第57話「再会」

仕事が休みの日にめぐみの別荘で開かれる誕生日パーティに招待された私は半休をとって午後に自利と樹君がそのパーティに出席した私はパーティ用のミニドレスを着て自利も、樹君もタキシードを着て参加した私達は会場に入ると会場三十分前だというのにすでに大勢の参加者が来ていて私に気がついためぐみが「光」と私を呼び駆けつける






「光、来てくれてありがとう」「うん、めぐみ誕生日おめでとう、はいこれは私からのプレゼント」「ありがとう、」とそう言って受け取り「二人も来てくれてありがとね」と私の後ろにいた自利と樹君に言う「はい、お招きくださりありがとうございます」と一樹君が言い自利が「お誕生日、お祝い申し上げます」と言う







めぐみは「ありがとう」と言うその直後「見守さん」と周の声がしてきて後ろを振り返ると周が立っていた「俺のこと覚えてますか?」「……はい、四年前に事件現場でお会いしました、」私は周に話しかけられて動揺している自分を隠しながら冷たい態度で話す





周は微笑みながら「あの時は俺の犯人に襲われて気を失っていたのでちゃんとお礼が言えませんでしたが助けて頂きありがとうございます」と軽く頭を下げる私はそっぽを向きながら「いいえ、礼など不要です、私は自分のやるべき仕事をしたまでです、見知らぬ人の為に体を張り命懸けで人を守るそれが警察官の仕事です」







周は私に「それでもありがとうございます、見守さんがいなければ俺は今頃この世にはいません」「そう思うならいっそ探偵の助手をやめてはどうはどうです?探偵の助手以外にも仕事はいくらでもあります、」「「……」」「それはそうなんですが……」何故か言葉を詰まらせる周に








私は「警察官ではない一般市民の貴方が誰かの為に危険な目に遭う必要はありません、これ以上続けてもまた簡単に人を信じて騙されて殺されかけて、貴方が危険な目に遭う度に私は、命懸けで貴方を助けなくいけなくなるその繰り返しです、その度に私は銃で撃たれたり、刃物で切りつけられたりして犯人に拉致された貴方を救い出すことに毎回やるのですから」 





「見守さんは何故俺が危険な目に遭う度に必ず誰よりも早くに駆けつけて助けてくださるのですか?」私は周の質問にどう答えたらいいのか分かなくてそれでも冷静に振るまいながら






「……偶然です、貴方がいる場所に偶然居合わせて、貴方が危険な目に遭ってると予感をすれば私は迷わず助けに行っているでもそれは貴方だけではなく他の誰でも私は同じことをします、それが警察官です、ですので私が仮に貴方を今後助けても礼は、不要です、他に用がないなら失礼致します」と私はその場を立ち去る








私は会場を出るとめぐみにメールして参加者でも簡単には入ることができない二階にあるリビングに行った私は誰もが自由に出入り出来る行った、ついてきていた二人が心配に私に「主、大丈夫でございますか?」と樹君が聞き自利が「主、どこか苦しいのですか?さっきからいつもより鼓動が早いような気がします」







「ねぇ二人共」「「はい、主」」「私は相当諦めが悪いみたい」「えっ諦めが悪いとはどうゆうことでしょうか?」と自利が不思議そうに聞くので私は「自利、私と契約して繋がってるから私の鼓動が早いって分かってるでしょ?」「はい」「これが人に恋するってことだよ」「「!?」」二人は驚いた顔で私を見る






「驚きだよね?私達は元々は姉弟だったんだよ、まぁ周とは血がつながってないけど、私はその事実を八年間知らなくて私の初恋相手が周で、何年もずっと周に、片思いしてるだなんて決して誰にも言ってはならないという秘密だと思っていた、でもそのことに気がついたのは高校二年生の時だった」






「その時何があったのですか?」と自利は聞くと樹君が「おい、お前主の気持ちをもっと考えろ、失礼なことを聞くんじゃない、」「失礼なく事は重々承知している、だが恋という感情がどういったものなのか知りたいのだ」「おい進未、お前な」「いいの、樹君」「しかし主、たかが側近が主である貴女様にこんなことを聞くなんて無礼にも程があると思いますが」







「自利に色んなことを教えると言ったのは私だからいいよ、この機会に恋という感情がなんなのか教える」「主」樹君が複雑な表情をして私を呼ぶと「私なら大丈夫だから、周への想いに気づいたきっかけは十七歳の時に周と一緒に図書委員の仕事をしている時だった、私はその時事故で周と口づけを交わしたんだ」






