第53話「明らかになった真実」

「……じるじ主!!」七海さんの声が聞こえてきて目を覚ますと「ウンゴム……じゃなかった七海さん、すいませんウンゴムと瓜二つですから」「……いえそれよりお体は大丈夫でございますか?」「はい、七海さん、私、自利の能力で病が治ったんです」「それは誠でございますか?」







「はい、めぐみに診察してもらったら肺の穴が塞がっていて体も通常の状態に戻ったからもう心配いらないって、それより自利は?」「ここに居ます」自利が私の後ろに立っていた「良かった、自利、無事こっちの世界に来れたんだね」「はい、主のおかげで無事こっちの世界に来れました」私は微笑み「それは良かった」







「めぐみはどこです?」「めぐみ様は一分前ほどに救急に運ばれました、佐藤様に付き添われて」「周は?」また七海さんが「周様はなら一日前にこっちに戻っていらしゃってます、」「あれそう言えば和山は?」






「はい、あのプレーヤーなら一年前に安藤糸に殺害されました」「あの殺人鬼は相変わらずクレージーだな」七海さんは、私の腕を掴み脈を測った「確かに問題なさそうですね、車を回しております屋敷に戻りましょう」









私は七海さんと自利と一緒に七海さんの屋敷に帰った。そして仕事も次の日からやるようになって佐藤さんが上の人と上手く話をつけてくれていたみたいで私は仕事を休んだ分お給仕を引かれただけでお咎めなく、刑事の仕事を続けることができた、






それから七日経って仕事が休みの朝の私はオグムと一緒に朝食を食べていると「あの主、これはなんですか?」「何ってフレンチトーストだよ、あっそうかオグムがいた世界には元々ない料理だから食べたことないんだね」「はい、」「自利の口に合うように甘さ控えめにしておいたから、食べられると思うよ」「えっ」「だってオグムは甘いのあまり好きではないでしょ?」






「はい、それはそうですけど」「それに自利は自分で言ってたよね?、色んなことに挑戦したいってならこれもある意味挑戦じゃないかな?この世界の食べ物を知る、それは自利にとっていいことだと私は思うよ」





自利は「頂きます」と言ってナイフとフォークで一口サイズに切ったフレンチトーストを食べる「!?」自利は一瞬驚いた顔をして「どうしたの?もしかして口に合わなかった?」「いいえ、とても美味しいです、この世界にはこんなに美味しい食べ物があるのですね」と自利は嬉しそうに微笑みながら言うと




私は「それは良かった、ていうか自利、笑うと可愛いね」「えっ?可愛い?」「そう、何か自利が笑うと子供みたいに無邪気な笑顔をしてたよ今」「何ですか?それは」「褒めてるんだよ、可愛いって言う言葉は褒め言葉だから」「可愛いだなんて生まれて初めて言われたのでどう反応していいか分かりません」








「褒められたら「ありがとう」って言うんだよ」「ありがとうございます、」と自利は戸惑いながら言うその姿を見たら可笑しくて私は微笑みながら「自利、感謝の言葉は、そんな戸惑いながら言う言葉じゃないよ」「すいません、褒められるのは初めてなもので」




「うん、反応見たらすぐに分かった、でもこれから色んな初めてを経験して自分の変化を感じて、そんな自分を好きなっていけるよ、自利ならきっと」自利は少し嬉しそうに微笑んで「はい」「あとオグムの戸籍について三十日後にめぐみと会うから」



「えっめぐみ様とでございますか?」「うん、自利の戸籍をつけるために弁護の人を紹介してくれるんだって」「えっ弁護とはなんですか?」「あっそっか弁護って職業自利がいた世界では弁護なんて呼ばないよね、噂では弁護のような職業があると聞いたことがあるけど」



「多分そうだと思いますけど、こっちの世界では私のいた世界とどんなに風に違うのですか?」「それはまた時間がある時に教えてじっくり教えてあげるよ、今は食べて」「はい」自利は返事をしてまた食べ始める







私は出勤すると行く周りの人にいつにも増して見られてるような気がする疑問に思いながらもかNAS班に行くと「光ちゃん!」佐藤さんが勢いよく抱きつく「!?佐藤さんどうしたのです、最近、は朝出勤すると必ずっていいほど私を抱き締めますよね?」「嬉しくて、難病だった持病が治ったと聞いてもう嬉しすぎて抱きしめたくなるの」






「そうですか、好きなだけ私を抱きしめてください」佐藤さんはぎゅっと抱き締めるすると「おい香織、いい大人が勢いよく抱きつくなよ」と翼君が呆れた顔で佐藤さんに言う。






「いいの光ちゃんだから」私は「私だからいいってどんな理由ですか?」と私が聞くと「お二人共仲がいいのですね」橋部さんが微笑みながら言う。「そうよ私と光ちゃんは仲がいいの」





