第10話「始まったサバイバルゲーム」

部屋に戻った私は試験を受ける為に申し込み書を書いていたするとスマホがが鳴って「この着信はもしかして……」私は机に置いていたスマホを手に取る。「やっぱり社長だ、そろそろ電話がかかってくる頃だろうと思っていたけど何て説明しよう」





私は取りあえず出た。≪光!貴女何を考えてるの!何も言わずに消えて周は一緒なの?≫

「はい、一緒にいますあのですね、やった事はめちゃくちゃかもししれませんが、これにはちゃんと理由があるんです」≪それは翼から聞いた。あと貴女警察官の試験受ける為に芸能界引退する気らしいわね≫







「その件にについては会った時にきちんとお話しますので」≪今香織さんの家の前≫「えっ社長いらしゃって居るんですか」≪ええ話し聞く為に今から行くから今どこに居るの?≫「佐藤さんに用意していただいた部屋です」≪ならそこ動かないで≫




「分かりました」私が返事をすると電話が切れて家のインターホンがなった。「社長本当にいらしゃった」社長に言われた通り部屋で待機していると五分後に社長は部屋にいらしゃった。「さあ光きちんと説明してもらおうか?」



「はいどうしてこんな事になったのか?私にも分かりませんが一人の女が突然私の目の前に現れて言ったんです」私はこれまでの事を社長に話した。もちろん死んだ以外「なるほどその安藤糸って言う殺人鬼が周を狙っててそれで光は周を守る為に芸能界を引退して警察官の試験受けるの?」






「はい、そうゆうことです。「光の気持ちはよく分かった。、けど周はその事知ってるの?」「いえ周にはまだ知らせてません。周に試験には合格してから言います」「それってどうなの?光はそれでいいかもしれないけど周がその事を知ったら、自分を責めるんじゃない?」




「分かってます、だから言わないんです」

「周知ったらどう思うのかな?」「知ればきっと周は私を引き止めるでしょう」「それを承知で警察官になるために試験を受けるって言うの?」「はい、勝手過ぎますよね?社長にもお世話になったのに迷惑ばかりおかけしてすいません」




「本当に迷惑けど光らしい選択ね。分かった引退する手続きをこっちで済ませておくからけど光これだけは忘れないで私の会社を辞めても私は貴女の味方よ、困った事があればいつでも連絡して」





「社長……最後の最期まで私に気にかけてくださりありがとうございます私は社長に出会えて良かったです」「何よ……急に私はそろそろ帰るわまたね光」「はい」社長は部屋を出て行った。三分後ノックが聞こえてきて「どうぞ」




「光私だけどちょっといい?」「めぐみ?いいよ入って」ドアが開きめぐみが姿を現す「光今大丈夫?」「うんそうだめぐみに聞きたいことあったんだ頼んでた件どうなった?」「無事殺人事件は止めたよ間一髪だったけど未遂で終わった」







「そう、秋元さんは愛する人を殺さずにすんだんだねそれは良かった」「えっ光はあの二人が付き合って事を知ってるの?」「えっ知ってるって言うか……」〈私も昨日はそこに居たし事件を解決したのは私だからまぁめぐみにも手伝ってもらったけど〉






「り……かり……光!」「どうしたの?大声出して」「光がボケッとしてるからでしょ?」「ボケッって私そんな間抜けな顔してた?」「うんアクション女優とは思えないほどのボケッとした顔だった」




「何それめぐみありがとうね秋元さんを止めてくれてあの人が全部悪い訳じゃないの相手にも問題があったから愛が殺意に変わってしまったんだと思う」「相変わらず光の予知は凄いね本当に事件起きたしお陰で私の手柄にもなった」「それは良かったね」









「私もう一度やろうと思うんだ」「何を?」「探偵活動」「えっ四年ぶりにやるの?めぐみがやりたいならやってもいいと思うけどけどやめたのにはそれなりの理由があるじゃないの?」「確かにね四年前はやめるしか私には選択しはなかったけど今はその選択が私には必要なの」




「もしかして周を守る為に探偵活動をまた始めるの?」「それしか理由ないでしょ?マネージャーだから守る義務があるとかじゃなくて私はただ周君を守りたい何も罪のない周君が死ぬなんて耐えられない」






「そう言ってもらえるだけで嬉しいよけど周を守れるのはこの世界でただ一人を私だけだ」「光はそう思ってるかもしれないけど私はそうは思わない、光が全てを懸けて守りたいように私も周君を私の全てを懸けて必ず守る」



いつもよりも真剣な顔で言うその表情を見て私は〈本気だ、めぐみは本気で周を全てを懸けて守ろうとしているそれでも私は……〉「私のやるべき事は変わらない私は周を何度でも何度でも私は必ず守る」めぐみは微笑み「そんなこと嫌ってほど理解してる」





めぐみは立ち上がって「私は周君の所にでも行こうかな」そう言って部屋を出た。「まさかめぐみは周のことを?そんな訳ないか」私はずっと右腕に違和感がありそれが気になったので裾をめくり上げて右腕を見る「!?」今までなかった赤い97という数字があった



「何これ、もしかして私が死んで一日時間が戻るのってこのお陰?もしかしてこれも能力?そんなはずないだって私の能力は予知能力で……だとしたらどうして私は死んだら一日戻れるんだろう?私はあと97回生き返る事が出来るってことかよく分からないけどこの力なら周を守れる」




