第8話「熱血刑事との出会い後編」
あれからどれだけ時間が経ったのだろう?私の顔に冷たい水がかかる「ゴボコボ」と咳をして気が付くと知らない男達が目の前に居た。「誰だ?あんたら一体私に何の用?」「ちょっとお前に聞きたい事があって人前では話せないことだから連れてきた」
「で?聞きたい事って」「黒島の手帳はどこだ?」「黒島の手帳?何それ?私は知らないけど」「とぼけると痛い目に遭うよ」そう言って鉄パイプを手に持って私の体を殴った「うっ!ゴボコボ」「黒島の手帳はどこだ?」「だから知らないって私はそんな手帳持っていない」
「いいだろういつまでも耐えられるか試してやる、」連続で私を鉄パイプで殴り続けた。「うっ!うっ!うっ!」「まだ言わないつもりか?」「言わないも何も本当に知らないんだってその黒島の手帳を」「まだシラを切るつもりか?」
「何を聞き出そうとしてるか知らないけど私は何も知らない知らないものは知らないと言うしかないでしょ?」「シドさんどうします?本当に知らないとしたら」茶髪でサングラスをかけた男は私に「そんなはずはない確かにこの女は知っている知っているのに知らぬふりを続けるとは良い度胸だ」
そう言い鉄パイプでまた連続で殴った「うっ!うっ!うっ!ゴボコボ」「いい加減言ったらどうだこのままでは俺に殴り殺されるぞ」「知らないから何も言えない、てかどうして私が知ってると思ったの?アンタらは一体誰だ?」
「お前が知る必要はない聞かれた質問に答えろ」「何度聞かれても私の答えは変わらない、何度だって聞くから私も何度も答える私は黒島の手帳なんて知らない、そんなものに見に覚えはない」「それがお前の答えか?良いだろう」シドと呼ばれた男は拳銃を取り出し私の頭に突きつける。
「シラを切るならお前にもう用はないここで終わりにする」そして引き金に人差し指をかけた瞬間「光ちゃん!!」佐藤刑事が現れた「佐藤刑事」私の言葉を聞いたシドは「刑事?まさか警察官か面倒だな俺達が逮捕されれば俺達の命はない、始末しろ誰にも気づかれないように」
「「はい」」三十人の拳銃を男達が佐藤刑事に向かっていった。佐藤刑事警棒を手に持って立ち向かっていったそして三十人と格闘をしていた何発も体に銃弾が打ち込まれるそのたびに苦しそうな顔をしでも倒れることなく投げ飛ばして行った。
「何を考えているの?何で……何で私何かの為にそこまでするの?私は貴女に散々酷いこと言ったのに私なんかお母さんの時のように私を見捨てて逃げればいいのに私なんて助けなくていいのに何で逃げないのよ!」
「私は刑事だから!それに言ったでしょ?必ず守るって私は光ちゃんのお母さんを見捨てた、その真実は一生消すことは出来ないし私が一生背負っていく罪だ」殴られ地面に勢いよく転がった佐藤刑事は言う。
「だけど私はあの日誓った私はもう罪なき市民を決して見捨てないって刑事としてこの命が尽きるまで最後の最後まで守り続けるって」立ち上がり
「警察官とはどんな犯罪者も一人残らず逮捕し罪のない市民の安心と安全を守る存在、決して卑劣で凶暴な犯罪者には何があっても屈してはならない、それが私の信じる正義だ!」「えっ今の言葉ってもしかして」佐藤刑事は男達と格闘を始めてどんなに銃で撃たれても倒れることはなかった。
それを見たシドは「何なんだよこいつ化け物かよ」佐藤刑事にボロボロになりながらも信じられない事に銃を持った三十人の達に警棒で勝った。「あーしんどい」そう言いながら私の元に来た。私の顔を見て「その顔どうしたの?まさか!」
そう言いシドを睨み付け警棒で思い切り首筋を殴った気を失ったシドを見た後「貴女、化け物みたいに強いですね」「そんなことないよ防弾チョッキ着てるだけだし実際本当に死ぬと思った」「どうして逃げなかったんですか?どうしてあんな無謀なこと?」
「私は刑事だから何があっても光ちゃんを見捨てない」「でもこんなにボロボロになってまでどうして?私はあんなに冷たくしたのに私は貴女を利用するつもりだった」
「こんな傷光ちゃんが受けた心の傷に比べたら浅いよ光ちゃんは警察官であるお母さんを誇りに思っていただからお母さんが警察官に見捨てられたことが何よりも許せなかった、許せなくて当然だよ許して欲しいなんて思わない例え利用されたとしても良いの私は光ちゃんを守りさえ出来ればそれで」
佐藤刑事は微笑んで血を吐き倒れた。「!?佐藤刑事?」地面には真っ赤な血が流れていた。「防弾チョッキ着てるのにどうして?まさか本当に撃たれてる?佐藤刑事!いや死なないで私はまだ貴女に伝えてないことががあるんです!」
佐藤刑事はピクリとも動かない。「どうしよう縄をほどくことさえ出来れば助けを呼びに行けるのに私は一体どうすればいいのだろう?」すると黒いスーツを着た男達が現れて倒れてる男達を銃で撃たれていったシドも一人の男に撃たれた。
「何だアンタらは一体なんだ」「今知らなくともいずれ知る時が来ますよ見守光様」「どうして私の名前」「ご安心を殺す事は致しません、貴女もこの女刑事も、始めよう」「「はい」」「ちょっと待って佐藤刑事何をする気だ?」
