第58話「一対一の決闘」

次の朝の私が仕事に行く支度をしていると佐藤さんから連絡が入って「おはようございました佐藤さんどうしましたか?〈おはよう光ちゃん、もしかして周の記憶を消した?光ちゃんのことを聞いて誰って言ってて三十日前に光ちゃんが三回助けたことも覚えてないんだよね〉「はい、消しました私に関する記憶は全て」






〈どうして、またそんなこと二人は両思いなんだし、二人は何も悪いことしてないんだから普通に付き合っても問題ないないと思うけど〉








「それはできません、私の勝手なわがままだと理解していますでも、私は周とこの先も恋人になるつもりも、夫婦になるつもりもありません」〈えっそれどうゆうこと?〉「言葉通りの意味です、では切りますそろそろ家をでなければならない時間なので」〈分かった、じゃあまた後でね〉「はい」






そう言って私は電話を切ったそしていつも通り出勤して仕事をしていた、そして仕事が終わり「お疲れさまでした」といい退社する翼君が「光、今から帰りか?」「うん、」「なら久しぶりに飯でもどうだ?、俺ももうすぐで仕事終わるから」「あっごめんね翼君、これから武道場に行くんだ」







「武道場?光お前がまた空手始めたのか?」「いや私じゃなくて自利がね、突然空手、剣道、合気道を身につけたいとか言い出して、ほら翼君と私がよく通ってた坂上武芸道場には三人の先生がいて3個とも習えるから、」「自利ってあの今世間で話題の光が別の世界から連れてきた精霊か?」






「うん、そうだよ」翼君は呆れた顔して「光、お前が連れてきたからってそこまでする必要あるか?」私にいう「何で翼君が呆れてるの?自利はもうこの世界の戸籍を持ったこの国に認められた住人なんだから、やりたいこと好きにやっても問題ないと思うけど?」「俺が言ってるのはそうゆ問題じゃなくて」





「ならどうゆう問題よ、とにかく私は今から屋敷に帰って頑張ってる自利にお弁当作ろうと思ってる、じゃあ私行くからお疲れ様」私が帰ろうとすると翼君は腕を掴み「おい待てまだ話は終わってない」「私はもう話すことはないよ、じゃあね翼君また明日」





「おい待て、光」私は翼君の手を振りほどきそのまま帰る一樹君が迎えに来てもらい、買い物した後に四人分お弁当を作り私は自利に会いに武道場に行った、ベンチで座って水分補給をする自利も元に行き「自利、お疲れ様」「!?ゴホゴホ」「アハハ、大丈夫?」私は咽る自利の背中を擦るやめると「主、どうしてこちらに?」と私に聞く







「どうしてって決まってるじゃん、新しいことにチャレンジして頑張る自利を応援しに来たんだよ、はい、これお弁当と野菜と果物のスムージー、それから、お茶と冷えタオル、今は冬だけど激しい運動をすると熱中症になるかもしれないでしょ?」私が言って自利に冷えタオルを首に巻いて軽く縛る





「これでよしと、大丈夫?苦しくない?」自利は私を黙って見つめる「どうしたの?そんなに見つめて」と私が言うと







自利は少し動揺して私から目線を外す「フフ自利何か私に聞きたいことでもあるの?」「!?どうして分かるんですか?」「それは三年間一緒にいればなんとなく分かるよ、それで私に何が聞きたいの?」「主、ずっと疑問に思っていたんですが、どうして私みたいな人間ない、精霊にここまでよくしてくださるのですか?」






私は微笑み「最初は確かに自利が精霊だとは知らなかったし、自利を奴婢の身分から開放したの同情に過ぎたなかったかもしれない、正直最初は興味からだった、自利が私の護衛兵になりたいと言ってその後に自利が精霊だと知って、情を持って言葉を話す人間以外の存在と出会ったことは人生で初めてで、どんな毎日が待ってるんだろうって思った」







「そう思ったあと、どうでした?私と共に毎日を過ごしてみて何を感じました?」と自利が私に聞くと「自利が人間から酷い仕打ちを受けて精霊である自分を嫌になって捨てて人間として生きていきたいという思いを知ってただ共感した、自利が受けてきた苦痛を考えて、自利が望むなら自利の望み通りにしてあげたいと思った、」







「主……」私を呼ぶ自利に私は微笑みかけて「どんな存在であろうと自利は自利だから、誰にも自利の存在を否定すると権利なんてない、もし仮にこの世界の中の誰もが自利の的に回ったとしても私はずっと自利の味方だからね」私がそうやって微笑むと






自利は涙を流す「!?自利どうしたの?ごめんね、私がなんか気に障るようなことは言った?」自利は首を横に振り「違います、嬉しいのです、主が私にそうおしゃってくださり嬉しくて仕方がないのです」自利は涙目で微笑みながら言う、私は「えっ本当?」







「本当です」と自利は言う「さぁ今はお弁当食べよう、せっかくの六十分休憩がもったいない、」「はい、戴きます、」そう言って自利はお弁当を食べ始める私は「二人も隠れてないで出ておいでよ、二人の分も用意したから」と私が言うと壁の隅に隠れていた翼君と一樹君が出てくる