「「!?」」「そんな驚いた顔しないでよ、あれは事故で後ろ向きに小走りする周が体のバランスをすぐしてそのまま頭から倒れていたいったからそのまま頭から倒れてたら怪我するって思って片手で支えたんだけど一歩遅くてそのまま一緒に私も倒れてしまった、それでなったことなんだからあれはただの事故のキスだよ」







「「……」」「それでそれがきっかけで周ことがきっかけで周のことばかり考えるようになって、常に周の姿を捜して、目で追うよになっていって、目が合っただけで、ありがとうと言われ微笑みかけてくれただけで胸が高鳴って、喜んでる姿を見てるだけでこっちまで嬉しくなって、私以外の異性と仲よさげに話してたりすると息苦しくて胸とても傷んで、自分だけを見てほしいって思うし」私は周との思い出を思い出しながら話す






「あとご飯を美味しそうに食べてる姿や、何かを一生懸命やってる姿が何よりも愛おしく思える、でも周が傷ついたり、辛い想いをしている時は私も同じ気持ちになって守ってあげられなくてごめんねと思う」「「……」」「自利よ」「はい、主」「それが恋だよ、いつか自利も誰かに恋することができるといいね」







「「……」」「あの主、もう一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」「うん」「主が、佐藤周って方を避けられてるのは、いつかリライフできる能力に期限がきて死の運命から免れないからだとお考えてなのでは?」「おい、進未、口を慎め、そんな失礼質問を主にするとは大体……」






私は強い口調で自利言う樹君にそれを私は片手をかざして止めて「いいの樹君、自利のいうことは半分当たってるから、私は確かにそれが理由で持病が完治した今でも、周に私との記憶を全て消して私達は最初から出会っていなかったように、赤の他人と指摘振るうのはリライフがゼロになって周ともし恋人同士にでもなればきっとまた周に辛い思いをさせる」







「「……」」「仮に安藤糸と決着が着いて、辞職したあとでも私はきっと今まで逮捕していた大勢の犯罪からそれからその犯罪者の家族、友人、恋人に恨みを買ってるはずだから、一般人にまた戻っても私は命を狙われ続ける人生を送ることになる、私のせいで周までの命を危険に晒すかもしれない、そんな可哀想でしょ?周は何一つ悪いことしてないのにあの殺人鬼のせいで周の人生はめちゃくちゃにされた」







「「主……」」二人は私を呼ぶ「これ以上周には辛い思いをしてほしくない、危険な目にもあってほしくない、私みたいな人から恨みを買う異性ではなくて、多くの人から愛されて何があっても恨みを買わず周のことを心から愛しくれて大切にしてくれる周にはそんな人と結ばれてほしい、そうすればきっと周は将来危険な目に遭うことなく無事に人生を送れると思うから」






「「……」」「でもまだ周のことを完全に諦めるには時間がかかるみたい、心の整理がついたら私から周会いに行こうと思う、そしてもしまたモデルとして活動していたら、周の夢を応援する為に周のスポンサーになろうと思ってる、刑事を辞めた私にできることはきっとそのぐらいだから」私がそうゆうと二人は心配そうに見つめる







「さぁ二人共、会場に戻ろうか?そろそろパーティが始まる時間だよ」「「はい主」」私達は会場に戻ったそれからパーティが始まって三十分した頃だった突然予知が見えた会場の天井に吊るされているシャンデリアが周がオレンジジュースを飲むと同時に落下してその真下にいる周が下敷きになるっていう予知だった






「!?」私はすぐに周の姿を捜す、見つけるとその瞬間手に持っていたオレンジジュースを飲もうとしていた、「!?」その瞬間を見逃ず私は周の所にマッハの能力で駆けつけて周の体を持ち上げて回転しながら落下してきたシャンデリアを回避する「周君!」とめぐみが呼び「「主!」」と樹君と自利が私を呼ぶと三人は私達に駆けつける






私は周に「大丈夫ですか?怪我は?」と周に問うと「大丈夫です見守さんにまた救って頂きました」と嬉しそうに微笑む周を私は思わず抱きしめてしまう「「!?」」その瞬間私達に駆け寄っていた三人が立ち止まった気がした








「あの見守さん?」周が戸惑いながら私を呼ぶと私は我に帰り「!?」すぐに離れる「違います、これは……!」周は「アハハ」と笑いだして「えっ?」と私が更に混乱してると






「あっごめんなさい、見守さんがそんなにも混乱してる姿を見るのが初めてでなんだがとっても新鮮で、なんだかんだ言って見守さんが俺が危機な時は必ず助けに来てくれて俺のことを心配にしてくれるので嬉しいです」と微笑むと






