第52話「繋がった世界、終」



明国に来て六十日が経った頃私はその六十日の間でに私は六つの奥義のうちの五つを習得したでも最後の一つが何度やっても失敗に終わるそう奥義の中でも一番の奥義土落〈ズラク〉がどうしても習得できなくてこの奥義はかなり危険な奥義で伝説の剣と契約していない人に当たれば確実に死ぬそのことを私はオグムに聞かされていたから私は誰もいない私が所有する森に行き一人で鍛錬していた






八十日が過ぎても奥義土落を習得することが出来ず何故出来ないのだろう?と思いながら失敗しながら何度も奥義土落に挑戦した、そんなときだった私が所有する土地の森で一人鍛錬しているとメルが来て「クオン、鍛錬中申し訳ないんだけど少し話してもいい?」








私は「うんいいよ、」私はメルから水と汗を拭く布を受け取って水を飲み干し汗を拭くと一緒に岩に座りメルを見ると少し焦っているように見えた私はそんなメルに「どうしたの?何かあった?」と「どうやら皇帝陛下に私達がこの国に来てることを知られてしまったの」






「えっもう知られたの?まだ奥義六つのうちの一つを完全に習得できてないのに、それで宮中の事は調べた?」「うん、それは完璧、クオンの予想通りインゼンスの伝説の剣を皇帝陛下に仕える、護衛武官五万にが所持していたもし今クオンが皇帝と明国伝統の決闘をすれば間違えなく向こうは受ける条件としてインゼンスの伝説の剣と契約している五万人と戦うことになる」メルは言うと







私はその言葉に納得して「状況からすればそうだろうね、それに加えて私の持病のことを知っていて私の持病の薬のことでへ、クァンを脅したとなると恐らく三玉ほどしか飲めないと思う」私が言うと






メルは「えっそんなの無茶な、五万人を一人で相手にするだけではなくて薬の制限されるとなるとクオンは圧倒的に不利だよ、クオンの身体能力からすると一万人を倒すのにどれだけ頑張っても一刻はかかる、クオンの今の体は過酷な動きに耐えられるのはせいぜい二刻だそれ以上は薬のなしでは戦うのはあまりにも危険なすぎる、」「ちょっとメルが落ち着いてそんなに興奮しないで」と私が宥めるが







メルは私の言葉を聞くことなく自分なりの理論を広げる「仮に三粒と制限されたら残りの二万人を薬のなしの状態で相手にすることになるそんなの今のクオンの体の状態で耐えられるわけない」とメルは少し向きになって言うそんなメルを見て私は微笑み「素直じゃないな、メル私が心配なら心配だとはっきり言えばいいのに」







メルがまた向きになるような言い方で「心配に決まってるじゃん!いつもいつも私の言葉に耳を傾けず無茶なばかりして」「……メル」私が呼ぶと「クオンは人一倍体が弱いんだよ?それなのにその体で、しかも薬ない状態で、二万人と戦うなんて無茶だよ」私は取り乱すメルを見て千年前の自分と千年前のメルを思い出す、私はメルの頭を優しく撫でて








「……ごめんね、めぐみ、いつも心配ばかりかけていつも不安な思いばかりさせてごめんね、」めぐみはそっぽを向いて「……本当よ、謝るぐらいならもう無茶なことしないでよ」「分かった、この世界から出て安藤を射殺したら私はを刑事を辞める」「えっそれは本当?」








とめぐみが少し嬉しそうに聞く「うん、本当だよもう無茶なことはしないで全てにケリをつけたら自分から危険なことに首を突っ込まないと約束する」「光、約束だよ絶対守ってよ?」「うん、約束」私とめぐみは指切りで約束を交わす 







めぐみが「でも刑事を辞めて次は、どんな仕事をするの?また芸能界に戻るの?」めぐみは私に問う私は「いいや芸能界には戻らない、全てにケリをつけて辞職したら飲食店を経営しようと思ってる、私は昔から料理を作るのが好きだからあのゲームが行われず周の命が狙われてなければ警察官にはならなかった、」