私は二人にお弁当とスムージーを渡す受け取った翼君が「どうして気づいた?」と私に聞く「私は予知能力者だよ、二人が来ることは出勤する前から分かってた」一樹君が「さすがです、やはり主には敵いません」私は微笑み「そんなことはいいから早く座って食べなよ」私がそうゆうと二人はベンチに座って食べ始める






練習終わり翼君は自分の車でマンションに帰り私と一樹君と自利は屋敷に帰った、そして次の日私が仕事に行く準備をしていると突然スマホが鳴って「えっまた朝から挑戦状?、勘弁してよ」私はそんなことを呟きながら届いたメールを見ると「えっ次のプレイヤーはガク?えっあの殺し屋」扉からノックが聞こえてきて外から「主、自利でございます」






「入って」私が言うと「失礼致します」といい、自利が両手にダンボールを持って入ってきた「おはようございます主」「おはよう、自利その箱は何?」「はい、主宛に荷物が送られてきましたので、危険物が入ってるのではないかと念の為中身を確認してみたのですが箱の中身は黒いスマートフォンでした」







「黒いスマートフォン?、」「はい、ご覧になりますか?」「うん、」私は自利からスマホを受け取ると突然電話がかかってきた「!?」私は恐る恐る「もしもし」と出る〈久しぶりだな見守光、〉「その声はガク?やっぱりアンタか、さっき挑戦状が届いた、サバイバルゲーム参加するなんて一体何を考えてるの?」





〈前に言わなかったか?俺はお前に興味が湧いたからサバイバルゲームに参加するって〉「あぁそんなこと言ってたな、私と一戦混じり合いたいだけならサバイバルゲームに参加する必要はないはず」〈それはできない〉






「何がしたいのか知らないけど私はあの子とは縁を切った、もう関わるつもりもないからだからあの子のことはそっとしておいてあげて」私がそうゆうとガクは







〈見守光、俺は佐藤周にも興味ない、俺が興味あるのはお前だけだ、だがお前がこの世で一番大事にしているのもを餌に使わない限り俺がいくら勝負を持ちかけてもお前は本気で俺に捕まえようとはしない、だがら俺は佐藤周を餌に使う〉ガクは私の言葉には一切耳を傾けようとはしない、







「マジでアンタ面倒くさいな、私が仕留めたい相手はアンタではない、だが周に手を出すなら私も黙っちゃいられない」〈なら俺と勝負しよう、今佐藤周を預かってる、無事に返してほしければ俺が指定した場所に一人で来い、もし誰を連れて来たことが分かれば佐藤周を殺す〉「分かった、すぐに行くだから周にには手を出さないで」






〈場所はメールで知らせるじゃあな〉と言って電話は切れた近くにいた自利が心配そうに「主、まさかお一人で佐藤周さんを助けにいくおつもりですか?」「行くしかないよ、相手は何人も平気で殺す殺人鬼だ、一人で行かなければ周が殺される、だから自利ついてこないでね、何があっても絶対に、あと誰にも言わないでね」








「しかし……」「これは主命令、分かった?」「……はい、」主命令と言われて渋々私の言葉に従う自利、私は一人で指定された廃棄工事に行き中に入ると両手両足を縛られたままパイプ椅子に座らされた周の姿をみた「!?周!」私は慌てて駆けつける





私は両手両足に縛られたロープを解いて「起きてください」それでも反応しない周「いつまで寝てるのです?いいかげん……」周の体に触ろうもした瞬間周の体はそのまま地面にバタンと倒れた「!?」そして倒れた周の姿を見ると胸の辺りから真っ赤な血が流れていた







私は急いで駆けつけて「!?周!、しっかりして、何で周が死んでるの?おい!ガク!いることは分かってるさっさと出てこい!」と言うと「遅かったな、見守光」「どうゆうことだ?私はちゃんと言われた通り一人で、来たこれでは約束が違うではないか」







「いいや、違わない、お前は一人では来てない、これが証拠だ」銃を取り出して私に向けるとガクの持っていた銃が弾丸によって弾かれ銃を落とした「!?謎のスナイパー」私が言うと「やはりな、そなたの身近の人間の中に安藤糸の手下が混じってるらしい」






「えっ私の身近の人間ってそんなはずはない、警察官の人間が何人も平気で殺す冷酷な殺人鬼なわけがない、それはアンタの勝手な考えだ」「それはどうだろうな、俺はその人物が誰なのか検討はついているしちゃんと証拠もある、それが誰か知りたいなら俺と共に来い」









「断る、周を殺した殺人鬼の言うことを聞くつもりはない、」私は周を背負って出口に向かおうとするがガクの手下達に完全に包囲されてしまった私はガクを見て「しつこいな、アンタも、勝った気になるな、勝負はここからだ」私は周を背負いながら舌を噛み切り二日前にリライフした







