

「先輩はもうこの世にはいないわ」

ユカコは気の毒そうに顔を歪ませる。そのように気にされるとなんだか逆に気を使ってしまう。

「気にしないで。先輩はなくなったけれども、先輩の意思はきえていないから」

「そうはいっても、ね」

ユカコは涙もろいようだ。涙がぽろぽろとこぼれている。リサはポッケから青いハンカチを取り出して、渡す。

「ごめんね。悲しい思いしたのは悠木さんなのに。私が泣く義理ないのに」

「大丈夫」

リサは内心嬉しかった。二人の思い出を否定せず、肯定してくれるようで。

まだ会ったばかりであるが、リサはユカコを信用していいかもしれないと感じる。思春期の不安定さが浮かび上がり、他者の大切なものを知っている彼女であれば。

「もしかしたら、佐々木さんも知っているかもしれない。私の先輩っていうのはハーモニカ奏者だった青原ユキよ」

ユカコはリサの言葉を聞き逃したようだ。垂れる涙を必死にハンカチで掬っている。

わざわざ二度伝える必要もない。リサはユカコが落ち着くのを待った。

チャイムが鳴る。どうやら授業は待ってくれないらしい。

ユカコもわかっているようだ。頭をぶんぶんと横に振って気持ちを落ち着かせている。

「先公来る前に席に着いておかな、欠席扱いになるからな。急ごう」

ユカコは感謝のウインクをして、ハンカチをリサに返す。リサはハンカチを畳んでポッケに入れる。ユカコの涙はきれいだったから、あまり気にならなかった。


 

今日はよく犬が吠えている。

暗闇の部屋でぼーとリサは天井を見つめている。まだおばあさんが晩酌を続けている。

早く外へ出たい気持ちを抑えるのも大変だ。このような時間が少しでも減らないと精神的に引きこもりへの妄執が強まり気概が狂いそうだ。リサは自身はかなりのせっかちだなとため息を吐いた。

おばあさんが晩酌を終えたようだ。ゆっくりと自室へと帰る音が聞こえる。まだ出てはいけない。もう少しだ。

音はやんだ。今こそ旅立ちのとき。リサはパジャマのまま瞬時に外へと飛び出した。

リサは犬がどうして吠えているのか、その原因を求めて駆けている。犬はただ何の役体もなく吠えているのではない。彼らは怯えていた。まるで今朝の眼鏡の女の子のように。

リサは神経を研ぎ澄ませて、道を駆ける。月の光が雲に邪魔されて、夜の明かりは心細い。

リサは急激にストップをかける。異能の気配がプンプンとする。野犬たちが集まり吠えていた。血なまぐさい匂いを感じる。

はるか遠くを見渡すと野犬が一匹死んでいる。腹が割かれて、内臓が地面に放り出されている。リサは唇を噛んだ。ひどい。ひどすぎる。

その前に一匹の怪物が立っている。下手な舞台の演出のようにあからさまな煙が怪物の周りを浮上している。

リサは喉をごくりと鳴らす。腰に隠し持っていたサーベルを両手に握る。全身を戦闘態勢に緊張させる。

何も考えてはいけない。ただ眼前の事実に対して回答する機械として向き合う。相手が何もであるのか考えてはいけない。赴任して初めての戦闘、相手を殺してはいけない、情報収集のための戦闘行為。

煙が少しずつ収まっていく。怪物はクマのような風体で、全身に針のような鋭い毛が生えている。長く太いしっぽが別個の生物のようにぐにょぐにょ動いている。

怪物は遠くには響かないが、狭められた圏内の生物を牢獄に突き入れるような叫びを発した。野犬たちは気絶した。リサはなんとか意識を保つ。

怪物はゆっくりと振り向く。怪物の顔は真っ黒で塗りつぶされた宇宙のように混乱に包まれている。そして腹には人の顔の面影があるのだが、ノイズが混入しておりうまく掴めない。

怪物の目を確認できないが、奴はリサに視線を向けた。そして笑った。

リサも笑い返す。顔は引きつっていたように思う。

時が止まった。それは延々と続くかと思われたが、ほんの数秒にも満たなかった。均衡を破壊したのは怪物だった。

目にも止まらない速さで、弓から放たれた矢のように一直線でリサの腹を突き上げた。リサは腹に全神経を注ぎ込み全身がちぎれないように必死だった。

雲に届くような高さまでリサは飛ばされる。黒豹は次手をうつため接近する。腹がなくなったように感じる。次守ることしかできないならば、リサは痛覚以外の活動手段を失うだろう。リサは支配権を失った肉体を震わせて回転する。今度は絶対に負けない。