めぐみは私の話を聞いて「そうか、いつか、実現するといいね」「うん、めぐみはこのまま探偵業を続けるの?」「いいやこのゲームが終わったら探偵はやめようと思っている」「じゃあ医者に専念するってこと?」「まあね」「うんそれがいいよ、めぐみは医者が向いてるから」私達は微笑み合うオグムが「お話し中失礼します、今の森の出入り口の方で警備をしていたキ、アド含めた護衛兵がこちらに向かってきております」







メルは「アドがどうして?」私が「まさか皇帝陛下にこの場所がバレたとか何か悪い予感しかしない」と私が言うと森の方からアドの声がしてきて「クオン様をお守りしろ!!」「「はい!」」刀を交じる音が聞こえてくる「!?えっ、何?何?何事?」と私が言うとメルが「どうやらクオンの悪い予感が的中したみたい」







私が「えっ本当明国の皇帝が来たの?」「みたいだね、ほら皇帝陛下のお出ましだ」とメルの目線の先を見ると私の護衛兵十万人を明国の皇帝率いる十五人護衛武官が押し切って私達の目の前に現れたアド達は守るように私とメルの前に立つ私は「皆、私なら大丈夫だから下がって」








アドは「クオン様、下れだなんてそんなこと出来ません、相手はかなりの人数ですし武器を所持しております、それに南の明の皇帝がクオン様をよく思っていないことはクオン様自身がよくお分かりかと」アドの言葉に私は「確かにそうだね、でもこれは私と南の明の皇帝陛下との私の問題だから私自らケリをつける私は大丈夫だから下がって」





アド達は道を開ける私は明国の皇帝陛下の前に立ち「お久しぶりです、チェベク将軍、いえチェベク皇帝陛下、にしてもさすがですね相変わらず非道な方、謀反の罪を犯して私に復讐するためだけに卑怯な行いをしてその座に堂々と座る貴方様でなければそんなことできませんよ」と私は微笑みながら言うと





「久しぶりだなキ、クオン、そなたも出会った頃と変わらず相変わらず生意気な口を叩き、全く関係ないのに面倒事に首を突っ込んで揉め事を起すその癖は何年経っても直らないみたいだな」「はい、何年経っても直るはずがありません、わざと生意気な態度を取り面倒事だと分かっていてもあえて自ら首を突っ込んでいるのですから、」






「誠に生意気な、それにそなたのその狼の仮面いつまで付けてる気だ?朝鮮での出来事は聞いた、そなたへ、クァンと瓜二つだそうだな、そしてへ、クァンに成りすまして王宮に潜入したとか」「はい確かにその通りですがそれが何か?」「だから素顔が明らかになってるのにその仮面をいつまで付けてるんだと言っている」チェベクは言う






「ああ~この狼の仮面はいいでしょう?私のお気に入りなんです、この仮面を付けていたほうが落ち着くのでこの先も仮面を取ることはありません」「悪趣味だな」チェベクが言うと







「いえ悪趣味なのは貴方の方でしょ?復讐の為だけに大勢の罪なき人を殺して罪のない人権のある南の明国の民達の自由を奪って、人間じゃない、ただそれだけの理由で伝説の剣の精霊であるキューリスの自由を奪っただけではなく骨が折れるまであんなに痛めつけてそれにキューリスと親しくなった明国の命を盾にキューリスの脅しをかけて!心に深い傷を残した貴方こそ悪趣味極まりない!」









チェベクは笑い「やはりそなたがあの精霊を持っていたのか?」「はい、ですがキューリスはいいえキ、オグムはただの伝説の剣の精霊ではありません、オグムは私にとって大切な私の護衛兵です、だからオグムは絶対に渡さない、これ以上オグムの自由も奪わせない、私はそのためにこの国に来た、貴方と五年ぶりに明国伝統の決闘を盟統する為に、チェベク陛下、私と盟統勝負してください、」