私は「……呑気に微笑んでる場合じゃないでしょ、さっき危険な目遭ったばかりなのに」「でも危険な目にも遭えば見守さんに会える気がします」「!?何言ってるの?危険な目遭っちゃ駄目でしょ?」「でも見守さん、俺のことをわざと避けてますよね?」「「!?」」






「やっぱり、その反応はそうなんですね、俺見守さんに嫌われるようなことしました?いくら考えて分からないんですよね」「……めぐみ、もういいよ、ありがとう」「どうやら上手くいったみたいだね光、」「うん、佐藤さん達も出てきてください」私が言うと会場の扉が開きスーツ姿の佐藤さんと翼君、黒島さん、橋部さん、原田さんが来る







「佐藤さん、犯行の映像はバッチリ撮れましたか?」「うんちゃんと写ってる」といいスマホのムービーを見せるとシャンデリアにナイフを目に見えないスピードで投げつける犯人の姿が映っていた、「うんバッチリ写ってるね、これでもう言い訳はできない、竹町義勇〈タケマチギュウ〉」私は本人にスマホのムービーを見せながら言うと






「もしかして俺を嵌めたのか?」「あぁ、めぐみの誕生日パーティーは5時間後に変更した、ここにいる人に達は警察官だ、それにあんたが佐藤周君を殺すことは、二日前から分かっていた」そう私は二日前に二日分のリライフをしていた、遡ること二日前







私は仕事を半休みめぐみの誕生日パーティーにNSS班メンバーと一樹君と自利と参加した、「おう光来てたのか」「翼君も半休取ってたんだね」「それは自分の妹の誕生日だからな、」佐藤さんが「めぐみちゃん、もう二十七歳になったんだね、二人がタイムスリップしている間に光ちゃんは二七歳になっちゃうしね」







「まぁ仕方ないですよ、三年間向こうの時代にいたんですから、一年ぐらい過ぎてても可笑しくないです」「お前な呑気にすぎるぞ、こっちはお前が向こうの世界にはいる間そっちの世界にいけないからお前が黒い月とか分けの分からない連中に絡まれてる時とか助けに行けなかったたがらな」






「翼君、私のこと心配してくれてたんだ〜」翼君は少し照れて「うるせい」私と佐藤さんだけがそんな翼君を見て笑っていた、そしてパーティーが始まり三十分してガシャンと音がして周に直撃した「「!?」」「「キャァー」」会場に悲鳴が上がる「周君!!」とめぐみの声が聞こえてきて周に何かあったのだと私は悟る





「周!!」私は取り乱しながら周に駆け寄ろうとすると「光!」翼君は私が行こうとすると逆方向を向いて私を抱きしめて「見るな、見るな光、見てもお前が傷つくだけだ」「周は?周はどうなったの?」「大量の出血してるのを見て恐らく即死だ」「そんな……周……」私は声を出して泣いた



パーティーはお開きになり私は翼君に抱き抱えられて二階の部屋に連れてかれた涙は止まったものの心の痛みは全然消えてくれなくて翼君も自利も一樹君もそんな私を心配して離れようとしないそこに佐藤さんが入ってきて「今応援を呼んたから、あと十五分んで来てくれるって」






私は佐藤さんに「周の死因はなんですか?」と聞くと「……シャンデリアが体に直撃したことによる出血多量死、だった」「シャンデリアが落ちてきたってことは意図的に誰かが周を殺そうとしたってことですよね?」私が聞くと「恐らくそうだろうね、シャンデリアの上の部分にナイフが刺さっていたから」佐藤さんが答える





私はソファーから立ち上がり部屋を出て行こうとすると佐藤さんに腕を掴まれて「何の真似ですか?」私が聞くと「もしかしてまた周をリライフするつもり?」「はい、それしか周を救う方法はありません」「そうだとしても光ちゃんは不死身じゃないんだよ?」






「何故泣きそうな顔をしてるのです?私がリライフするのは今に始まったことではないでしょう?確かに私は不死身ではありません、そうだとして何度でも周の未来を守る為にリライフを繰り返します、それで周の運命を変えることができるなら」「「……」」「お願いです、佐藤さん、周を助けに行かせてください」






佐藤さんは私の腕を離して私は部屋を出てきて行くそして周の上に落下したシャンデリアを触り記憶の欠片を読み取り犯人のが竹町義勇だと知る「めぐみ犯人が分かった」「それは本当?」「うん、それでめぐみに頼みがある、誕生日パーティーをする時間をずらしてほしい、ただ周と犯人には絶対にそのことは教えないで」