黒豹はリサの動きに気付き、直線移動に微妙な変化を与えた。絞った的なんぞにわざわざ入らないということだろう。

もちろんリサもその程度はお見通しで、動きが少しずつ変化するように動作に細工を与えていた。回転するサーベルがうまい具合に揺れ曲がり、黒豹の脅威と接触する。その結果、同率の力がお互いを弾き飛ばした。

激しき回転に身を任しながら、怪物の行方を計算しながら、腹に集中した筋肉をゆっくりと解きほぐす。怪物が接近しないのはいまこのときしかない。

地面に落下する前に全身に神経は戻る。リサはサーベルを地面に一瞬かすらせて、着地の体制を整えた。肩や頭、体のあらゆる部位を順々に地面に滑らせて負担を軽減する。最後に身体を大きく回転させて落下に付随したエネルギーを自身に還元する。

息を休める暇もないようだ。怪物はもう目の前だ。リサはサーベルを使い応戦する。一太刀、二太刀。一度の攻撃で人生観が更新する衝撃に心が躍る。リサも怪物もなかなか致命傷を与えれない。油断も隙も見せない。互いの全力が尽くされている。

それから何があって、なかったのか。リサの脳裏には単純な言葉も浮かばなかった。

いつ戦闘が終了したのかわからない。夢中で戦いつくした。

気づいた時には朝であり、リサは蓮の咲く池にその身を落としていた。緑カメがリサの赤く丸いほっぺたをぺろぺろ舐めている。リサはなすがまま池にぷかぷかと浮かんでいる。

全身の筋力が使い果たされた。まったく動かない。これはなかなか骨が折れそうだなとリサは感じた。

「若者はよく戦わなければ、未来は開かれないといいますからな」

朝日が姿を神々しく演出する。おじいさんが蓮の葉の上に立っている。

「たちゅけてくだちゃい」

舌が痙攣しうまく言葉にできない。もういっそうこのまま池に沈んでもいいかもしれない。

「そのためにわたしがいるのだ」

おじいさんは丁寧にリサを抱え込んだ。

おじいさんはそれ以上は何もいわなかった。

リサはおじいさんのやさしさに感謝しながら、しっかりと訓練していてよかったなと思った。そしてゆっくりと意識を閉じた。



全身の疲労が取れず、転校して早々やむを得ない休日を過ごした。

おばあさんは本当に心配そうに看病をしてくれた。もちろん本当のことはいわず、たちの悪い風邪になったとおじいさんともども嘘をついた。

しかし、おばあさんは微動だにしないリサを赤ん坊のように愛でた。この年でそこまでのような扱いを受けて、リサは照れを隠さず、おばあさんは更に増長するのだった。

そのような私たちをみて、おじいさんはおばあさんの隙をみて呟く。

「これもまた、我々が生きていくための試練の一つなのだ」

それにしてはあまりにも滑稽すぎるが、リサは首を縦に振るしかなかった。

おじいさんは全身疲労を軽減する漢方薬をおばあさんが居ない内に塗ってくれる。そのときに色々な話をした。

「私はね、君みたいな子を羨ましく思うんだよ。

私みたいな地方の電話番みたいな役目している男はとてもではないが、あのような怪物と対峙できないからねえ」

おじいさんはうつむき加減で話す。

リサはおじいさんは謙遜しているに過ぎないと重々承知だった。おじいさんは自分の仕事の範囲ではないから手を出さないだけで、関与するならばリサよりも簡単にあしらってしまうだろう。

おじいさんはたった一人でこの地方の情報を管理していた。某国にどのような利害を被るのか、常に目を見開かせ監視して、少しでも萌芽を覚えたらどのような対策が必要か速やかに某国に報告する。そしてその正体を誰にも明かしてはならない。困難な仕事をおじいさんは何十年もこなしている。

リサは自分もそのように仕事をこなしたいと強く思う。

三日ほど経ってようやく歩行可能な程度には回復した。

おばあさんはまだ休むべきだというが、仕事柄これ以上休むことはできない。

怪物はまだ生きているのだから。

リサの脳裏に怪物との戦いはうっすらとしか残っていないが、怪物に対して致命傷は与えていない事は分かる。

もちろん不十分な身体で怪物と対峙するほどリサも愚かではない。

とりあえず学校へ行こうと思うのだ。

話しはそこからだった。

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