「いいであろう、ただしそなたの朝鮮を受けるには二つ条件がある、」「はい何でしょう」私はそう言うと「一つインゼンスの伝説の剣と契約した私の手下五万人の将軍と戦うと、二つ目その際飲む薬を三つまでとする」「「!?」」予想通りの条件を出された「ちょっと待ってそんなことすればクオンは死んでしまう、そなたも相変わらず卑怯だな、クオンがかなり重い持病を持ってるのを知ってるくせにクオンに不利な条件を出してくるとは」メルは抗議するが







「この条件が飲めないなら盟統の挑戦を受けることはできない」「そんな……」メルは私を心配そうに見つめる、私は後ろにいるオグムを見てオグムも複雑そうな顔で見つめる私はチェベクを見て「その条件で構いません、」私が言うとチェベクが微笑みメルが「クオン!」と私を呼ぶ







私は構わず「ただしその条件で私が勝ったら陛下と黒い月の組織に入会した臣下は潔く現在就いている官職から退き、己の罪を認めて私が管理する正刀の武官達と朝鮮に行き朝鮮での裁きを受けて頂きます、」チェベクは微笑み「いいだろう?そなたが私が出した条件で勝てばそなたの言う通り潔く負けを認めよう」





私はチェベクに「その言葉決してお忘れなく」「そなたこそこの賭けで私が勝ったら潔く負けを認めてそなたが持つ人脈も財産も全て頂く、もちろんその時そなたは私に負けを認めてひれ伏す時だ、負けたらそなただけではなくキ、家の全員を南の明国の奴婢にするというのはどうだろう?」







「いいでしょう、その条件でやりましょう」メルが「ちょっとクオン本当にこのふざけた条件でやるつもり?」







「もちろん、無謀なのは分かってる、勝てる望みも薄いことも、だけどこの賭けは絶対に避けてはいけない、ここで避ければこの先この卑怯者はどんどん権力を手にしてキ、家だけではなく朝鮮がこの卑怯者の私欲を満たす為だけの所有物になるそんなことになればこの国の人間だけではなく朝鮮の罪なき民達がこの非道な悪人の犠牲になってしまう、それを分かっていながらも知らないふりなどできない」





「クオン……」メルは私を呼ぶと「「……」」「話はこれぐらいにして準備に移ろう、そなたら全員を宮殿に招待してやる」と偉そうに言うチェベク私達は仕方なく宮殿に行くことになった、そしてキ家の私兵達は私とメルとは違う部屋に連れて行かれていった私はすぐに「私の護衛兵をどこへやったのです?」「どこって他の部屋にやった」







「陛下、私に条件を出しましたね?でしたら私も条件を出します私の護衛兵を今すぐにここに呼び戻してください、彼らは私だけの護衛兵です、それなのに何故陛下の命を受ける必要がどこにあるのですか?」チェベクは微笑み「そなたのそうゆう所に変わってないな、いいだろう?その条件を認める」そう言ってしばらくしてアド含めた私の護衛兵は私のいる建物に来た









「「クオン様」」皆が私を呼ぶと「皆ごめんね、皆は何一つ悪くないのに私とチェベク陛下の揉め事に巻き込んでしまって」アドは「いえ私達なら大丈夫です」ウンゴムは「そうです、主は何一つ悪くございません」「それでもごめんね、私が皆を巻き込んで明国の皇帝陛下に決闘なんて申し込んだから、」







するとオグムが「それは明国の伝統決闘のするときの条件でお互いにお互いの全てをかけないといけないからで主のせいではありません、」「それでもねやっぱり申し訳ない皆には」「クオン……」メルに呼ばれるとチェベクの護衛武官が入ってきて「キ、クオン様、陛下がお呼びです」「分かりましたすぐに行きます」