翼君が「そんなこと言ってないで早く離れろよいい大人同士が見苦しいぞ」佐藤さんは「何?翼君もしかして焼きもち焼いてるの?」「!?なわけあるか!」「むきになってると尚更そう思うよね~光ちゃん」「ですね、翼君いやらし~」「!?光まで俺をからかうな」「いつも私をからかってる仕返し」






私が言うと「何だと!」翼君は私を追いかけて来る「嫌だやめてよ」「待てこのやろう」私はまだこの時は知らなかったこの後に待ち起こる悲しい事実を仕事を終わりお母さんの遺品を久しぶりに見ていた








「懐かしいな~これお母さんが警察官になる前に事件を解決法して警察庁から感謝状をもらった時のだ」ダンボールの中から写真が入った写真たてを見つけて取り出す「これ家族写真だ四人で撮った」持ち上げた時に中から変な音がして「!?何か入ってる?」








私は手に取りふるとやっぱり音がして写真たてを開けて中身を確認すると見覚えのないメモリーカードを見つけると「何これ?」手に取ると記憶が見えて板野警視総監とお母さんが話してる姿が見えて突然のことでよく分からないけどこのメモリーが黒島の手帳だってことが分かった








「お母さん、どうして私にこれを託したの?」私は疑問に思いながらもパソコンにメモリーカードをさして中身を確認した「やっぱりこれは黒島の手帳だ、」







「!?板野警視総監と見守警視監の名前が書いてある警視総監はお父さんを殺害した?見守警視監は殺し屋を百人殺した?これって手塚拓真?あの見えない弾を放つ警察官手塚は横領か?なるほど警察組織のお金を使ったのか?」






「手塚がシドという者を使って私に黒島の手帳のありかを吐かせたかったのは自分の罪を犯した事実を抹消したかったからって訳ねこんな人達がのうのうと警察官として働いてるなんて信じられない、私より警察官向いてないな」






写真だての中にはメモリーカードの以外にコインロッカーの鍵があった「なるほどここに証拠を隠したって訳か?でも何でお母さんは私にこれを託したってことは自分には捕まえられないそう分かってただから私に託した?」私は非番に証拠を確認するために自利とコインロッカーに行った。







「あったここか、十九番はここだな」中を開くと三人の罪の証拠があった。「主、それはなんですか?」「私の母が残した罪を犯した警察官達の証拠が記されてる、メモリーカードと二枚に銃の顧客リスト、これで逮捕できる明日佐藤さんに報告して逮捕状請求してもらわないと」






自利は心配そうに「主、お気をつけてください、また無茶ななされないでください」「大丈夫だよ、自利、だからそんな心配そうな顔しないで」私は一旦証拠品を持って帰って次の日証拠を持って佐藤さんの元に行き








「佐藤さん、少しいいですか?お話したいことがあるのですが……」「いいよ隣の部屋行こう」「はい」私は証拠を見せてお母さんの遺品の写真だてに入っていたことも話した佐藤さんは全ての証拠品を確認して「中身を見る限り確かな証拠になりそう」「では後はお願いします」






「光ちゃん、後はお願いしますって何を言ってるの?」「私はもうすぐ逮捕されます、奥森警察長を殺しかけた罪で」「大変じゃんすぐに対策を考えないと」「いえ私の取り調べが行われてる間に佐藤さんはこれらの証拠を世間に公開して逮捕状を請求してください、川口社長には話はつけてあります」






「光ちゃん……まさか自分を劣りつもり?警視総監と警視監を確実に逮捕させるために」「そうでもしないと揉み消されます、私が逮捕されるのもきっと見守警視監の仕業です、前から私を辞めさせたがってましたから私を二度と警察官になれないように懲戒免職したいのでしょう、あとこれ私がリライフした時に使ってください」





私は佐藤さんに奥森警察長のに詳しい状況を書いたメモを渡す「光ちゃん、必ず助けるから」「はい、信じてます」そして部屋を出ると刑事一課が来ていて「見守光だな?」「はい」「殺人未遂罪で逮捕する」私に能力無効の手錠をかける「光!」「「光さん!」」翼君と黒島さん、橋部さん原田さんが来る






「光さんが犯罪者だなんて何かの間違えです」原田さんがいう翼君は「そうだ!逮捕するならちゃんとした証拠を……」言うと「証拠ならある被害者の腹部に刺してあった凶器のナイフに被疑者の指紋が見つかった」「光さんの指紋?」黒島さんが信じられないって目で私を見る