そんなことが考えるに周が部屋の中の床に飲み込まれて行く予知が見えた。「周!!」私が立ち上がってドアを開こうとした時ドアの外からドタドタと走る音が聞こえてきて勢いよくドアが開き私の鼻にドアが直撃する「痛った~」「ごめん光悪気はない」




「分かってる、大丈夫それより周は?周の身に一体何が起きてる?」「もしかして予知が見えたの?」「うん周が床に飲み込まれて行くのを見た」「確かに周君は床に飲み込まれていった」「もしかしてもうプレイヤーが動き出したってこと?」私のスマホが鳴る



「何だこれ」画面を見たら私は安藤のチャンネル登録していないのにされていて「安藤、もしかして私には喧嘩を売ってるみたいだな」「それより招待状って何」めぐみが画面を見て言う「つまりこれが今日戦うプレイヤーってことか」私は招待状を受けるというボタンをタップする



招待状の内容を読む「今日のプレイヤーは若き天才和菓子職人です、名前は桃田椿(二一歳)「鈴蘭」の当主今日の午後十三時「鈴蘭」で桃田椿と和菓子対決をしてもらいます、もし負ければ見守周の命はないと思ってください良い対決を見れるのを楽しみにしています」



「どうゆうこと?つまり周君は光にその対決をさせる為に床に閉じ込められたってこと?」めぐみに聞かれて「周に一体なんの罪があると言うの?何としてでも勝って周を助け出さないと」「当たり前だよ勝ってもらわなきゃ困る」










「分かってる必ず勝つ私は「鈴蘭」に向かうめぐみは周についていてくれる?」「分かった、周君のことは任せて」「うん」私は荷物を持って部屋を出で玄関に行くと翼君と佐藤さんが立っていて「ここで何を?」「光ちゃんを待ってたの」「周のことはめぐみから聞いたお前が和菓子職人と対決することも」





「大丈夫必ず勝って周を助け出す」「お前を止めようなんて思ってないよ、止めても行くんだろう?だったら俺も行く、光のボディガードとして」「私も光ちゃんの護衛として同行する」「二人共に変わってるな~こんな周にしか興味のない女を守りたいなんてお好きにどうぞ」



「「どうも」」二人が言った後私達は佐藤さん運転で私達は和菓子屋鈴蘭に府向かった。数分経ってお店に着いた。「ここに挑戦者が居るのか」翼君に聞かれた私は「うん」私達はお店の中に入るお店の中には着物を着た女性が立っていて「いらしゃいましたねお待ちしていましたよ見守光さん」




「アンタが桃田椿、どうして私の弟にあんなことを?私は逃げないだから今すぐに周を解放して」「それは出来ません、どうしても見守周君を助けたいなら私に勝つしか道はありません」「そうかならすぐにでも始めよう」「あと三十分あります」






「どうせやるんだから数分早めても問題ないでしょ?着替えるから部屋貸して」「……高月さん、見守さんを部屋へご案内して」「はい、椿さん」お店の制服を着た女性が私に「どうぞこちらです」




私は案内された部屋で十分で着替えて必要な道具を持って部屋を出た。桃田さん居るところに行くと「お待たせしました」「光ちゃん着物似合ってるよ、ねぇ翼君」「……」私を見て黙り込む翼君に佐藤さんは「翼君?」「えっあぁ悪くない」「それはどうも」






私は桃田さんの方へ歩いていって「さぁ準備はできた、すぐにでも始めよう」「ですがまだ指定されは時間では」するとお店のドアがガラッと開いて女性と男性三名が入っていた。「お客さん来てるけど本当に勝負できるの?」




「はい皆さんは審査員ですから」「審査員?なるほど勝負をするから当然審査する人が必要って訳か審査員も来てるし始めても良いんじゃない?」「そんなに早く終わらせたいですか?」「もちろん、周命が懸かってるから」





「勝負を始めましょうルール確認ですが審査員の方の票が多かった方が勝ちでよろしいですか?」「問題ない」「厨房にご案内します、よろしければ審査員方とそちらの二人もいらしゃいますか?」「もちろん、行く」「お言葉に甘えて」






翼君と佐藤さんはそう答える、厨房に入り審査員と二人が見るなか私はたすきで着物の裾を結び道具と用意された食材を使って作り始める、「あの和菓子を作るならこれとこれが使えるな」私が作り始めると後ろの方で佐藤さんが「光ちゃん大丈夫かな?」





「光なら心配ないあいつなら必ず勝つ」「もちろん光ちゃんに勝ってほしい気持ちはあるけど相手はプロだからね」「まあ見てろって見てれば俺の言ってる意味が分かる」






そんな会話が聞こえてくる中私は合成着色料を使い生地に色を付け、竹べらを使い細かい手作業をする。その姿を見た佐藤さんは「えっ光ちゃんすごい手慣れてる」「だから言っただろうあいつなら大丈夫だって」





「初心者から見た結果だけど繊細さで言ったらプロと互角じゃない?」「分かったから少し黙ってろ、そんなに騒いだら光の邪魔になる」「ごめん、そうだね」そんな二人のやり取りを聞いた私は「あの二人の何に来たんだろう?いけない集中力が途切れそう、集中しないと」





私は乱れた心を平常心に戻してお菓子作り続ける〈周待ってて必ず勝って助け出すから〉
















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