私は、アド達に一人で行くといい、建物に置いてきたチェベクのいる部屋にいると「護衛兵を付けず一人で、来るとは随分と強気だな、私に殺されるかもとか思わないのか?」







「思ってます、でも今は私を殺さないでしょう、貴方の性格を考えると自分に逆らい続ける者は力ずくでも従わせたいと思っていらしゃるようで、今回の盟統での私の話を持ちかけたて貴方が受けた時、私を殺したいほど憎いがあえて殺さずに生涯を奴婢として私を支配するそんなことを貴方は関係のない」







チェベクは微笑み「そなたは相変わらず生意気だな」「陛下は私のどれだけ生意気なのかを確認するためだけに呼んだのではございませんよね?」「あぁそなたには盟約書を書いてもらう為に呼んだ、」「はい、なら書き方の説明は不要です、私はちゃんと覚えておりますので」といい盟約書を書いた







そしてその三日後にチェベクと私の決闘が行われた私はいつも玉薬をいれてる別の巾着袋に玉薬を三ついれて持って私は盟統に参加する、そして午正、〈十二時から十三時〉の間にそして土堅〈ドケン〉、土吸〈カスイ〉土弾〈テダン〉土斬〈ツサン〉の4つの奥義を使用して何とか三万人の黒い月の一員を戦闘不能にして勝つことができた、







でも手元にある薬は一つも残ってなくて私は上手く息ができなくなる「!?ハァハァ」「クオン!」「「クオン様!」」メルと皆の声が聞こえる呼吸を整えようとするけどでも息苦しいままだった、私と戦っていた黒い月の一員が、「いい加減諦めたらどうだ?、上手く息も出来てないみたいだし、その様子だと誠にそなた死んでしまうぞ」






剣の姿になったオグムを見て「黙れ罪人!、余計な気遣いだ、人を平気で踏みつけにするそなたらに同情される筋合いはない、」私は息が上手くできないまま話すから余計に息苦しくてでもこんな息苦しさ、大切な人を失った痛みに比べたら全然マシだと思った




私は「私は遊びで賭け事してるんじゃない、命を賭けてこの賭けをしたんだ、別に正義の味方を気取る気もない、誰かに称賛されたいわけでもない、私はただ、助けたいだけだ、理不尽な理由で、奴婢の身分になり自由に生きられない人達を自由にしたい、人間ではないそれだけの理由で自由を奪われる精霊の自由の権利を守りたいただそれだけだ、私は!そなたらが気に入らない、やっていること全てが目障りだ、」







誰もが私に注目する「「……」」「本来人は人権があるのがあるのが常識だ、それが当たり前だ、それをそなたらはなんの恥じらいもなく勝手に奴婢に仕立て上げて見下して家畜と呼ぶ、誠にしょうもないな、この国の奴婢の身分の民は家畜なんかじゃない、そなたらよりも真っ当な人間で、平気で人を踏みつけにしない、ちゃんとした人間だ、」







「「……」」私には諦めるように言った黒い月の一員が「耳障りだ黙れ、そなたに権力の何が分かる、この世の中は権力者こそが正義たんだ!」私は






「真っ黒な正義だな、平気で人を踏みつけにすることが正義だなんて誠にしょうもない、私には分かる今奴婢になっている人の気持ちが、何も悪いことしていないのに、殴られる辛さも、ただ当たり前のように大切な人と一緒に人生を生きたいだけなのに、勝手な欲望のせいで邪魔されるもどかしさも理不尽に大切な人を奪われる苦しさも私は全て経験したことをがあるから分かる」





安藤のせいで周が何度も危険な目に遭ったこと、誰よりも尊敬する両親が亡くなった時、中学生の時に誘拐されて鉄パイプで思い切り殴られてたことを思い出しながら私は言う、「だから私は諦めない、絶対にこの賭けに勝ってオグムの自由も、この国の奴婢達の自由も必ず守って見せる、」