「私なら大丈夫です、どうしてこうなったかは詳しい話は佐藤さんに聞いてください」私は一礼して歩き出す「光!!」「「光さん!!」」私は四人の声を後ろに聞きながらも歩き続けたそして警察本庁に連行されて手錠をかけられたまま独房に入れられる







三十分ぐらい経って「犯罪者になったっていうのに随分おとなしいんだな?」見守警視監が来る「私が犯罪者になった理由は貴方が一番理解してるのでは?」「どうして俺が?」「私に確実に罪を着せるには確実な物証が必要です、私の指紋を入手するのはかなり難易度が高いかと」







「つまり光の叔父である俺が光の指紋を入手して光に濡れ衣を着せたと?」「はい、私は考えております」「さすがだな、見事な推理だ」「何故このような回りくどい真似を?そんなに私を辞めさせたかったのですか?」





「このようなやり方をしてすまない、できることなら私もこんな真似はしたくなかった逃げろ、光、遠くに逃げろ」「犯罪者のまま逃げろと一体何を……」「それについては俺が何とかするこのままここにいては光は確実に殺されてしまう」





「さっきから何を言ってるのか分かりません、何故、私が貴方のような犯罪者の言う通りにしないといけないのですか?」「……すまない、こんな守り方しかできなくて」「今更謝ったところで何も変わりません」「例えそうだとしても光だけは必ず守り抜く」






独房の鍵を開けて中に入り手錠を外すと「何の真似ですか?」「光必ず生き延びてくれ」私に手をかざす「一体何を!?」私の体がどんどんどん消えて行く、私は気を失って目を覚ましたら知らない部屋にいた「ここはどこ?」ドアが開いて「!?」「起きた?そんな警戒しないでよ光ちゃん」







「貴方は誰ですか?、ここはどこですか?一体何が起きてるんですか?」「質問の多い子だな順番に答えると、俺は緑岡恭也、元警察官で君の叔父の見守警視監の後輩、ここは俺の別荘で、君は今犯罪者として指名手配されてる」「私が指名手配?私は奥山警視長を刺してません、犯罪者は私じゃなくてあの人です」







「俺に言われても、俺もう警察官じゃ無いししかも俺元犯罪者だし懲戒免職受けた身だし」「警察官なのに犯罪に手を染めたんですか?」「まぁ人生色々ある、君と見守警視監が仲悪いのは警視監から聞いた、だけど俺は警視監の味方だから見守警視監の言うと通り君をここに監禁する」






「元犯罪者の方が言ったら冗談に聞こえないです、てか監禁て犯罪です」「それは承知の上だよ」「私は出ていきます」私はベットから降りると腕を掴まれて両手両足持って抱き抱える「!?何をするのですか?下ろしてください、」「だったらおとなしくしていて暴れるんだったら両手両足縛るよ」






微笑む姿が本気にしか見えなかった「分かりました、おとなしくします」私をベットに下ろして「朝食を持ってくるから待ってて」「……」緑岡さんが出ていったあと「何なのあの人、何か色んな意味で怖い、何考えてるか全く分からない」





そして部屋のテレビをつけて私に関するニュースがやっていて「こんなに騒ぎになるとはテレビ放送されてるってことは自利も知ってる可能性あるな、佐藤さん達は大丈夫かな?」机のテーブルの上に見たことないスマホがおいてあって「えっ緑岡さんの?」非通知で着信が入って「!?ビックリした~もう何なの」突然見守警視監の姿が見えて私は自然と出た。






「もしもし」≪光無事逃げられたみたいだな≫「やはり見守警視監でしたか一体何を考えてるおられるのですか?、元警察官で元犯罪者の人のところに私を預けるなんて」≪緑岡に無事会っただな良かった≫






「よくないですよ、貴方のせいで私は犯罪者として濡れ衣を着せられて指名手配されてそのあげく元犯罪者に軽く監禁されてるんです、このままじゃ私は一生ここにいないといけなくなります」≪俺はそっちの方がいいと思うが?≫








「貴方がよくても私が嫌なのです元犯罪者に監禁されて生活するなんて耐えられない」≪すまないこんなやり方でしか守りなくて光に身に迫る災いが全て取り払えたらそこから出られる≫「もしかして私の命を誰かが狙ってるのですか?」≪……≫







「その人物は見守警視監よりも偉い立場で……板野警視総監」≪!?違う!それはただの憶測だ!≫「今の反応で確信しました、私を殺そうとする理由も分かりました、残念ながら私は隠れてる訳にはいかないみたいです、決着は自分で着けます失礼します」





≪待て光、光!≫私は電話を切った。そして私は舌を噛み切り首を切りリライフする



















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