「手当てです、このままでは確実に死にます、彼らは医療の知識をを持っていますのでご心配なく」「それってつまり医者免許持ってないってことでしょ?、それって犯罪じゃ……いやいやいや、その前にアンタらさっきあの男達を銃で撃っていたじゃん、不安しかないよそんな人どうやって信じろと言うのだ」「時間がありませんこのまま行います、やれ」男達は佐藤刑事を持ってきたストレッチャーの上に乗せて腕に点滴の針を打つ
「佐藤刑事!アンタら一体何のつもりだ!」「ですからさっきから言っているでしょ?これは手当てです、光様の手当ても行え」「「はい」」三人の男達が私の元に来て
「何をする離せ!」
二人が私の体を押さえるもう一人が私の腕に点滴の針を打つ私の体内に薬が入れられ私は激しい睡魔に襲われ視界が真っ暗になった。気が付くと病院のベットに眠っていた。「ここは病院?佐藤刑事!」私は体を起こそうとすると横腹に痛みが走る
「痛った!もしかして肋骨折れたのか?」私はゆっくり体を起こし「あのシドってのせいでこんな目に遭ったんだ取りあえず佐藤刑事を探すか」私は病室を出で佐藤刑事の名前の書いてある病室を見つけた。「ここに佐藤刑事は居るのか」
私はドアを開けて中に入ると「光ちゃん?良かった気が付いたんだ、看護師さんから光ちゃんが三日眠ったまま起きないって聞いてたから心配したよ体は大丈夫なの?」「……」「光ちゃん?どうしたの黙りこんで」私は佐藤刑事へ歩いて行きながら
「貴女は本当に変な人だ、それはこっちの台詞です、私より酷い怪我をしているはずなのに何で私の心配をするのですか?」「それは光ちゃんが心配だから私のことより光ちゃんの無事を願ってるから」
「あーやめた貴女を疑うのは何かバカらしく思えてきました、だから貴女を警察官だからと言って疑って責めるのはもうやめます、ごめんなさい」「えっ光ちゃん?急にどうしたの?」と言い不思議そうな顔して私を見る。
「ごめんなさい、警察官だからと言って酷いこと言い冷たく当たってしまってけれどありがとうございますそんなにボロボロになってまで私を助けに来てくれて」「光ちゃんちょっとは私を信じてくれた?」「はい少しだけ貴女を信じて見るのも悪くないと思いました」「本当に?やったー嬉しい」
「あっそんなにはしゃいだら……」「痛ったー!」「だから言ったのに」「光ちゃんありがとね私を信じてくれてなら一つお願いがあるんだけど私のこと「佐藤刑事」じゃなくて「佐藤さん」が良いな」「何でですか?嫌ですよ」「えっいいじゃん何で嫌なの?」
「何となく」「ならいいじゃん」「嫌です」「何でよ~」私はそんな佐藤さんを見て微笑んでから「そういえば周は?周はあの後どうなりましたか?」「周君なら光ちゃんが誘拐された後無事を救出したよ確かこの病院に入院してるんじゃなかったかな」
「本当にですか?周は無事ですか?」「うん命は取り止めたけど病院に運ばれてすぐに緊急手術が行われた」「周、痛かっただろうなあんなに殴られて周を誘拐した犯人は?」「逮捕しようとしたけど指名手配犯が現れて誘拐犯全員を首を吹っ飛ばして殺した」
「えっ首を吹っ飛ばしたってまさか能力者?」「うんそうみたい、そうだ、昨日大変だったんだから」「えっ何かあったんですか?」「周君が目覚めて光ちゃんがこの病院に居る事を知って大怪我をした体で光ちゃんの元に行くと暴れたのまだ手術して一日しか経ってないのに」
「周があんな体でそんな無茶を」「それに救急車で運ぶ時も大変でずっと光ちゃんの名前を呼んでたよ」「周、行かなきゃ周の元に」「うん行っておいできっと光ちゃんの顔を見たら安心すると思うから」「はいまた来ます佐藤さん」「えっ今……」私は微笑んで病室を出た。
私は周の病室を見つけて中に入るとベットには全身傷だらけの周がいた。「周、ごめんねちゃんと守ってあげられなくて周何にも悪くないのに」〈私は初めて自分を殺したいと思った両親が亡くなったと知ってもそんなこと思わなかったのに〉
「光、こっち来てもっと俺の側に」目を覚ました周が私に向かって手を伸ばして言う。「周」私はその手を掴み握った。「俺ずっと怖かった光が誘拐されてもし光がこのまま戻って来なかったらそう思ったら生きた心地がしなかった、でも生きてて良かった、また会うことが出来て本当に」
「私も周にまた会うことが出来て良かった、周愛してる」「うん俺も」私はこんな思いするのはもう嫌だと思った。周を誘拐した犯人も私を誘拐し黒川の手帳という訳の分からない手帳を聞き出そうとした男達も謎の指名手配犯に殺され目的もどこの誰なのかも謎のままま
佐藤さんから聞いた話だが周は私の居場所を聞き出す為に誘拐犯に暴行を受けと聞いた。どんなに殴られても私の居場所言わなかったらしいそれ以外のことはいくら聞いても「知りません」と答えたと聞いた。こうして黒幕が誰なのかも分からないまま事件は未解決として幕をおろした。
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