「「!?」」「とはいえ私の体もそろそろ限界に近い、残り二万人一気に来てくれない?一撃でこの勝負を終わらせるから」私が言うと「誠に良いのだな、そなたがそこまで言うなら見せてみろ一撃戦闘不能とは言うやつを」「もちろんだ、」そして外にはいた一万人が参加して私は唯一使えなかった奥義で終わらせることに








「奥義、土落〈ズラク〉」といい私の体からオグムの化身が出てそのまま私の体に入った、そして私の体は宙に浮いて私は土落の奥義の力で二万人に向けて巨大な砂の塊を落とした、







二万人の黒い月の一員はインゼンスの剣のおかげでその落ちてきた砂の塊を受け止めていた、でも私はそれを更に二個乗せる下で砂の塊を受け止めてる黒い月の一員達が「「うわぁー」」と情けない声を出していた「どうする?降参する?降参しないなら抵抗するごとに二つずつ砂の塊を置いていく」






と言う私の言葉に黒い月の一員の一人が「分かった、降参する」「他の人はどうする」「「降参する」」と全員が言った私はその言葉を聞いて能力で出した砂の塊を消した審判を務めていた将軍が「そこまで勝者、挑戦者キ、クオン」会場に歓声が上がるメルが「クオン!」と呼び駆け寄るそして発作の玉薬を私は飲まさせると上手く息が出来るようになって







メルは私を抱きしめて「クオン、本当無茶ばかりするんだから」「メル、心配したよね、ごめんね」「本当だよ、謝るぐらいならしないでよ」「ごめん」私がまた謝るそして私は陛下の元に行くと「この勝負は私の勝ちです、故に大人しくその座を退き己が犯した罪を我が国で償ってください」「あぁ私の負けだ、それを認める、」








以外にもあっさりと負けを認めるチェベクに「意外とあっさり負けを認めるんですね」と問う私には「そなたの方こそあの状況でよく粘ったな」「はい、誠に息ができなくて誠に死ぬかと思いました、ですがこの勝負は私の勝ちですので、この国のことは私の好きにさせてもらいます、」「……あぁ」




チェベクが返事をすると「後それから、今この国に皆さんを捕らえる為に呼んだ私の支援する国の武官達がきております、すぐにその座を退き、そのもの達に同行して朝鮮まで行ってください」「分かったそうしよう、あとこれは次の南の皇帝陛下を決める上書だ、そなたが次の南の明国皇帝陛下を決めろ」と私には上書を渡す







チェベク陛下はそのまま行こうとする「チェベク陛下」と私が呼ぶと足を止めると「チェベク陛下、もし、私のせいで陛下が悪の道に進むことになったのならお詫びします、貴方だって一人の人間です、どんなに悪行を繰り返しても家族を大切にする心が貴方には間違えなくあったと私はそう思います」






「……キ、クオン私のような悪人の同情はしないだろう?私だって同じだそなたのような善人ぶる人間の同情はいらない、私は謀反を起こして皇帝の座に就いたことも、人を踏みつけにして権力で支配してきたことも今でも後悔はしていないのに、だからその詫びは不要だ」





「そうだとしても、私がしたことのせいで結果そうなったのです、ですのでお詫びします、来世ではどうか私と会わないでください、来世でまた会えば、私はきっと貴方の人生を狂わせることになります、ですから私には決して会わず罪とも私とも無縁の人生を送ってください」







私の方に振り向いて「キ、クオン、そなたは相変わらず生意気だな」少し口角を上げたあとそのまま立ち去る黒い月の組織残り五万が正刀府の武官に盟統をした日に捕らえられて連行されていったあとメルから報告を受けた








そして私は次の日に新たな明国の皇帝陛下としてメルが集めた情報の元にふさわしいと思うと思う、元奴婢で実力を認められて武官になっり他の大勢の部下、身分の低い民に慕われるナグクを次の皇帝に任命しチェベク前陛下から受け取った譲位書をナグクに渡した、そして盟統の勝者の特権として二つどんな願いも叶うってことで奴婢の身分と朝鮮の貢物の制度を南の明国から再びなくして、貧しい民達全員だけが暮らせる都の土地をもらった