そして二日前にリライフして二日前の朝六時に私は目を覚ます「リライフ成功、すぐに佐藤さんとめぐみに連絡しないと」私は佐藤さんとめぐみに連絡して周を決して一人にはしないでほしいとお願いした、しばらくして非通知で電話がかかってきて私はガクかもしれないと思い出る






「もしもし」〈見守光、俺だ〉予想通りガクで「知ってる、そろそろ電話がかかってくる頃だとは思っていた、私もアンタ用ができた、周を守る為に安藤を先に仕留めて、あのふざけたゲームを終わらせることの方が重要だと思ってた、だがそれは違った」






〈それはつまりゲーム関係なくこの俺と一対一で決闘する気になったと言うことか?〉「あぁそうゆうことだ、安藤よりも先にアンタを捕らえる、一対一で決闘しようガク」〈いいだろ、乗った今から言うと住所の所に来い〉私は住所の場所を聞いて覚えたあと私は一人でその場所にタクシーに乗って行った、






そして建物の中に入るとガクの部下がガクの元に私を案内した部屋に入るとガクはソファーに座っていた「見守光よく来たな、お前は下がれ、俺がいいと言うまでこの部屋には誰も入れるな」「はい」そう言って部屋を部屋を出ていくと「こっちに来て座れよ」





「私は呑気に話をする為に来たのではない、周をアンタの魔の手から守る為に来たのだ、決闘の内容はどうする?殴り合いにするか?それとも銃の撃ち合い?」私ががくに聞くと「そんな焦るなよ、そんなに焦らなくても俺は逃げたりしない、お前を殺す前に一度はお前とじっくり話してみたいと思っていた」






私は「私はアンタとじっくり話すつもりなど私にはない、さっさと始めよう」「そんなに俺と殺し合いがしたいのか?」「私はアンタを殺すつもりはない、殺しに来たのではなく捕まえに来たのだ、何を問われても答えるつもりはない、早く決闘する条件を言え」







「お前はかなりのせっかちだな、そこまで言うなら仕方がない、決闘を始める、決闘方法は殴り合いだ」そう言うとガクは私には飛びかかって来た「!?」私はそれを避けながら下がり得意の空手の動きで対抗して殴り飛ばす「さすが空手元に世界チャンピオン動きがサマになってるし殴りも強烈」






「無駄口叩くとは随分余裕だな、悪いが私はアンタを殺すつもりはないが遊ぶつもりはない」そう言って今度は私から殴りにかかるとガクは全て避けて私の顔を殴るすると鉄の味が少しした両手を見ると手が鉄化していてそれを見た私は納得した「アンタも特殊能力だった訳か、通りでそんなに余裕なわけだ」








「まあな俺はお前と同じ超特殊能力者だがな」「えっまさかアンタ三つ能力持ってるのか?」私がそう聞くと「あぁ、一つは体全体を鉄にできる、二つはお前も知っての通り能力を無効にして使えなくなる、そして三つはその身で体験すれば分かるだろう」






そう言って手から輪っかの回転する斬撃なようなものを作り出して私に向けて投げた「!?」私はすぐに横向きにバク転をして二つの輪っかの回転する斬撃避けるだけど私が避けてもその斬撃は確かに向かってやってくる









「その能力の名はループリング、その能力は一度投げた相手の首を跳ねるまで相手に襲い続ける、」私は、避けながらガクの説明を受けてバク転して「何ともしつこく、くだらない能力のだなまさかにアンタそのものだ、アンタにふさわしいと言えばふさわしいか」





と私はガクに避けながら嫌味を言いつつ心の中で〈このまま避け続けるだけではきりがない何が私の今は持つ能力の中であの能力に対抗できるものはないのか?よし、可能性は低いが一か八かやってるよう、〉そう言い私は手から巨大な火の玉を取り出し輪っかの斬撃にぶつけた






すると輪っかの斬撃は消滅した「!?」「よっしゃ、これでアンタお得意のねちっこい能力の攻略方法が分かった、」ガクは「アハハさすがだ、俺はどうやらお前をみくびっていた、正直もっと簡単に勝てると思っていた、だが俺の勝ちだ」ガクは微笑む「さっきから何を……!?」




突然の視界がぼやけ強烈な眠気が襲ってくる私は「まさかこの部屋には眠くなるガスを入れたのか?」「あぁそろそろガスが充満する頃だとは思っていたからな」足を見ると太ももに釘が刺さっていた「なるほどな、足に釘を刺して痛みを感じることで意識を保ってるのか」〈このままではこの殺人鬼を逃してしまう〉私はとっさにガクに「鉄の塊になれ」






といいとガクを鉄の人間の形をした鉄の塊にしたそして私は眠気と戦いながらガス元を記憶の欠片を頼りに探しガスを出していたガスタンクのせんを止めたそして部屋の窓を全開にして眠くならないようにしただけど私は意識が朦朧としていた、薄れる意識の中その時扉が開いて謎のスナイパーが現れた









「何でアンタがここに?」私はそのまま倒れるすると謎のスナイパーが私を受け止めて「離せ、なんの真似だ?」私が問うと首筋にチックと痛みが走りそのまま気を失った
































































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