めぐみは「うん、それはいいけど何で?」「理由二つある」「一つ、真犯人をおびき出して確実に捕らえる為、二つ、周が知ったらきっと怖がるし不安がる、周は何があっても私が必ず守るからめぐみは協力してほしい」「分かった、二日前に戻ったら急いで時間を変更した招待状を送るから光も参加してね」







私は微笑んで「分かった必ず参加する」私はそう言い、舌を噛み切り二日前にリライフした、リライフししたあとは犯人の人相書きを似顔絵班の人に書いてもらって身元を割り出し、芸能界でモデルとして活動していたので竹町義勇だとすぐに分かったそれから計画通りめぐみにパーティーの時間を五時間後にずらしてもらい佐藤さんに頼んで竹町義勇を確実に逮捕するために偽のパーティーの出席する警察官を五百人ほど選んでもらったもちろん周にもそのことは伝えずに




計画は無事に成功竹町義勇(三十六)は無事に逮捕された、周を殺そうとした理由は周の以前から周とはモデルのオーディションで一緒になることが多くていつも周が勝っていた竹町義勇はそのことで周を妬み守っていたそしていつの日かそれが殺意に変わり犯行に及んだということだった







そのあとパーティーは無事に行われてパーティーの最中に周が私に「ありがとうございます、おかげでまた命を救われました」私に微笑みながら言う周に私は胸が高鳴ってでもその他かなりを誤魔化すように「言ったはずです礼は不要だと、」と言いあえて冷たく突き放すそれでも周は







「そんなに冷たく突き離しても、実は見守さんが優しいっていうことは俺はちゃんと理解してます、俺を冷たく突き放す理由は分かりませんが、俺は見守さんのことが好きです」「「!?」」周の突然の言葉には会場中の人達の私と周に注目して動きが一瞬止まり一斉にざわめき出すそれでも周はお構いなしに







「見守さん、俺は……」「ちょっとストップ」そう言って、私はすぐに周の口を片手で塞ぐ止めてから私は周の腕を掴んで会場を連れて出て行き二階にあるリビングに行くと「見守さんちょっと待ってください」そう言って私の手を振りほどく周は









「恥をかかせたなら誤ります、ですが俺は好きです、見守さんが好きです、」「だからってあんな大勢のいる場所で告白しなくてもいいでしょ?」と私が言うと「すいません、俺もあの場で告白することは違うと思ったんですけど、今日見守さんがに再会してあっ俺は見守さんがどうしようもなく好きなんだなと思ったらつい告白してました」





「……」「あの突然こんなこと言うのは可笑しいかもしれませんが俺は見守さんに一目惚れしました、三十日前見守さん助けてもらった日からずっと見守さんのことばかり考えてて」私は周からの告白に胸が高鳴り嬉しいと思うし周と付き合いたいと思うそして思わず「私も……」と言いかけて〈周、私も周が好きだよ、どうしようもなく〉と心の中で呟いてから








「見守さん……」私の心の声が聞こえたのか私を呼んだあと嬉しそうに微笑む「……ごめんなさい、私は周君の気持ちには答えられない」「えっどうしてですか?」「ごめんなさい、私には関わらない方がいい、私の人生は真っ暗でいつ何が起きるか分からないけどでも君の人生は真っ白で自分の思うように生きようと思えばその未来という真っ白いキャンパス描くことが出きる」






「今付き合うのが無理だと言うなら今どうこうしようとは思いません、これから俺のこゆっくり知っていってください」私はその言葉を聞いて泣きそうになる「ありがとう、本当ごめんね、眠って」と私は周にいい周を眠らせて倒れる周の体を支えソファーに寝かせると






私は眠る周にボイスの力で「周、周は明日の朝の五時に目覚める、そして私と出会った三十日間の記憶を全て失っていて、私を好きだということも目が時には忘れてる、元気でね周」私は周の顔の頬を撫でながら周から私に関する記憶を消す



私は階段から降りる途中周に申し訳なくて涙を堪えきれずずに泣いた、すると自利と樹君が私に駆けつけて来てくれて「「主!」」泣いてる私を見て「「……」」二人共黙り込む、樹君が「もう帰りましょう車を回します」私は黙って頷くと二人は私の両腕を支えて私と共に歩き出す







そして私はめぐみにそのことをメールで伝えてそのまま帰ることを伝えて私は屋敷に自利と樹君と車で屋敷に帰った













































































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