そして三日かけて都に住んでいた貧しい民達全員の新しい土地のへの引っ越しか終わり貧しい民達を、住まわせていたそれから月日が流れてタイムスリップして二年と百八日が経っていた、帰る日まであと百八日あり新しい土地で貧しい民の暮らしも安定してきて一段落していた時のこと突然私の護衛兵キ、ウンゴムが姿を消した、私が使ってる部屋に置手紙だけを残して






私はウンゴムのことが心配になりメルに捜してもらう、自分の部屋でメルの知らせを待っていると外から「主、オグムでございます、メル様が拝謁を願い出ております」「通して」私が言うと戸が開いて、メルが部屋に入ってくる「クオン」「メル、どうだったウンゴムは見つかった?」「うん、見つかったけど……」







「良かった見つかったんだね、早くウンゴムを連れてきて」「……それはできないから門の前に来てウンゴムがいるから」メルがいつもと違う様子だと薄々気づきながらも私はメルの言うとおり門の前に行くとキ、家の私兵達がいて「皆、ウンゴムは、どこにいる?、見つかったんでしょ?早く会わせて」








皆が私を見ると皆の目には涙が浮かべられていた「!?皆どうしたの?何で泣いてるの?」私はメル、皆の態度を見て最悪の予想が頭をよぎった、「違う、違うそんなはずはない、ウンゴムは……」私が言うと皆が道を開けたするとそこには台車の上で目を閉じて横たわるウンゴムの姿が見えた









私は目に涙を流しながら「!?ウンゴム……嘘、そんなの嫌だ、ウンゴム!」私は台車に駆け寄った、そしてウンゴムの顔に触るととても冷たくっなっていた「ウンゴム……、ウンゴム……、ウンゴム……どうして?どうしてこんなに冷たいくなってるの?起きて、早く起きてよ、これは主命令だよ、」私はウンゴムの肩ゆらしながら言うと






メルが私の近くに来てウンゴムの肩に触る私の手を触り「ウンゴムは、きっとクオンの為に頑張ったんだよ、正しいとは言えないけどウンゴムなりのやり方でクオンの限られてる未来を守ったんだよ、だからクオン、死のうだなんて考えはやめてね、そんなことしてもウンゴムは喜ばない、ウンゴムの気持ちを本当受け取りたいのならこのまま生き続けてウンゴムの為にも幸せになってね」メルは涙を流しながら私に言う







「メル……」私はそう言いメルに抱きつくメルはそんな私を抱き締めるそのまま泣き続けて一刻私は泣きつかれてメルに抱きついたまま眠ったみたいだった目が覚めた時には自分の部屋の寝床で寝ていた「あれ?私はいつの間に眠っていたのだろう?」すぐに隣から「本当だよ、」と声がしてきて「メルいつからそこに?」







メルは「一刻前からかな?クオンは二刻も寝ていたんだけど、もう私に抱きついて泣いてると思ったら今度はいきなり眠り始めるんだもん、そうゆうの久しぶりだったから驚いたよ、泣きつかれたら寝る癖昔のままだね」「ごめんね、」「いいよ、クオンだから許す」と口角を上げて言う








私は「ねぇメル、ウンゴムはどうして亡くなったりしたの?」メルは「クオンは奪弾っていう組織を知ってる?」「奪弾?あ〜どこかで聞いたことあるな、銃で人を脅して襲ったり両班、それ以外 の権力の者の情報を集めてその情報を高値で売って両班達高額な賞金首を賭けてるって噂で聞いたことがある」私が言うと






メルは「うん、正解、ウンゴムはその組織の手下だった、」「えっじゃあ私の情報をその奪弾に流ししていたのもウンゴム?」「うん、でもねウンゴムもそうするしかなかった、」「もしかしてウンゴムの家族が人質に取られたの?」と私が問うと







メルは「うん、母親と妹が、ウンゴムが王の護衛武官を辞めてから生活は相当苦しかったみたい、それでも両班達に高利貸しで利子を借りていた、でもあまりの高さに利子を返せなくなっていき三人は奴婢になるしか道はなかった、そして両班が三人を売りウンゴム一家を買ったのが南の明国の本拠地を持つ奪弾の組織の頭だった」







「そして奪弾の組織の頭がウンゴムが王宮に務めていた護衛武官だと知ってウンゴムを手下として働かせようと考えた、ウンゴムはその提案に乗り家族に一切手を出さず自由を与えるという条件付きで奪弾の頭の言いなりになることを決めた」







「ウンゴム……そんなに辛い目に遭ってたなんて知らなかった、でもどうしてそのことが分かったの?」「死ぬ間際本人から聞いたの、ウンゴムを見つけた時には刀で斬られてる傷が体を中に数カ所あって出血もかなりの量で救う手がなかった、ごめん、クオン」






「何を言うの、ウンゴムが死んだのはメルのせいじゃないよ」「それでも、ごめんね、ウンゴムを助けられなくて、」「メル……」「それからウンゴムが言ってたよ、家族を守る為とはいえ、クオンを騙したことを申し訳なく思っているって、」「ウンゴム……」







「私はこれから仕事があるからクオンは今日はゆっくり休んでね」「うん」私が返事をすると立ち上がり部屋を出ていく私はウンゴムからの手紙を手に取るそして封筒から紙を出して読み始めると








〈主、主に散々良くしてもらいお世話になった身でこんな手紙を残して立ち去ることをどうかお許しください、私はずっと主を騙しておりました、私は両班の過酷な利子により利子を払えなくなったせいでその家の両班の奴婢に家族と一緒になりました、それからの日々はとても辛く耐え難いものでした、奴婢になって三年間経った頃、まだ十五歳の妹が両班の主に辱めを受けそうになり私はその両班の主を斬り殺しました〉









「ウンゴム……」〈そして私はその両班の主を妻の怒りを買い、売られて、奪弾の組織の頭に買われることになりました、そして私は妹と母の自由と引き換えに組織の犬になることを決めました、両班と両班じゃなくても権力と財力をの持った私邸に潜入して、その私邸の主の情報を集めていました、その私邸の主が刺客に殺され家族と使用人の後始末をするのが私の仕事でした〉




私は涙目になりながら「ウンゴム、そんな辛いことをしていたのか、家族の自由を守る為に」続きを読むと〈主、最初から貴女様の情報を得るために近づき情報を高値で売り、賞金首として売る為に私は貴女様の護衛になったのです、ですが貴女様の護衛として過ごしていくうちに貴女様の優しさとこの世の誰もが持っていない、意志の強さを間近で感じて思ったのです、私は貴女様誠の護衛になりたいと〉







私はその文字を見て更に涙が溢れる〈主を騙していた私がこんな言葉を言う資格はございませんが言わせてください、私は貴女様の護衛になれて幸せでした、主に「ウンゴム」そう呼ばれる度に必要とされる喜びを感じておりました、主には誠に感謝のしております、感謝の証として主が好きな桜の腕飾りを封筒の中に入れておきます〉






私は封筒の中に入っている色鮮やかな桜の腕輪を手に取ると私はまた手紙を読み始める〈最後に主、私は貴女様を散々騙して人の道に外れた非道な道を辿って来ましたが私を人の道に戻してくださったのは間違えなく主です、私は主に私情を頂きました、主、何度生まれ変わっても必ず主に会いに行きます、私は永遠に主の護衛です〉








そうして私は手紙を読み終わる、私はウンゴムからもらった桜の腕飾りを右手首にはめて「酷いよウンゴム、ずっと私の側にいると約束したじゃない」








それから月日が流れて元の世界に戻る前日の日に私は私の護衛兵にアドにキ家の全財産と土地の権利書を譲る手続きを済ませてアドに手紙を残して元の世界に帰る日に朝早くに起きて私とメルはこっそり家を出るそこに「どちらに行かれるのですか?」「「!?」」私達は驚き後ろを振り返るとオグムが立っていた






「「オグムこんなところで何をしてるの?」」私とメルは同時にオグムに聞くと「それは私よりもお二人の方が疑問なのでは?、お二人揃ってそんなコソコソ家を出るなんてもしかして元の世界に帰るのですか?」「「……」」





オグムはやっぱりみたいな顔で「図星ですか?まさか私がお二人を引き止めに来たとでも思っておいでですか?でしたら誤解です」メルがオグムに「なら何しに来たの?」「私はお二人を引き止めに来たのではありません、お二人と共にお二人の世界に行く為ここに来たのです」「「!?」」私達はオグムの言葉に驚きを隠せないでいるとオグムは






「驚いてる場合ではありません、そろそろキ、アド起床する時間です、気づかれる前に早く船に乗りましょう」「えっアド、こんな早い時間に起きるの?」と私が驚いていると「さあ行きますよ」といいオグムは船に乗り込む私達も戸惑いながら船に乗り船は出発した








船が出発して一刻経つと「あのオグム一つ聞いてもいい」「はい」「あのどうして私達に付いてきたの?、オグムはこの時代の精霊だし私達の世界ではオグムのことを受けいれず敵視する人間がいるかもしれない、だからこの時代にいたほうがいいと思う、でもオグムがどうしても私達の世界に来たいと思うなら私は止めたりしない」





メルは私の言葉を聞いて「ちょっとクオンそれは本気?私もオグムは悪いとは思わないけど、精霊が私達が住む世界で戸籍を作るなんて聞いたことがないんだけど、多分思うより難しいよ戸籍を作るとなると」オグムは「やはりお二人の世界に私のような精霊が行ったらクオン様にご迷惑をおかけすることになるのでしょうか?」






「オグムはどうして私達の世界に一緒に行きたいの?一度行けばきっとこの時代にには戻りたくても戻って来れないよ」







「それでも構いません、私がお二人の世界に行きたいと思うのは一緒に行きこれからも主のお側にいれば何か自分の中で変化が起こりそうな気がするんです、自分のやりたいことを見つけて、主が私におしゃってくれた自由の権利が自分にとってなんなのか答えが見つかる気がするんです、」「「……」」







「この先例えお二人の世界に一緒に行き戸籍を作れたとしても私は精霊のままです、それでも、主がと一緒に毎日を送り様々なことを経験すればきっと精霊である自分を今よりも好きになるかもしれません、ですから主、これからも主の護衛としてお側にいさせてください」







私は微笑み「いいよ、これからも一緒にいよう、オグムが私とこれからも一緒にいて精霊である自分を少しでも好きになってくれたら私も嬉しいし、オグムには今まで辛い目に遭った分幸せになって欲しい、これからいろんなことやっていて少しずつでいいから自由の権利とは何か理解していけばいいよ、」






「主」オグムが呼ぶとメルは「クオン、クオンの気持ちは分からなくないんだけど……」「難しいのは分かってるよ、十分なくらいにでもオグムには自分のこともっと好きになってもらいたい、これから自分のやりたいことを見つけて、好きなことしてほしいのだからお願い、メル、協力してオグムが戸籍を作れるように」









「クオンってさ本当世話が焼けるよね、仕方ない、優秀な私の力が必要ならなろう」私は微笑み「それ自分で言う?」「もちろんだよだって私は優秀なんだから、あと光、それから今日から帰るんだしもう偽の名では呼びあわなくていいでしょう」「そうだねめぐみ」






「あっお二人共にご覧ください、何か渦ができてます」めぐみは「あっ本当だオグム、今からこれに飲まれて元の時代に戻る、念の為手を繋いでおこう、オグムはこの時代の人間なんだから」「うんそうだね」といい私達は三人で手を繋いで渦に巻き込まれた




























































































































































































































































































































































































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